ただの思い付きですガーンあせるあせるいつものことですが(笑)
今回は特に思い付きですパー具体的には天文学の時間時計に思い付きました(^-^)/


狙うは、トリック、ガリレオ、CONTROLのような『素敵な教授』と『事件!』
初めての推理物・・・になる予定ですパンチ!ニコニコ音符ちなみにシリアスに失敗したら『ミラクル☆アキラン♪~星はなんでも知っている~ビシッ!』と大変な方向にいきます(^-^)b

初めですので・・・真剣にいきますよ!!







「以上が、今回の事件の概要だ・・・捜査は・・・」
話の内容に、耳を傾ける。刑事になって初めての大きな事件だ。不謹慎ではあるが、憧れの会議にいる・・・信じられない。
嬉しさから、少し頬が緩んでしまい隣にいた先輩から足を踏まれてしまった。
焦ってまた視線を戻した。


事件の内容は、殺人。23歳のフリーターの女性が後ろから何者かに強く殴られたらしい。凶器は横にあった岩に血がついていたため、それが有力とされている。暗い小道のために、目撃者はなし、通り魔の反抗の可能性は低い・・・っと。


「で、先輩・・・私たちはなんでここにいるんですか。」

先輩に促されて、会議室を途中で出てからなにも言われずに、車に乗せられ、私は少し前まで学生として学んでいた母校にたっていた。
相変わらず学生は楽しそうだ。

「今回の事件には・・・必要な人材がいるんだ。その方とコンタクトをとる。」
「・・・うちの大学にそんな人が?」

なんだろうか、もしも犯人に近いのだったらどうしよう。はじめが母校なんてイヤすぎる。

「確か・・・おまえ天文学をとってたんだろ?案内してくれ。」

「へ!?」

天文学なんて、娯楽にとった授業だった。軽い気持ちだったにも関わらずあまりにも専門的すぎたがために、私はまったくついていけなかったという。
どうして・・・天文学に?聞きたいことは、たくさんあるのだが先輩はなんにも言ってくれない。
しかたがなく、私は記憶をたどりながら・・・会うことはないだろうと思っていた教授の部屋へとむかった。


「アキラ先生に用があります。」

管理のおじちゃんに声をかけると、変わらないままにどうぞと言ってくれた。
教授の部屋はすぐにわかる場所にある。
私は部屋の前で止まってため息をついた。

「先輩から・・・行ってくださいよ。私、アキラ先生苦手なんです。」

いつも、内容についていけなかった私はこの部屋には嫌な思い出しかなかったのだ。

「恩師には、自分からあいさつしろ・・・」

とまったくやる気を見せてくれない。しかたがないので私はまたため息をついてからドアをノックした。
そこはまったく変わっていなかった。たくさんの本に、天体望遠鏡やらパソコンやらがつまっていた。
パソコンは動いているのに先生の姿はない。
いや・・・だいたいの予想はついている。
私は屋上へと通じる窓へと身を乗り出した。

「先生ーお久しぶりです!」

寒空の下で、先生は望遠鏡をのぞいていた。なにやらぶつぶつと呟いている。

「観測希望者かー?」

「あ、違います!昨年お世話になりました足利あかりです!」

そうだ、先生は興味のある生徒にこうして天体観測をしていたんだ。
私が名前を言うと、少しこっちを見て、また空へと視線は戻ってしまった。

「先生!お話があるんです!」

「・・・一天文単位はなん㎞だ?」

横顔のまま、先生は私に問いかけてきた。懐かしい言葉だったが・・・残念ながらまったく思い出せない。授業中の奇妙な沈黙が頭をよぎった。

「それすらわからないやつは・・・教え子じゃない。」

冷たく、言い切られてしまった。だいたい予想はついていたんだ・・・諦めて帰りたくなった。
すると先輩が、私の後ろからスッと前に出た。
そしてスマートに答えたのだ。

「1.496×10の8乗㎞です。」

えー!わかるんですか!
呆気にとられている私を見ながら、二人は視線をあわせていた。

「当たりだ!熱心な教え子がいて嬉しいよ!」

「え・・・?」

「いえ、天文を学ぶ身ですから当然です。そして先生、申し訳ないのですが・・・実は質問があるのですが・・・」

「いいぞ、今そっちに戻る。お茶でも飲もう。」

「あの~?」

その人は、天文学なんか降れてもいない人ですよ!
私のことなんて、すでに忘却の彼方になってしまっていた。先生がお茶の準備をしている時に、私はこっそり先輩に聞いたのだ。

「先輩、文系ですよね?・・・なんでわかったんですか。」

「ここだよ。ここ。」

ちょっと嫌みに笑いながら先輩は頭を指差していた。もう片方の手には、携帯電話・・・そこには検索サイトの文字。

「カンニングじゃないですか!!」

思わず、大声を出した私の足はまた先輩に踏まれていた。
地味に痛い・・・いつかは、上に訴えてやる!

「今回のおまえの任務は、時間稼ぎだ。」

「えー・・・」

「協力してもらうまで、知識はないとだからな。頑張れよ!」

先輩のポケットからは、次々に辞書やらスマートフォンやらがでてきた。
それで、調べるまで持ちこたえろってことですか?

「事件解決のためだ。」

「君、お茶がはいった。こっちにきなさい。」

先輩は、私をまた先にして進んでいった。
どうせなら、こんな事件、「暗黒」に飲み込まれてしまえばいいのにと・・・私は、すでに辞表を書くための決意を固めていたのだ。