今日も今日とでご機嫌な藍音さんはなにか素敵なものがないか、スキップをしながら暁羅さんの家の中をさまよっていました。まぁ、暁羅さんにとっての素敵なことはそのまま咲也君と太陽君が一緒にいることでした。
「んー・・・今日は、太陽君はいないんだっけ、つまんないんだよ、だよ。」
ポケットからとりだした手帳を見ながらつぶやいています。なぜか彼女の手帳には「彼女」の予定ではなくいったいどうやって聞いたのか「彼ら」の予定がびっちりと書かれていました。
「~♪」
ピアノのおいてある部屋の前を通りかかったときに彼女の耳には小さな歌声が聞こえてきました。こんな時間から歌の練習をしているなんて珍しいなーっと思いながら藍音さんはその部屋をのぞいてみました。
「七海ちゃん!かーいいよー!かーいいよー!はぅぅ!」
「うにょわー!」
真剣に歌っていた七海ちゃんはふいの藍音さんの攻撃を避けることができずにもろにくらってしまいました。
ちなみに彼女は今、無理矢理に応募させられていたオーディションにむけて歌の練習をしていました。
「その音程のはずれぐあいがかわいい!さすがだよ、だよ!」
「はぐっ!?」
音程がはずれてるに対してかなりのダメージをくらった七海ちゃんは力なく藍音さんにされるがままになることにしました。
数⑩分後。
「七海ちゃんはもっとアップテンポでちょっと電波な曲の方がいいと思うなー。」
満足した藍音さんは、七海ちゃんの歌のお手伝いをすることにしたのでした。
「アップテンポ?んー・・・電波・・・。」
ちなみにさっきまで七海ちゃんが歌っていたのは最近ではみんなに知られるくらいまで有名になったアニメソングでした。
「たとえばね・・・これとか、どーかな?」
藍音さんが手渡してきたiPodを耳に付けた七海ちゃんは小さくつぶやいたのでした。
「こ・・・これは!」
「七海ー?練習できたか?」
咲也君が部屋に入ってくると、七海ちゃんはなにやら意味ありげに笑って見せたのでした。
「私、目覚めたよ!」
いつになく自信満々な七海ちゃんの表情に、咲也君もついつい顔をゆるめました。
「歌ってみ?」
いすに座って、様子を見ることにした咲也君の前にたって七海ちゃんは一度頭を下げると大きく息を吸って歌い始めました。
「!?な・・・!」
それは歌というよりかは・・・セリフのようにはじまり、そして中盤からはあまりの悲惨さに涙が出てきそうになりました。
「もっと楽しい歌にしろ?な?な?」
「やだ!これがいいのー!」
咲也君の説得ももはやなんの力も持っていないのでした。
「・・・にーに好き♪うふふ、七海ちゃんにぴったりだよね?ね?・・・にーに好き好き・・・♪」
この歌を教えた張本人は楽しそうにまた歌を口ずさみながらお散歩を再開したのでした。
「んー・・・今日は、太陽君はいないんだっけ、つまんないんだよ、だよ。」
ポケットからとりだした手帳を見ながらつぶやいています。なぜか彼女の手帳には「彼女」の予定ではなくいったいどうやって聞いたのか「彼ら」の予定がびっちりと書かれていました。
「~♪」
ピアノのおいてある部屋の前を通りかかったときに彼女の耳には小さな歌声が聞こえてきました。こんな時間から歌の練習をしているなんて珍しいなーっと思いながら藍音さんはその部屋をのぞいてみました。
「七海ちゃん!かーいいよー!かーいいよー!はぅぅ!」
「うにょわー!」
真剣に歌っていた七海ちゃんはふいの藍音さんの攻撃を避けることができずにもろにくらってしまいました。
ちなみに彼女は今、無理矢理に応募させられていたオーディションにむけて歌の練習をしていました。
「その音程のはずれぐあいがかわいい!さすがだよ、だよ!」
「はぐっ!?」
音程がはずれてるに対してかなりのダメージをくらった七海ちゃんは力なく藍音さんにされるがままになることにしました。
数⑩分後。
「七海ちゃんはもっとアップテンポでちょっと電波な曲の方がいいと思うなー。」
満足した藍音さんは、七海ちゃんの歌のお手伝いをすることにしたのでした。
「アップテンポ?んー・・・電波・・・。」
ちなみにさっきまで七海ちゃんが歌っていたのは最近ではみんなに知られるくらいまで有名になったアニメソングでした。
「たとえばね・・・これとか、どーかな?」
藍音さんが手渡してきたiPodを耳に付けた七海ちゃんは小さくつぶやいたのでした。
「こ・・・これは!」
「七海ー?練習できたか?」
咲也君が部屋に入ってくると、七海ちゃんはなにやら意味ありげに笑って見せたのでした。
「私、目覚めたよ!」
いつになく自信満々な七海ちゃんの表情に、咲也君もついつい顔をゆるめました。
「歌ってみ?」
いすに座って、様子を見ることにした咲也君の前にたって七海ちゃんは一度頭を下げると大きく息を吸って歌い始めました。
「!?な・・・!」
それは歌というよりかは・・・セリフのようにはじまり、そして中盤からはあまりの悲惨さに涙が出てきそうになりました。
「もっと楽しい歌にしろ?な?な?」
「やだ!これがいいのー!」
咲也君の説得ももはやなんの力も持っていないのでした。
「・・・にーに好き♪うふふ、七海ちゃんにぴったりだよね?ね?・・・にーに好き好き・・・♪」
この歌を教えた張本人は楽しそうにまた歌を口ずさみながらお散歩を再開したのでした。
