クリスマス。
この日は、世界中に優しさが広まる日・・・そして、涼風においてはそれ以上の意味がある日である。
24日は彼らの父親的存在である暁羅さんの誕生日。
25日は現実団長の黒崎さんの誕生日。
例年、暁羅さんの思い付きにより『優勝者へは賞金やでぇ~!』とのせられ、プレゼントと言う名の余興選びに振り回される彼らは今年もそうであろうと思い込んでいた。
そう、これこそがミスだった・・・クリスマス当日、彼らには黒崎さんからの集合メールが届いたのだった。そこには、みなが凍りつく一言が。
『イベント忘れてたぁ(;_;)/~これる人は、すぐに連絡してくれ!』
全員が思ったであろう。
『( 」´0`)」無理!』
そんなこんなで急遽、彼らはクリスマスイベントを行うこととなったわけだった。
「とーとつにサンタだよ~。とりあえず、有り合わせでオリジナルにしたよ!」
巻き込まれた七海ちゃんはサンタの服に身を包んで、くるりとまわる。
元からあったサンタクロースの服を自分にあうように調節したらしい。最近は芸が細かくなってきた。
「風邪ひくなよ?」
「普段の衣装より厚いから大丈夫だよ。・・・むしろ、私より・・・」
申し訳なさそうに、話しかけるのはクリスマスツリーのコスプレ?の黒崎さん。どうにも動きにくそうである。むしろどうして、そんな衣装があったのかが不思議だった。
そして心配する七海ちゃんの視線の先には・・・
「ふざぁけんなよ・・・あとから覚悟しろよ・・・こんにゃろー。」
どす黒いオーラをはなつ咲也君。・・・ちなみにトナカイのタイツ?をきている。スクワットをしているのは寒さに耐えきれないからだそうだが・・・怪しすぎる。
「兄さん・・・寒そう。」「・・・子どもが見たら泣くな。」
あまりの姿に、笑いをこらえながらはなす二人。ちなみに配役は予め用意されていた服を着れる人になったため逃げ道はない。
まぁ、女装のミニスカサンタの可能性もなくはなかったのだが・・・。
「おまえら・・・笑ってんじゃねぇよ!」
「や、その・・・兄さん!前のピーターパンの時よりはましだから!緑はキモかったような気がするもん!」
「ぐっ・・・!そんな何年も前の記憶を呼び起こさせるなー!」
フォローをしたつもりがさらに加熱させただけだった。イベントで盛り上げ役こそが咲也君である。そんなこともあるためあんまり、咲也君の機嫌がよくないのは困る。
「だいたい普通・・・トナカイだったら着ぐるみだろ?なんでタイツなんだよ・・・騙された。最後の最後にきてこれかよ!」
多分、彼の場合は着ぐるみでもそれはそれで怒こっていたのではないかと思われる。
「開始まで時間ないんだよな・・・」
黒崎さんが不機嫌な咲也君を前に狼狽えている。
年齢的にも立場的にも、黒崎さんのが上なのだが・・・なんともいえない。
ため息をつきながら七海ちゃんが黒崎さんの背中をポンと押しながら「任せてください」と歩き出す。
「兄さん、ほら、こうしていれば暖かいですよ?」
「な!?」
絶句する黒崎さん。
サンタクロース(ミニスカート)が、トナカイ(全身タイツ)を後ろから抱き締めている。
ちなみに身長差は約30センチ。なかなかシュールな絵である。
「七海!あ~、もふもふあったけぇ!」
気の毒なことに引っ張られて、そのまま抱き締められる。人間ホッカイロにされている・・・若干死亡フラグだ。
「く、首~し、しまるぅ!」
結論。
サンタクロースの衣装には「夢」や「希望」があふれているとともに、「もふもふ」が「暖かい」ことが判明した。
「・・・これ、なんてイベントになるんだろ?」
開始を間際にしてまた、脱線したサンタとトナカイを見つめて・・・頭を抱えたくなった黒崎さんだった。
この日は、世界中に優しさが広まる日・・・そして、涼風においてはそれ以上の意味がある日である。
24日は彼らの父親的存在である暁羅さんの誕生日。
25日は現実団長の黒崎さんの誕生日。
例年、暁羅さんの思い付きにより『優勝者へは賞金やでぇ~!』とのせられ、プレゼントと言う名の余興選びに振り回される彼らは今年もそうであろうと思い込んでいた。
そう、これこそがミスだった・・・クリスマス当日、彼らには黒崎さんからの集合メールが届いたのだった。そこには、みなが凍りつく一言が。
『イベント忘れてたぁ(;_;)/~これる人は、すぐに連絡してくれ!』
全員が思ったであろう。
『( 」´0`)」無理!』
そんなこんなで急遽、彼らはクリスマスイベントを行うこととなったわけだった。
「とーとつにサンタだよ~。とりあえず、有り合わせでオリジナルにしたよ!」
巻き込まれた七海ちゃんはサンタの服に身を包んで、くるりとまわる。
元からあったサンタクロースの服を自分にあうように調節したらしい。最近は芸が細かくなってきた。
「風邪ひくなよ?」
「普段の衣装より厚いから大丈夫だよ。・・・むしろ、私より・・・」
申し訳なさそうに、話しかけるのはクリスマスツリーのコスプレ?の黒崎さん。どうにも動きにくそうである。むしろどうして、そんな衣装があったのかが不思議だった。
そして心配する七海ちゃんの視線の先には・・・
「ふざぁけんなよ・・・あとから覚悟しろよ・・・こんにゃろー。」
どす黒いオーラをはなつ咲也君。・・・ちなみにトナカイのタイツ?をきている。スクワットをしているのは寒さに耐えきれないからだそうだが・・・怪しすぎる。
「兄さん・・・寒そう。」「・・・子どもが見たら泣くな。」
あまりの姿に、笑いをこらえながらはなす二人。ちなみに配役は予め用意されていた服を着れる人になったため逃げ道はない。
まぁ、女装のミニスカサンタの可能性もなくはなかったのだが・・・。
「おまえら・・・笑ってんじゃねぇよ!」
「や、その・・・兄さん!前のピーターパンの時よりはましだから!緑はキモかったような気がするもん!」
「ぐっ・・・!そんな何年も前の記憶を呼び起こさせるなー!」
フォローをしたつもりがさらに加熱させただけだった。イベントで盛り上げ役こそが咲也君である。そんなこともあるためあんまり、咲也君の機嫌がよくないのは困る。
「だいたい普通・・・トナカイだったら着ぐるみだろ?なんでタイツなんだよ・・・騙された。最後の最後にきてこれかよ!」
多分、彼の場合は着ぐるみでもそれはそれで怒こっていたのではないかと思われる。
「開始まで時間ないんだよな・・・」
黒崎さんが不機嫌な咲也君を前に狼狽えている。
年齢的にも立場的にも、黒崎さんのが上なのだが・・・なんともいえない。
ため息をつきながら七海ちゃんが黒崎さんの背中をポンと押しながら「任せてください」と歩き出す。
「兄さん、ほら、こうしていれば暖かいですよ?」
「な!?」
絶句する黒崎さん。
サンタクロース(ミニスカート)が、トナカイ(全身タイツ)を後ろから抱き締めている。
ちなみに身長差は約30センチ。なかなかシュールな絵である。
「七海!あ~、もふもふあったけぇ!」
気の毒なことに引っ張られて、そのまま抱き締められる。人間ホッカイロにされている・・・若干死亡フラグだ。
「く、首~し、しまるぅ!」
結論。
サンタクロースの衣装には「夢」や「希望」があふれているとともに、「もふもふ」が「暖かい」ことが判明した。
「・・・これ、なんてイベントになるんだろ?」
開始を間際にしてまた、脱線したサンタとトナカイを見つめて・・・頭を抱えたくなった黒崎さんだった。
