最近ツイッターが話題になっているわけですが、試しに新しいものが大好きな何人かの人たちが、チャレンジしているみたいです。
特に、こういうときに張り切ってしまうのが我らが空気の読めないことが良い意味でも悪い意味でも特技な代表黒崎さんなのです。

「最近、世の中じゃツイッターとかってのがはやってんだろ?」

しかし、黒崎さんはなぜかこういったことには実はかなり疎いのでした。最近は藍音さんがお手伝いについているのですが彼女は実はちょっとだけ「意地悪」だったりするのです。

「そうですね。簡単だから黒崎さんも始めてみたらどうかな?かな?」

「うーん・・・でも俺あんましマメじゃないんだよな。」

確かに、細かいことが苦手な黒崎さんには「ブログ」ならともかく一言を気がついたときにつぶやく「ツイッター」は難易度が高いかもしれません。

「でも、みんな黒崎さんのことしりたいと思います!」

あまりにも完璧な笑顔をされてしまったがために黒崎さんはまさか断ることなんてできない状態になってしまいました。

「じゃあ・・・やってみようかな。」

そういって携帯電話を取り出した彼の姿を見ながら藍音さんは密かにバレないようにガッツポーズをしていたのでした。

「・・・なぁ、このなるほど四時じゃねーのってなんなの?」

誰にも内緒で始めたために、黒崎さんの相談相手は必然的に藍音さんしかいなかったのでした。
ちなみに彼がなんて名前でやっているのかは不明なために、ツイッターを始めたことに気がついた他のメンバーは気になってもなかなか見つけられないのでした。

「あ・・・それはお約束なんですよ。」

「お約束?」

「そうだよ、だよ!時報みたいなものだから・・・」

本来ならこれはとある機能を使えば勝手に書き込まれるはずなのですが、藍音さんはあえてそれを語らずにいたのでした。


ピピピピピ…
まだまだ暗い、午前3時55分に黒崎さんの携帯のアラームが鳴り響きました。

「・・・お約束なら・・・やらないとだよな・・・ふぁ。」

あくびをかみしめながら変なところでは律儀な彼はなんと「手動で」わざわざアラームをかけてまで起きてただ一言
「なるほど四時じゃねーの」
と書き込んだのでした。
「にゅふふ・・・やっぱり黒崎さんはかわいいよぉ!」

ちなみに、こっそりとその様子は藍音さんによって撮影されていたのでした。
彼はこの「なるほど四時じゃねーの」について疑問を感じることもなく、いまだに無理矢理に朝、一度目を覚ますと
「なるほど四時じゃねーの」
と健気にも書き込んでいるのでした。
つまり黒崎さんのツイッターをさがしたいのだったら「明らかに自分の力でなるほど四時じゃねーの」と書き込んでいる人をさがせばいいみたいです。

見つけたとしても優しくしてあげてくださいね。