こんなときですが、『Angel Beats!』のパロディをアップしようかと


一度、水没したために書き直したものですが
せっかく、なので久しぶりにパロディに挑戦します!!時間がたったため・・・ちょっとイメージを崩してしまう可能性が高いですので、それが許せる方は良かったら読んでみてください

ユイにゃんのは確かアップしたので、今回は、天使ちゃんです
オリジナルのキャラがでますので注意
ですよ

~悪魔ちゃん~
私は、いつも病院の部屋から・・・何回もの季節を見送った。
桜が咲く頃には・・・みんな、お揃いの制服に身を包み楽しそうに笑いながら歩いていくの。
いいなって・・・。
目が覚めたとき、私は・・・青空を見上げていた。不思議な気持ちになって、ゆっくりと体を起こしても・・・なんともなかった。
じーっと、手を見つめてみた。
見覚えのない、袖が目についた。・・・なんだろう?ゆっくり、左右に視線をまわしてみた。
「ここ・・・どこ?」
「あ、目覚めた?ようこそ、新入生さん。」
振り替えると、そこには長い綺麗な黒髪を風になびかせながら・・・私と同じくらいの年の女の子が微笑みながら・・・私に手を差し出していた。
どうしたらいいのか、わからなくて・・・私は少し首を傾げた。
「・・・あなたは・・・?」
「私?私は悪魔ちゃん、ここの生徒会長。宜しくね。」
戸惑う私を・・・引っ張り起こして、走り出した。
待って!私は・・・走れないの!って言わなくちゃと思ったのに・・・走れないはずの体は軽くて・・・気がついたら憧れていた校庭を走り抜けていた。
そうして、悪魔ちゃんと名乗った彼女は・・・私のはじめての大切な「友だち」となった。
悪魔ちゃんにつれられたまま、教室にたどり着くと、私は急に不安になった。
「どうした?授業、始まるよ?」
「で・・・でも・・・」
「あー、見た目によらず勉強嫌いだったりする?でも生徒会長としては早速、登校拒否、なんて許さないからね。」
「でも・・・私・・・生徒じゃ・・・」
言葉がうまくでてこない私に、ポケットから鏡をとりだして・・・渡してくれた。
「ね、あなたはここの生徒。問題ないでしょ?」
鏡にうつった私は、憧れていたみんなと同じ制服を着ていた。
それが嬉しくて、嬉しくて・・・私は泣いてしまった。そんな私を悪魔ちゃんは何も言わずに、ずっと抱き締めてくれた。
それから、私たちはたくさんのことを話した。
この世界ではみんなが、私をクラスメイトとして話しかけてくれた。
「ここはね、心残りを持ったまま・・・死んでしまった人たちが心残りを満たすための世界。だから、病気とかそんなのは関係ない。好きに生きるための世界だと思えばいいよ。」
悪魔ちゃんはなんでも知っていたし、みんなからもすごく慕われていた。
「別に、慕われてはいないよ。・・・私は、ここが長いから、いろいろと知ってるだけ。」
そうしてこの世界には、二つの人間がいる。と教えてくれた。
「満たされず亡くなった人」
「そんな人を満たすための駒のような人」
私や、悪魔ちゃんは前者だった。でも・・・はじめての学校はすごくすごく楽しいことでいっぱいだった。寮でも私は、悪魔ちゃんと同じ部屋で・・・バレないように隠れてたくさん話した。
「ねぇ、名前!名前なんて言うの?」
「私・・・・・・?」
おかしなことに、私は名前が思い出せなかった。
なにか、記憶にもやがかかっているみたいに・・・。
「記憶がないパターンかぁ・・・。大丈夫!実は私も覚えてないし、こんな姿だから『悪魔ちゃん』なんて呼ばれてるんだ。」
月の光が、悪魔ちゃんの髪の毛をより艶やかにうつしだしていた。私には・・・彼女が悪魔には見えなかった。
じーっと私を見つめる黒い瞳は、優しさに溢れていたから・・・。
「決めた!『天使ちゃん』にしよう。」
「天使・・・ちゃん?」
「そう!今日からあなたは天使ちゃん!真っ白なイメージだし、ぴったりじゃない?」
「でも・・・そんな・・・」
私は天使なんかじゃないのに・・・でも、悪魔ちゃんはニコニコしながら、満足そうに笑っていた。
そうして、私は『天使ちゃん』になった。
お昼は、学食に食べに行った。食券も並んでる食べ物も知らないものばかりで、戸惑う私を笑いながら、悪魔ちゃんは勝手にボタンを押した。
「はい、オススメ!」
「・・・ありがとう。」
手渡された券には「麻婆豆腐」と書かれていて、それを持っていって二人で机に並んで座った。
「いただきます!」
「・・・いただき・・・ます。」
一口、食べると悪魔ちゃんが私をじーっと見ていることに気がついた。
「・・・なに?」
「いや・・・美味しい?」
「・・・うん。」
悪魔ちゃんは首を傾げたあとに一口、ちょうだいって麻婆豆腐を口にして、顔を真っ赤にしていた。
「や、やっぱり辛い!天使ちゃん平気なの!?」
「?うん。」
水をたくさん飲んでいる悪魔ちゃんを見ながら、私ははじめて食べた麻婆豆腐をまた口に運んでいった。
そんな私を見ながら、悪魔ちゃんは笑っていた。
そうしたら、私も笑っていた。
そうして、私たちは何回も笑いあった。毎日が、すごく楽しかった。
些細なことが・・・すべて私には新鮮で、楽しかった。
ある日、夕焼けに染まる校庭を・・・屋上から見ながら、悪魔ちゃんは私にいつも見たいに笑ってくれた。
「ねぇ・・・ここ、任せていい?」
意味がわからなくて、私は首を傾げた。
「天使ちゃんに、次の生徒会長になってほしいんだ。」
「・・・どうして?」
悪魔ちゃんは、体をフェンスにあずけながら・・・真剣な眼差しで私を見つめていた。
「私、満たされたから。そろそろ卒業しないと・・・」
「・・・どこにいくの?」
「さぁ・・・でも、また天使ちゃんとは会えると思うし。」
「・・・行かないで!!」
私は、はじめて自分から悪魔ちゃんにしがみついた。そして溢れる涙を・・・ふこうともせず、ただ、行かないで!と繰り返した。
「・・・私さぁ、ずっと友だちがいなくて、こっちきてからも変に意地張っちゃって・・・天使ちゃんがはじめての友だちになってくれて、楽しくてしかたがなかったんだ。」
私だって、同じだよ。
「茜。」
「え・・・?」
「茜・・・私の名前、天使ちゃんには教えるよ。」
「・・・茜・・・」
私が、そう呼ぶと・・・茜はにっこりと笑いながら答えてくれた。
「なぁに?」
「また・・・会える?」
「会えるよ。天使ちゃんが満たされたらね。」
茜色に染まる空へと、茜は溶けていってしまいそうだった。校舎の中からは、静かにピアノの音色が・・・奏でられていた。
瞬間に私の頭に・・・自分の記憶があふれだした。
「奏・・・」
消え入りそうな声で、私は私の名前を口にした。
「私・・・奏!」
驚いたように、目を丸くしたあとに・・・茜は嬉しそうに瞳を細めた。
「じゃぁ、奏また、ね!」
声にならないまま・・・私は、手を振った。
そして・・・はじめての友だちが旅立つのを・・・見送った。
たくさんの・・・ありがとうをそえて。
その日から、私は新しい生徒会長になった。
いつかくる・・・私のような人たちを、満たせるような場所を守るために・・・。
茜との思い出を・・・心に抱きながら。



一度、水没したために書き直したものですが

せっかく、なので久しぶりにパロディに挑戦します!!時間がたったため・・・ちょっとイメージを崩してしまう可能性が高いですので、それが許せる方は良かったら読んでみてください


ユイにゃんのは確かアップしたので、今回は、天使ちゃんです
オリジナルのキャラがでますので注意
ですよ

~悪魔ちゃん~
私は、いつも病院の部屋から・・・何回もの季節を見送った。
桜が咲く頃には・・・みんな、お揃いの制服に身を包み楽しそうに笑いながら歩いていくの。
いいなって・・・。
目が覚めたとき、私は・・・青空を見上げていた。不思議な気持ちになって、ゆっくりと体を起こしても・・・なんともなかった。
じーっと、手を見つめてみた。
見覚えのない、袖が目についた。・・・なんだろう?ゆっくり、左右に視線をまわしてみた。
「ここ・・・どこ?」
「あ、目覚めた?ようこそ、新入生さん。」
振り替えると、そこには長い綺麗な黒髪を風になびかせながら・・・私と同じくらいの年の女の子が微笑みながら・・・私に手を差し出していた。
どうしたらいいのか、わからなくて・・・私は少し首を傾げた。
「・・・あなたは・・・?」
「私?私は悪魔ちゃん、ここの生徒会長。宜しくね。」
戸惑う私を・・・引っ張り起こして、走り出した。
待って!私は・・・走れないの!って言わなくちゃと思ったのに・・・走れないはずの体は軽くて・・・気がついたら憧れていた校庭を走り抜けていた。
そうして、悪魔ちゃんと名乗った彼女は・・・私のはじめての大切な「友だち」となった。
悪魔ちゃんにつれられたまま、教室にたどり着くと、私は急に不安になった。
「どうした?授業、始まるよ?」
「で・・・でも・・・」
「あー、見た目によらず勉強嫌いだったりする?でも生徒会長としては早速、登校拒否、なんて許さないからね。」
「でも・・・私・・・生徒じゃ・・・」
言葉がうまくでてこない私に、ポケットから鏡をとりだして・・・渡してくれた。
「ね、あなたはここの生徒。問題ないでしょ?」
鏡にうつった私は、憧れていたみんなと同じ制服を着ていた。
それが嬉しくて、嬉しくて・・・私は泣いてしまった。そんな私を悪魔ちゃんは何も言わずに、ずっと抱き締めてくれた。
それから、私たちはたくさんのことを話した。
この世界ではみんなが、私をクラスメイトとして話しかけてくれた。
「ここはね、心残りを持ったまま・・・死んでしまった人たちが心残りを満たすための世界。だから、病気とかそんなのは関係ない。好きに生きるための世界だと思えばいいよ。」
悪魔ちゃんはなんでも知っていたし、みんなからもすごく慕われていた。
「別に、慕われてはいないよ。・・・私は、ここが長いから、いろいろと知ってるだけ。」
そうしてこの世界には、二つの人間がいる。と教えてくれた。
「満たされず亡くなった人」
「そんな人を満たすための駒のような人」
私や、悪魔ちゃんは前者だった。でも・・・はじめての学校はすごくすごく楽しいことでいっぱいだった。寮でも私は、悪魔ちゃんと同じ部屋で・・・バレないように隠れてたくさん話した。
「ねぇ、名前!名前なんて言うの?」
「私・・・・・・?」
おかしなことに、私は名前が思い出せなかった。
なにか、記憶にもやがかかっているみたいに・・・。
「記憶がないパターンかぁ・・・。大丈夫!実は私も覚えてないし、こんな姿だから『悪魔ちゃん』なんて呼ばれてるんだ。」
月の光が、悪魔ちゃんの髪の毛をより艶やかにうつしだしていた。私には・・・彼女が悪魔には見えなかった。
じーっと私を見つめる黒い瞳は、優しさに溢れていたから・・・。
「決めた!『天使ちゃん』にしよう。」
「天使・・・ちゃん?」
「そう!今日からあなたは天使ちゃん!真っ白なイメージだし、ぴったりじゃない?」
「でも・・・そんな・・・」
私は天使なんかじゃないのに・・・でも、悪魔ちゃんはニコニコしながら、満足そうに笑っていた。
そうして、私は『天使ちゃん』になった。
お昼は、学食に食べに行った。食券も並んでる食べ物も知らないものばかりで、戸惑う私を笑いながら、悪魔ちゃんは勝手にボタンを押した。
「はい、オススメ!」
「・・・ありがとう。」
手渡された券には「麻婆豆腐」と書かれていて、それを持っていって二人で机に並んで座った。
「いただきます!」
「・・・いただき・・・ます。」
一口、食べると悪魔ちゃんが私をじーっと見ていることに気がついた。
「・・・なに?」
「いや・・・美味しい?」
「・・・うん。」
悪魔ちゃんは首を傾げたあとに一口、ちょうだいって麻婆豆腐を口にして、顔を真っ赤にしていた。
「や、やっぱり辛い!天使ちゃん平気なの!?」
「?うん。」
水をたくさん飲んでいる悪魔ちゃんを見ながら、私ははじめて食べた麻婆豆腐をまた口に運んでいった。
そんな私を見ながら、悪魔ちゃんは笑っていた。
そうしたら、私も笑っていた。
そうして、私たちは何回も笑いあった。毎日が、すごく楽しかった。
些細なことが・・・すべて私には新鮮で、楽しかった。
ある日、夕焼けに染まる校庭を・・・屋上から見ながら、悪魔ちゃんは私にいつも見たいに笑ってくれた。
「ねぇ・・・ここ、任せていい?」
意味がわからなくて、私は首を傾げた。
「天使ちゃんに、次の生徒会長になってほしいんだ。」
「・・・どうして?」
悪魔ちゃんは、体をフェンスにあずけながら・・・真剣な眼差しで私を見つめていた。
「私、満たされたから。そろそろ卒業しないと・・・」
「・・・どこにいくの?」
「さぁ・・・でも、また天使ちゃんとは会えると思うし。」
「・・・行かないで!!」
私は、はじめて自分から悪魔ちゃんにしがみついた。そして溢れる涙を・・・ふこうともせず、ただ、行かないで!と繰り返した。
「・・・私さぁ、ずっと友だちがいなくて、こっちきてからも変に意地張っちゃって・・・天使ちゃんがはじめての友だちになってくれて、楽しくてしかたがなかったんだ。」
私だって、同じだよ。
「茜。」
「え・・・?」
「茜・・・私の名前、天使ちゃんには教えるよ。」
「・・・茜・・・」
私が、そう呼ぶと・・・茜はにっこりと笑いながら答えてくれた。
「なぁに?」
「また・・・会える?」
「会えるよ。天使ちゃんが満たされたらね。」
茜色に染まる空へと、茜は溶けていってしまいそうだった。校舎の中からは、静かにピアノの音色が・・・奏でられていた。
瞬間に私の頭に・・・自分の記憶があふれだした。
「奏・・・」
消え入りそうな声で、私は私の名前を口にした。
「私・・・奏!」
驚いたように、目を丸くしたあとに・・・茜は嬉しそうに瞳を細めた。
「じゃぁ、奏また、ね!」
声にならないまま・・・私は、手を振った。
そして・・・はじめての友だちが旅立つのを・・・見送った。
たくさんの・・・ありがとうをそえて。
その日から、私は新しい生徒会長になった。
いつかくる・・・私のような人たちを、満たせるような場所を守るために・・・。
茜との思い出を・・・心に抱きながら。
