「いいか？変な人に捕まったらここを手で叩くんだよ。」
七海ちゃんの前にしゃがみこんで、手をつかみ自分の頸動脈のあたりにあてがわせながら咲也君は護身術を教えたのでした。涼風の弱点であるちびっこの七海ちゃんの周りにはなにかと危険がたくさんだったからです。
「ビシッ！ってやるのー？」
なんとなく平手打ちをしてみる七海ちゃん。ちなみに首を狙える状態は非常にピンチな状況であると考えられます。
「そうだよ。相手のことは気にしないで、とにかく連打するんだよ。」
なかなかバイオレンスな教育でした。
彼はまさかこのよかれと思って教えた事をすぐに後悔することになるとは思ってもいなかったのでした。
～数日後～
「兄さん、兄さん！」
パタパタと七海ちゃんが駆け寄ってきました。なにやら内緒の話があるらしく、しゃがんでほしいとせがむのでした。そして彼がしゃがみこんだ瞬間に・・・
「えっと・・・ビシッ！ビシッ！ビシッ！ビシッ！ビシッ！」
容赦なく、七海ちゃんの手刀が頸動脈を直撃したのでした。おまけに加減もわからないままにめちゃくちゃ連打されたために、さすがの彼もそのまま倒れ込んでしまったのでした。
「わ！本当に倒れた！」
心配より先に、効果について感心していたのでした。
「七海ちゃん、グッジョブだよー！免許皆伝だよ、だよ！」
「わーぃ！皆伝、皆伝。」
藍音さんは七海ちゃんにお手製の「終了証書」を手渡しながら倒れたままの咲也君をあらかじめ準備してあった台車になんとか乗せるとそのままガラガラとひきづって行ったのでした。
彼女の細い体のどこにこんな力があるのかはまさしく「涼風の七不思議」の一つだったのでした。
「お持ち帰り～お持ち帰り～☆」
その姿はまさに某なく頃にシリーズのキャラクターに通じるものがあったのでした。実写化の際にはぜひ藍音さんを起用してほしかったとかなんとか・・・。
まさか自分が教えた護身術で自分が倒れることになるとは、さすがの咲也君も考えていなかったみたいです。
「にゅふふふ～、まずは髪の毛からいじらないとかな、かな？」
色素の薄い、少し長めの髪は、彼女の手によって赤いりぼんが目に鮮やかな無理矢理ツインテールへと変化したのでした。
「睫毛長いー！羨ましいなぁ～。」
「鼻筋もバッチリだよ、だよ！」
その後も、藍音さんによる咲也君チェックはちゃくちゃくと進んでいったのでした。
「・・・っ、いてぇ。あれは洒落になんねぇな。」
しばらくして、目が覚めた咲也君はなかなか状態を把握できていなかったのでした。
「なんか・・・いわか！なんだこれー!!」
もはや悲鳴に近い声が、響き渡ったのでした。
「かわいいよー！咲也君完璧すぎだよ、だよー！」
藍音さんはカメラを片手に持ちながら、うろたえる彼をとり続けたのでした。
その後、咲也君が涙ぐましくも必死になって男性でもできる「護身術」についてネットで検索をかけていたのはしっかりと履歴へと残っていたのでした。
次は、あなたをお持ち帰りぃ☆するかもだよ、だよ？
七海ちゃんの前にしゃがみこんで、手をつかみ自分の頸動脈のあたりにあてがわせながら咲也君は護身術を教えたのでした。涼風の弱点であるちびっこの七海ちゃんの周りにはなにかと危険がたくさんだったからです。
「ビシッ！ってやるのー？」
なんとなく平手打ちをしてみる七海ちゃん。ちなみに首を狙える状態は非常にピンチな状況であると考えられます。
「そうだよ。相手のことは気にしないで、とにかく連打するんだよ。」
なかなかバイオレンスな教育でした。
彼はまさかこのよかれと思って教えた事をすぐに後悔することになるとは思ってもいなかったのでした。
～数日後～
「兄さん、兄さん！」
パタパタと七海ちゃんが駆け寄ってきました。なにやら内緒の話があるらしく、しゃがんでほしいとせがむのでした。そして彼がしゃがみこんだ瞬間に・・・
「えっと・・・ビシッ！ビシッ！ビシッ！ビシッ！ビシッ！」
容赦なく、七海ちゃんの手刀が頸動脈を直撃したのでした。おまけに加減もわからないままにめちゃくちゃ連打されたために、さすがの彼もそのまま倒れ込んでしまったのでした。
「わ！本当に倒れた！」
心配より先に、効果について感心していたのでした。
「七海ちゃん、グッジョブだよー！免許皆伝だよ、だよ！」
「わーぃ！皆伝、皆伝。」
藍音さんは七海ちゃんにお手製の「終了証書」を手渡しながら倒れたままの咲也君をあらかじめ準備してあった台車になんとか乗せるとそのままガラガラとひきづって行ったのでした。
彼女の細い体のどこにこんな力があるのかはまさしく「涼風の七不思議」の一つだったのでした。
「お持ち帰り～お持ち帰り～☆」
その姿はまさに某なく頃にシリーズのキャラクターに通じるものがあったのでした。実写化の際にはぜひ藍音さんを起用してほしかったとかなんとか・・・。
まさか自分が教えた護身術で自分が倒れることになるとは、さすがの咲也君も考えていなかったみたいです。
「にゅふふふ～、まずは髪の毛からいじらないとかな、かな？」
色素の薄い、少し長めの髪は、彼女の手によって赤いりぼんが目に鮮やかな無理矢理ツインテールへと変化したのでした。
「睫毛長いー！羨ましいなぁ～。」
「鼻筋もバッチリだよ、だよ！」
その後も、藍音さんによる咲也君チェックはちゃくちゃくと進んでいったのでした。
「・・・っ、いてぇ。あれは洒落になんねぇな。」
しばらくして、目が覚めた咲也君はなかなか状態を把握できていなかったのでした。
「なんか・・・いわか！なんだこれー!!」
もはや悲鳴に近い声が、響き渡ったのでした。
「かわいいよー！咲也君完璧すぎだよ、だよー！」
藍音さんはカメラを片手に持ちながら、うろたえる彼をとり続けたのでした。
その後、咲也君が涙ぐましくも必死になって男性でもできる「護身術」についてネットで検索をかけていたのはしっかりと履歴へと残っていたのでした。
次は、あなたをお持ち帰りぃ☆するかもだよ、だよ？
