意地っ張りなのは誰のせい??
私は悪くないもん!
好きって言えない女心と好き好き言っちゃう女心・・・さらには現在進行形のツンデレ。
世の中にはたくさんの感情がうずまいているのです。そしてちょっとした瞬間に・・・それは爆発を起こすのでした。
戦いは・・・無関係な人まで巻き込みながら加熱します。
「・・・っと、これはなんっすか?」
朝目が覚めて、みんなより一足先にテーブルに座った太陽君は目を丸くしながら、机の上の「カップラーメン」を見ていました。もちろんそれが「カップラーメン」なことくらいは当たり前に分かっていますが・・・問題はなぜ今机の上にあるかです。
「おはようございます。それ、朝ご飯ですよ。」
にっこり笑いながら七海ちゃんが静かに顔を出しました。正確には・・・もはや、裏が出てきてしまっています。
太陽君はまた咲也がなにかをやらかしたんだと直感的に理解をしました。
「・・・なんかあったんすか?」
とりあえず、味噌味を手に取りながらさりげなく探りを入れてみます。
まさか、直球に聞くなんて子とは地雷ですから・・・ちょっとずつ様子を見ています。
「なーんにもないですよー。」
・・・絶対に怒ってる。ため息をつきたくなりながら太陽君は、頭の中をフル回転させていました。こういうときに貧乏くじをひいてしまうのが彼の気の毒なところです。
「昨日、咲也何時に帰ってきたんすか?」
「・・・知りません。」
絶対に起きてたな・・・やや不器用な妹ちゃんはそんなことを素直に言う訳もないのでした。
「・・・二時っすか?」
「四時っすよ。」
四時って・・・今は七時だからそれはもはや朝だよ。ってことはこの意地っ張りな妹さんは確実に寝ていないんだな。太陽君はため息をつきました。
「七海?今日は学校何時に終わるんすか?」
「えーっと・・・部活があるから七時くらいですねー。」
おそらくもたないなと確信した太陽君は、わたわたと朝の準備をしている七海ちゃんを見つめていました。ここは、オーバーワークになる前に止めるべきです。
七海ちゃんが洗い物に集中しているうちに太陽君は壁に体を隠しました。
一つ咳払い。
「・・・七海・・・。」
お、自分でも感心するくらいに似ていたから太陽君は大丈夫だと確信して、続けました。
「なな・・・ごめんな。俺、本当は・・・誰よりも七海が・・・」
・・・いつも思うけど咲也のまねは胸焼けがする。普通にこんなせりふなんて言わない。
「・・・知らないです。」
「・・・でも、俺の一番は七海だから、俺は・・・おまえを大切にしたいんだ。」
七海ちゃんが嬉しそうに少し明るい声を出したのを聞いて、太陽君はやっと安心しました。
・・・わー100点満点だな。太陽君は、そのまま咲也君に文句を言いに旅立ちました。
「まったく、感謝してほしいっすよ・・・。」
太陽君は自分に備わった「演技力」が素晴らしいことを自信に思っていました。
そして彼が「咲也」になりきることにより、惨劇は回避されたのでした。
「はぁ・・・咲也のまねは疲れるっす。」
とりあえず、一発殴らないとなっと心に決めながら太陽君は咲也君の部屋へと消えていったのでした。
「・・・しかたなぃから・・・ゆるすもん。」
小さく、なにも知らない七海ちゃんは楽しそうに笑っていたそうです。
おかげでまさかの朝からカップラーメン地獄からみんなは逃れたのでした。
私は悪くないもん!
好きって言えない女心と好き好き言っちゃう女心・・・さらには現在進行形のツンデレ。
世の中にはたくさんの感情がうずまいているのです。そしてちょっとした瞬間に・・・それは爆発を起こすのでした。
戦いは・・・無関係な人まで巻き込みながら加熱します。
「・・・っと、これはなんっすか?」
朝目が覚めて、みんなより一足先にテーブルに座った太陽君は目を丸くしながら、机の上の「カップラーメン」を見ていました。もちろんそれが「カップラーメン」なことくらいは当たり前に分かっていますが・・・問題はなぜ今机の上にあるかです。
「おはようございます。それ、朝ご飯ですよ。」
にっこり笑いながら七海ちゃんが静かに顔を出しました。正確には・・・もはや、裏が出てきてしまっています。
太陽君はまた咲也がなにかをやらかしたんだと直感的に理解をしました。
「・・・なんかあったんすか?」
とりあえず、味噌味を手に取りながらさりげなく探りを入れてみます。
まさか、直球に聞くなんて子とは地雷ですから・・・ちょっとずつ様子を見ています。
「なーんにもないですよー。」
・・・絶対に怒ってる。ため息をつきたくなりながら太陽君は、頭の中をフル回転させていました。こういうときに貧乏くじをひいてしまうのが彼の気の毒なところです。
「昨日、咲也何時に帰ってきたんすか?」
「・・・知りません。」
絶対に起きてたな・・・やや不器用な妹ちゃんはそんなことを素直に言う訳もないのでした。
「・・・二時っすか?」
「四時っすよ。」
四時って・・・今は七時だからそれはもはや朝だよ。ってことはこの意地っ張りな妹さんは確実に寝ていないんだな。太陽君はため息をつきました。
「七海?今日は学校何時に終わるんすか?」
「えーっと・・・部活があるから七時くらいですねー。」
おそらくもたないなと確信した太陽君は、わたわたと朝の準備をしている七海ちゃんを見つめていました。ここは、オーバーワークになる前に止めるべきです。
七海ちゃんが洗い物に集中しているうちに太陽君は壁に体を隠しました。
一つ咳払い。
「・・・七海・・・。」
お、自分でも感心するくらいに似ていたから太陽君は大丈夫だと確信して、続けました。
「なな・・・ごめんな。俺、本当は・・・誰よりも七海が・・・」
・・・いつも思うけど咲也のまねは胸焼けがする。普通にこんなせりふなんて言わない。
「・・・知らないです。」
「・・・でも、俺の一番は七海だから、俺は・・・おまえを大切にしたいんだ。」
七海ちゃんが嬉しそうに少し明るい声を出したのを聞いて、太陽君はやっと安心しました。
・・・わー100点満点だな。太陽君は、そのまま咲也君に文句を言いに旅立ちました。
「まったく、感謝してほしいっすよ・・・。」
太陽君は自分に備わった「演技力」が素晴らしいことを自信に思っていました。
そして彼が「咲也」になりきることにより、惨劇は回避されたのでした。
「はぁ・・・咲也のまねは疲れるっす。」
とりあえず、一発殴らないとなっと心に決めながら太陽君は咲也君の部屋へと消えていったのでした。
「・・・しかたなぃから・・・ゆるすもん。」
小さく、なにも知らない七海ちゃんは楽しそうに笑っていたそうです。
おかげでまさかの朝からカップラーメン地獄からみんなは逃れたのでした。
