『トリックおぁトリック~』
のかけ声とともにスタートしてしまった…恐怖のハロウィンイベント。咲也君手作りのクッキーとイタズラを回避すべく勢いよく、真剣に最初の課題まで走っていったのですが…。
「ストーップ!はい、みんなカムバック!」
キーンとノイズがはしり、司会の亜水弥さんにより強制的にスタートに戻らされたのでした。
「みんな、説明ちゃんと聞いてなかったのかな、かな?」
「足の早さで、不公平にならないように…スタートは問題に答えてからって配慮したって言ったでしょ?」
足の早さについては、初耳でした。
むしろ…今、使った体力にげんなりしている団員たちには何やらスケッチブックとペンを手渡されています。
おそるおそるそれを各自、装備します。
なんでも、今から出された問題の答えを素早く、かつ正確に答えた者がスタートでリードできるそうです。
ちなみに問題も公平をきすために…事前に話し合いのもと決定したそうです。
箱に手を突っ込んで亜水弥さんが中から紙を取り出します。
「はい、いくよ~第一問!『QB』ってなに??」
はい!っと四人の手があがりました。
ちなみに解答権については、早押し方式のため手を挙げたもの勝ちらしいです。
「んじゃ、咲也、七海、渚さんと太陽君…答えを掲げてみて~!」
それぞれが、スケッチブックを頭の上にかかげています。
咲也『キュービーイー』
七海『キュゥべえ!』
渚『バーベキュ~?』
太陽『quarter back~クォーターバック~』
ドヤ顔で答えをあげてみたものの…全員解答が違うことに気がつくまでだいぶロスタイムがありました。
正直、ここにきてまで彼らの…個性がですぎたのがあだになりました。
「…え~…ちょっと亜水弥さんとしても想定外の答え満載で…只今、あいにゃに辞書をひいてもらっているから…各自、説明してくれる?咲也から~」
亜水弥さんが困り顔をしながら、とりあえず場繋ぎに説明を求めることになりました。
「キュービーイーはユーザーインタフェース、パソコンで照会話の知識がなくてもデータベースから目的のデータを探しだせる…って、あからさまに目を閉じんなよ!」
ちなみに、それは『QBE(キュービーイー)』です。
明らかに…一文字足りてませんよ?
あまりにリアルなパソコン用語が出てきて…なんだか亜水弥さんの笑顔がにごりました。
無言で、スケッチブックは没収されます。
「そんな答えは求めてない!次、七海ん!!ななはそのへんバッチリだよね?」
「え~と…キュゥべえは、猫耳っぽいのから…さらになんかがでてて『契約』しないといつまでも追いかけてくる白い物体!」
恐らく、亜水弥さんたちがあらかじめ想定した答えもこれでした。ひねりはないけど安全圏です。
安定のキュゥべえさんの解答でした。
「次は…渚さん!」
「バーベキュー…それはみなさんで、火を囲んで…お肉やお野菜を焼くイベントです?」
渚さんは明らかに、恥ずかしそうに顔を赤らめています。ちなみに、彼女がこうして答えを言うケースはかなり稀です!
…明らかに、わからなかったのに彼女なりに参加している姿が…
「「可愛い!」」
一部団員が…再起不能になるほどの可愛らしさを発揮しました。
「え…あ、すいません。」
真剣にバーベキューの説明をたどたどしくする姿にいつものクールなお姉さん的キャラからのギャップを見てしまった涼風団員たちは…完璧に落ちました。
「渚さん!正解!」
亜水弥さんから、ぐっじょぶ!と褒められ、渚さんの答えが…
「え!?今のは明らかに…」
有無を言わさず、涼風における『QB』のすべてになりました。
ちなみに果敢に、異議申し立てをしようとした咲也君には、他の団員からの冷たい視線が浴びせられました。
「可愛いは正義!正義だから正解!はい、渚さんはスタートして~他のみんなは二問目行くよ!」
「え…待ってほしい」
「トリックおぁトリック~!第二問…」
渚さんの可愛さから、後にひかえていた太陽君の説明のターンはなくなってしまいました。
すっかりと世界から取り残されたように…頭を下げる太陽君。
「クォーターバック…アメフトで作戦を指示するやつのことなんすよ…。」
ザ・体育会系!
小さく呟いた彼の姿を
「はぅ!すねてる太陽君、かわいぃよ~!!」
と辞書(必要なくなった)を片手に藍音さんは携帯で写メをとりまくっているのでした。
ちなみに、リアルに『QB』を辞書でひいた場合に出てくるのは太陽君の答えだったりします。
「まさかの…クッキーだったんすよ?…さらに…発言権…すらもなくて…なんか俺…なにしてるんすかね?」
今回、珍しく初っぱなから数々の物体の餌食とされてしまった…そんな可哀想な太陽君は、試合を放棄し、はじっこでキノコをはやしかねない…そんなじめじめした様子で、みんなを見つめているのでした。
『トリック~オァ~トリック~』
…無情にも、彼を放置したまま…世界はますます進んでいくのでした。
のかけ声とともにスタートしてしまった…恐怖のハロウィンイベント。咲也君手作りのクッキーとイタズラを回避すべく勢いよく、真剣に最初の課題まで走っていったのですが…。
「ストーップ!はい、みんなカムバック!」
キーンとノイズがはしり、司会の亜水弥さんにより強制的にスタートに戻らされたのでした。
「みんな、説明ちゃんと聞いてなかったのかな、かな?」
「足の早さで、不公平にならないように…スタートは問題に答えてからって配慮したって言ったでしょ?」
足の早さについては、初耳でした。
むしろ…今、使った体力にげんなりしている団員たちには何やらスケッチブックとペンを手渡されています。
おそるおそるそれを各自、装備します。
なんでも、今から出された問題の答えを素早く、かつ正確に答えた者がスタートでリードできるそうです。
ちなみに問題も公平をきすために…事前に話し合いのもと決定したそうです。
箱に手を突っ込んで亜水弥さんが中から紙を取り出します。
「はい、いくよ~第一問!『QB』ってなに??」
はい!っと四人の手があがりました。
ちなみに解答権については、早押し方式のため手を挙げたもの勝ちらしいです。
「んじゃ、咲也、七海、渚さんと太陽君…答えを掲げてみて~!」
それぞれが、スケッチブックを頭の上にかかげています。
咲也『キュービーイー』
七海『キュゥべえ!』
渚『バーベキュ~?』
太陽『quarter back~クォーターバック~』
ドヤ顔で答えをあげてみたものの…全員解答が違うことに気がつくまでだいぶロスタイムがありました。
正直、ここにきてまで彼らの…個性がですぎたのがあだになりました。
「…え~…ちょっと亜水弥さんとしても想定外の答え満載で…只今、あいにゃに辞書をひいてもらっているから…各自、説明してくれる?咲也から~」
亜水弥さんが困り顔をしながら、とりあえず場繋ぎに説明を求めることになりました。
「キュービーイーはユーザーインタフェース、パソコンで照会話の知識がなくてもデータベースから目的のデータを探しだせる…って、あからさまに目を閉じんなよ!」
ちなみに、それは『QBE(キュービーイー)』です。
明らかに…一文字足りてませんよ?
あまりにリアルなパソコン用語が出てきて…なんだか亜水弥さんの笑顔がにごりました。
無言で、スケッチブックは没収されます。
「そんな答えは求めてない!次、七海ん!!ななはそのへんバッチリだよね?」
「え~と…キュゥべえは、猫耳っぽいのから…さらになんかがでてて『契約』しないといつまでも追いかけてくる白い物体!」
恐らく、亜水弥さんたちがあらかじめ想定した答えもこれでした。ひねりはないけど安全圏です。
安定のキュゥべえさんの解答でした。
「次は…渚さん!」
「バーベキュー…それはみなさんで、火を囲んで…お肉やお野菜を焼くイベントです?」
渚さんは明らかに、恥ずかしそうに顔を赤らめています。ちなみに、彼女がこうして答えを言うケースはかなり稀です!
…明らかに、わからなかったのに彼女なりに参加している姿が…
「「可愛い!」」
一部団員が…再起不能になるほどの可愛らしさを発揮しました。
「え…あ、すいません。」
真剣にバーベキューの説明をたどたどしくする姿にいつものクールなお姉さん的キャラからのギャップを見てしまった涼風団員たちは…完璧に落ちました。
「渚さん!正解!」
亜水弥さんから、ぐっじょぶ!と褒められ、渚さんの答えが…
「え!?今のは明らかに…」
有無を言わさず、涼風における『QB』のすべてになりました。
ちなみに果敢に、異議申し立てをしようとした咲也君には、他の団員からの冷たい視線が浴びせられました。
「可愛いは正義!正義だから正解!はい、渚さんはスタートして~他のみんなは二問目行くよ!」
「え…待ってほしい」
「トリックおぁトリック~!第二問…」
渚さんの可愛さから、後にひかえていた太陽君の説明のターンはなくなってしまいました。
すっかりと世界から取り残されたように…頭を下げる太陽君。
「クォーターバック…アメフトで作戦を指示するやつのことなんすよ…。」
ザ・体育会系!
小さく呟いた彼の姿を
「はぅ!すねてる太陽君、かわいぃよ~!!」
と辞書(必要なくなった)を片手に藍音さんは携帯で写メをとりまくっているのでした。
ちなみに、リアルに『QB』を辞書でひいた場合に出てくるのは太陽君の答えだったりします。
「まさかの…クッキーだったんすよ?…さらに…発言権…すらもなくて…なんか俺…なにしてるんすかね?」
今回、珍しく初っぱなから数々の物体の餌食とされてしまった…そんな可哀想な太陽君は、試合を放棄し、はじっこでキノコをはやしかねない…そんなじめじめした様子で、みんなを見つめているのでした。
『トリック~オァ~トリック~』
…無情にも、彼を放置したまま…世界はますます進んでいくのでした。
