ヒーローになりたいって、特別な人になりたい。みんなが一度は考えたことがあることだと思います。
でもヒーローってなんなんでしょうね?
「・・・へっ?」
まだ、咲也君が涼風につれてこられた当初のお話。七海ちゃんすらいないのです。なんでいまさら、こんなことがわかったのかと言えば「ビデオテープ」があったからでした。
ちび咲也ことまぁ、咲也君が暁羅さんに真剣な顔で迫ったのでした。
「だから・・・ヒーローってどうやったらなれるんだよ!」
年上にもかかっていく生意気さ加減は変わっていないのでした。
「ヒーローってなんや?」
「ヒーローだよ!」
「アンパンマンみたいなやつか?」
「ちーがーう!!ヒーローだって!」
噛み合わない二人の会話。暁羅さんも当時はまだまだ若かったので頭を抱えたくなるのでした。
「どんなヒーローになりたいんや?」
このままではラチが明かないと気がついた暁羅さんが咲也君に聞いたのでした。
「・・・あれ。」
テレビを指差した咲也君。ウルトラマンか仮面ライダーか・・・たまには子どもらしい一面を見られるかと期待をしながら振り返った暁羅さんはフリーズしたのでした。
「・・・セーラームーンになりたいのか?」
恐る恐る問いかけた暁羅さんにちび咲也君がパンチをいれたのでした。
「なんでセーラームーンなんだよ!・・・こっちだ!」
「あぁ・・・こっちやな。」
彼が指差していたのは、ヒロインを助けるタキシード仮面さまだったのでした。ちなみにちび咲也君はアニメなどの子ども向けをほとんど見ないのですが、往人さんがなんかいも録画したのを見ているのでセーラームーンだけは知っていたのでした。
「しかし意外やな。おまえがこんなんになりたいやなんて・・・」
「・・・うるさい!どうしたらなれんだよ!」
相変わらず挑発的な目をしながらも、真剣だったために暁羅さんは言葉を失ってしまったのでした。
すると後ろで笑って様子を見ていた飛呂人君が咲也君の頭に手をおきながら、視線をあわせたのでした。
「女の子に優しくしな。咲也はカッコイイから、女の子が泣いていたら笑顔にしてあげるんだ。」
・・・ちなみに元祖フェミニストだった飛呂人君がちび咲也君のお兄さんでした。
「・・・ちょ!飛呂人それは・・・」
「もちろん俺式、ハーレム理論ですよ。ジャ●ーズにも負けません!」
スマイル。飛呂人君のキラキラな笑顔にちび咲也君が目を輝かせています。
「それから、それからどうすんだよ?」
「そうだな、あとは守ってやるんだよ。強い男になれよ!それから甘い言葉を練習すれば完璧だからな!」
「わかった!」
素晴らしく元気一杯な返事をした咲也君。
「あぁ・・・なんや、咲也の将来が見えてきた気がするんやけど。」
頭を抱えたくなった暁羅さんの予想はだいたい当たっていたのでした。素質があったといったらいいのか・・・とにかく、ちび咲也君が立派なたらしに進化するまでは、そんなに時間はかからなかったとか。
「・・・暁羅、なに泣いてんだよ?」
涙を流しながら、部屋から出てきた暁羅さんに偶然遭遇した咲也君が不審な視線をむけました。
「・・・過去のはなしや。」
「はぁ?」
「・・・俺にも優しくするべきやで。」
「やだね。」
「あぁ・・・失敗やなぁ。」
まさに冷たい咲也君。
あのときに、自分にも優しくしてもらえるようにアピールをしなかったことを暁羅さんは公開し続けたそうです。
でもヒーローってなんなんでしょうね?
「・・・へっ?」
まだ、咲也君が涼風につれてこられた当初のお話。七海ちゃんすらいないのです。なんでいまさら、こんなことがわかったのかと言えば「ビデオテープ」があったからでした。
ちび咲也ことまぁ、咲也君が暁羅さんに真剣な顔で迫ったのでした。
「だから・・・ヒーローってどうやったらなれるんだよ!」
年上にもかかっていく生意気さ加減は変わっていないのでした。
「ヒーローってなんや?」
「ヒーローだよ!」
「アンパンマンみたいなやつか?」
「ちーがーう!!ヒーローだって!」
噛み合わない二人の会話。暁羅さんも当時はまだまだ若かったので頭を抱えたくなるのでした。
「どんなヒーローになりたいんや?」
このままではラチが明かないと気がついた暁羅さんが咲也君に聞いたのでした。
「・・・あれ。」
テレビを指差した咲也君。ウルトラマンか仮面ライダーか・・・たまには子どもらしい一面を見られるかと期待をしながら振り返った暁羅さんはフリーズしたのでした。
「・・・セーラームーンになりたいのか?」
恐る恐る問いかけた暁羅さんにちび咲也君がパンチをいれたのでした。
「なんでセーラームーンなんだよ!・・・こっちだ!」
「あぁ・・・こっちやな。」
彼が指差していたのは、ヒロインを助けるタキシード仮面さまだったのでした。ちなみにちび咲也君はアニメなどの子ども向けをほとんど見ないのですが、往人さんがなんかいも録画したのを見ているのでセーラームーンだけは知っていたのでした。
「しかし意外やな。おまえがこんなんになりたいやなんて・・・」
「・・・うるさい!どうしたらなれんだよ!」
相変わらず挑発的な目をしながらも、真剣だったために暁羅さんは言葉を失ってしまったのでした。
すると後ろで笑って様子を見ていた飛呂人君が咲也君の頭に手をおきながら、視線をあわせたのでした。
「女の子に優しくしな。咲也はカッコイイから、女の子が泣いていたら笑顔にしてあげるんだ。」
・・・ちなみに元祖フェミニストだった飛呂人君がちび咲也君のお兄さんでした。
「・・・ちょ!飛呂人それは・・・」
「もちろん俺式、ハーレム理論ですよ。ジャ●ーズにも負けません!」
スマイル。飛呂人君のキラキラな笑顔にちび咲也君が目を輝かせています。
「それから、それからどうすんだよ?」
「そうだな、あとは守ってやるんだよ。強い男になれよ!それから甘い言葉を練習すれば完璧だからな!」
「わかった!」
素晴らしく元気一杯な返事をした咲也君。
「あぁ・・・なんや、咲也の将来が見えてきた気がするんやけど。」
頭を抱えたくなった暁羅さんの予想はだいたい当たっていたのでした。素質があったといったらいいのか・・・とにかく、ちび咲也君が立派なたらしに進化するまでは、そんなに時間はかからなかったとか。
「・・・暁羅、なに泣いてんだよ?」
涙を流しながら、部屋から出てきた暁羅さんに偶然遭遇した咲也君が不審な視線をむけました。
「・・・過去のはなしや。」
「はぁ?」
「・・・俺にも優しくするべきやで。」
「やだね。」
「あぁ・・・失敗やなぁ。」
まさに冷たい咲也君。
あのときに、自分にも優しくしてもらえるようにアピールをしなかったことを暁羅さんは公開し続けたそうです。
