それは、東北地方の隅っこで小さくかつ独創的に活動をしていた劇団の新たな、戦いの始まりの歴史。
「えーっと、こんな時だからこそ涼風は『笑顔の輪作戦』をしたいと思います!」
当初、団長からの呼び掛けに直接答えられた団員はあまり多くなかったけれども、確かに団員たちの胸にはその声は届いていた。
ただ、笑うことが出来なかった団員が多かったことも・・・現実ではあった。
なかには、届くことがなくなってしまった団員がいたことも事実の一つであるから・・・今までの号令の中でも際立って強く心に刻み込まれることになった。
そして、徐々に帰ってきた団員たちが各々の数日間にわたる地震や津波との戦いを語り合った。
そして、なんとしても生きていることに意味を求めて、自分たちにできるかぎりの力で『笑顔』を広めたいと思ったらしい。
そして、なかでも群を抜いて約一名のミラクルすぎる力を今回も発揮した某S兄さんは・・・やはりミラクルだった。
「兄さん・・・津波に・・・飲まれたんだよね?」
「あぁ、でも咄嗟にさ・・・生きなくちゃならない!って思ったんだよな。」
遠い目の先に、なにを見ているのかは知らないが、一番、トラブルを呼ぶのは間違いなく彼しかいない。
そして彼はここにきても、やはりミラクルなのだから。
「つまりはさ、頭の中で、必死になってどうやって逃げたら一番生き残れるかを計算した!」
にぱっと笑った咲也兄さんは、正しく最強だった。
彼の能力は、だてにUFOキャッチャー相手に重心の計算をしてきた訳ではないらしい。
「兄さん、すごぃ!!さすがだよぉ~!」
「七海をおいて、いなくなれないからな。」
にこにこ。
よしよし。
と繰り返されるやりとりを見ながら、他の団員たちは思うのだった。
ある意味では、『私なんて・・・』とか『俺は・・・』といついなくなってもいいんだ!!と語っていた人ほど生命力が強かったりすると。
ちなみに、二人が揃うとほぼ確実に『人災』となる。
「・・・さすがっすよね。さすがに今回は咲也も最大の危機かと思ったっすよ。」
「さすがだよぉ~。だてに今まで・・・刺されても、絞められても、吊るされても、生きてきたんだもんね、ね。」
彼がどんな人生を歩んできたのかについては・・・壮大すぎるがために、それこそ、一冊の本では、描ききれないらしい。
そんな話し合いをしている最中に、急に七海ちゃんが斜め後ろに向かって走り出した。
クエスチョンマークを浮かべる他の団員たちに向かって、咲也君が満面の笑顔と共に、ピースサインを掲げながら叫んだのだ。
「みんな、疲れてるみたいだから夕飯は俺が作るからな~!」
その時『なにがあっても笑顔』を心がけ、たくさんの修羅場をかいくぐってきた団員たちの時間ですらもも・・・確実に、止まったらしい。
ー台所に立ってはいけない男ナンバーワンが台所に戻ってきてしまったー
その後・・・悲しいことに、逃げ切ることが出来なかった団員たちが口々に呟いた言葉が、すべてを物語っていたらしい。
『・・・咲也は天才でありつつ涼風きっての・・・天災である』と。
とりあえず、涼風は「災害を吹き飛ばします!」ために今もみんなで活動をしています。
どこかで、不思議な「魔法少女姿の女の子」や「夢の国からでてきたような人」や「ミラクル」やら「マジカル」をふりまいている人を見かけたら・・・彼らなりの戦いを・・・そっと応援、してやってください。
「えーっと、こんな時だからこそ涼風は『笑顔の輪作戦』をしたいと思います!」
当初、団長からの呼び掛けに直接答えられた団員はあまり多くなかったけれども、確かに団員たちの胸にはその声は届いていた。
ただ、笑うことが出来なかった団員が多かったことも・・・現実ではあった。
なかには、届くことがなくなってしまった団員がいたことも事実の一つであるから・・・今までの号令の中でも際立って強く心に刻み込まれることになった。
そして、徐々に帰ってきた団員たちが各々の数日間にわたる地震や津波との戦いを語り合った。
そして、なんとしても生きていることに意味を求めて、自分たちにできるかぎりの力で『笑顔』を広めたいと思ったらしい。
そして、なかでも群を抜いて約一名のミラクルすぎる力を今回も発揮した某S兄さんは・・・やはりミラクルだった。
「兄さん・・・津波に・・・飲まれたんだよね?」
「あぁ、でも咄嗟にさ・・・生きなくちゃならない!って思ったんだよな。」
遠い目の先に、なにを見ているのかは知らないが、一番、トラブルを呼ぶのは間違いなく彼しかいない。
そして彼はここにきても、やはりミラクルなのだから。
「つまりはさ、頭の中で、必死になってどうやって逃げたら一番生き残れるかを計算した!」
にぱっと笑った咲也兄さんは、正しく最強だった。
彼の能力は、だてにUFOキャッチャー相手に重心の計算をしてきた訳ではないらしい。
「兄さん、すごぃ!!さすがだよぉ~!」
「七海をおいて、いなくなれないからな。」
にこにこ。
よしよし。
と繰り返されるやりとりを見ながら、他の団員たちは思うのだった。
ある意味では、『私なんて・・・』とか『俺は・・・』といついなくなってもいいんだ!!と語っていた人ほど生命力が強かったりすると。
ちなみに、二人が揃うとほぼ確実に『人災』となる。
「・・・さすがっすよね。さすがに今回は咲也も最大の危機かと思ったっすよ。」
「さすがだよぉ~。だてに今まで・・・刺されても、絞められても、吊るされても、生きてきたんだもんね、ね。」
彼がどんな人生を歩んできたのかについては・・・壮大すぎるがために、それこそ、一冊の本では、描ききれないらしい。
そんな話し合いをしている最中に、急に七海ちゃんが斜め後ろに向かって走り出した。
クエスチョンマークを浮かべる他の団員たちに向かって、咲也君が満面の笑顔と共に、ピースサインを掲げながら叫んだのだ。
「みんな、疲れてるみたいだから夕飯は俺が作るからな~!」
その時『なにがあっても笑顔』を心がけ、たくさんの修羅場をかいくぐってきた団員たちの時間ですらもも・・・確実に、止まったらしい。
ー台所に立ってはいけない男ナンバーワンが台所に戻ってきてしまったー
その後・・・悲しいことに、逃げ切ることが出来なかった団員たちが口々に呟いた言葉が、すべてを物語っていたらしい。
『・・・咲也は天才でありつつ涼風きっての・・・天災である』と。
とりあえず、涼風は「災害を吹き飛ばします!」ために今もみんなで活動をしています。
どこかで、不思議な「魔法少女姿の女の子」や「夢の国からでてきたような人」や「ミラクル」やら「マジカル」をふりまいている人を見かけたら・・・彼らなりの戦いを・・・そっと応援、してやってください。
