なんとなく暇だったからマンガでも読もうかと思って咲也君は書斎へと足を向けていました。たまには息抜きだって大事だからなにか面白いものはないかと閃いたのでした。
みんなが持ち込んだから種類はたくさんあるし、なにかあうものがあるだろう。たまには往人の萌えーみたいな漫画もいいかもしれない。そう思って、書斎に入るとすでに何人かの人たちがいすに座ってなにやら黒いものを読んでいました。
「・・・?みんな、なに読んでんだ?」
ぐるっとみたけど、なにやら同じシリーズのようだったので聞いてみました。
しかし返事は返ってきません。不思議に思いながら、一番近くにいた信也の肩をたたきます。
「それ・・・はやってんのか?」
すると焦点のあっていない目で、信也が振り返りました。
「・・・くけけけけけけ!」
「!?ぬわ!」
地味に怖い。しかたがないので咲也君は、さらにその隣にいた藍音さんに話しかけました。
「藍音さん、それ面白いですか?」
すると、少し首を傾げながら彼女は、声のトーンを少し下げて無機質に言いました。
「・・・読んでみれば、わかるんじゃないかな、かな?」
・・・わかりました。
なぜかそれ以上は言えなくて・・・咲也君はさらにまた隣へと視線を向けました。
亜水弥さんがなにやら呟いています。よくよく聞いてみると・・・
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・」
背筋を冷たいものが伝っていった。一体なにをそんなに謝っていると言うんだ!?絶対に謝らない亜水弥がなにを・・・こんなにも謝ってるんだ?
周りを見渡す。
「かゆぃかゆぃかゅぃ!」
「!?往人、どうした?」
いきなり首をかきむしり始めた往人にかけよる。しかし、彼はそのまま崩れ落ちた・・・。
「かゅ・・・うま・・・」
「バイオハザード!?」
ここでちゃんと突っ込めるのはさすが突っ込みマスター咲也のなせる技だった。しかも的確だ。
しかし、彼の頭には今、最悪の事態だけが浮かんできた。未知のウイルス?はたまた麻薬・・・?
「ー♪」
歌声・・・!?
しまった。どこだ、どこにいる!?
「七海!?」
壁へ向かって七海が歌っていた。背後で起こっている事件なんか聞こえていない。彼女は、ただ一心に歌っていた。
「七海、七海、おい!」
咲也が肩をつかみゆらす。振り返ったときに彼女の顔には表情がなかった。イヤ、ないわけではないが・・・なにかいつもの彼女とは違ったものを浮かべていた。
「な・・・七海?」
「・・・薔薇。どこぉ?」
何かが違う。
これはまるで・・・世界が違う。
疑心暗鬼にかられ、周りが信じられない。
振り返れば、みなが二人を・・・イヤ、七海を見ていた。
「へっ?」
視線が交差する。
「うー、うー、薔薇!薔薇どこぉー!うー、うー!」
癇癪を起こしたように七海が地団駄をふみながら、薔薇、薔薇と繰り返す。ちなみにここは暁羅さんの家のために、和風にこっているために「薔薇」なんて咲いていない。
「なんなんだ・・・なんなんだよ?」
ふらふらと座り込んだ咲也君に人形のような瞳をした太陽が声をかける。
「"い"るんだよ・・・。」
「・・・ナニガ?」
その瞬間に、彼は後ろから何かに抱きつかれた。しまった、周りに気を取られて気がついていなかった。
一生の不覚だった。こんなことがあるなんて・・・。
「はぁ・・・はぁ、咲也ぁー!!」
「あ、あぁ・・・イヤだーーーーー!」
こうして彼も・・・涼風症候群を発症したとかしないとか・・・彼の悲鳴だけがいつまでも、いつまでも残っていた。
ちなみに「~なく頃にシリーズ」・・・原作には全く関係ありませんからあしからず。
みんなが持ち込んだから種類はたくさんあるし、なにかあうものがあるだろう。たまには往人の萌えーみたいな漫画もいいかもしれない。そう思って、書斎に入るとすでに何人かの人たちがいすに座ってなにやら黒いものを読んでいました。
「・・・?みんな、なに読んでんだ?」
ぐるっとみたけど、なにやら同じシリーズのようだったので聞いてみました。
しかし返事は返ってきません。不思議に思いながら、一番近くにいた信也の肩をたたきます。
「それ・・・はやってんのか?」
すると焦点のあっていない目で、信也が振り返りました。
「・・・くけけけけけけ!」
「!?ぬわ!」
地味に怖い。しかたがないので咲也君は、さらにその隣にいた藍音さんに話しかけました。
「藍音さん、それ面白いですか?」
すると、少し首を傾げながら彼女は、声のトーンを少し下げて無機質に言いました。
「・・・読んでみれば、わかるんじゃないかな、かな?」
・・・わかりました。
なぜかそれ以上は言えなくて・・・咲也君はさらにまた隣へと視線を向けました。
亜水弥さんがなにやら呟いています。よくよく聞いてみると・・・
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・」
背筋を冷たいものが伝っていった。一体なにをそんなに謝っていると言うんだ!?絶対に謝らない亜水弥がなにを・・・こんなにも謝ってるんだ?
周りを見渡す。
「かゆぃかゆぃかゅぃ!」
「!?往人、どうした?」
いきなり首をかきむしり始めた往人にかけよる。しかし、彼はそのまま崩れ落ちた・・・。
「かゅ・・・うま・・・」
「バイオハザード!?」
ここでちゃんと突っ込めるのはさすが突っ込みマスター咲也のなせる技だった。しかも的確だ。
しかし、彼の頭には今、最悪の事態だけが浮かんできた。未知のウイルス?はたまた麻薬・・・?
「ー♪」
歌声・・・!?
しまった。どこだ、どこにいる!?
「七海!?」
壁へ向かって七海が歌っていた。背後で起こっている事件なんか聞こえていない。彼女は、ただ一心に歌っていた。
「七海、七海、おい!」
咲也が肩をつかみゆらす。振り返ったときに彼女の顔には表情がなかった。イヤ、ないわけではないが・・・なにかいつもの彼女とは違ったものを浮かべていた。
「な・・・七海?」
「・・・薔薇。どこぉ?」
何かが違う。
これはまるで・・・世界が違う。
疑心暗鬼にかられ、周りが信じられない。
振り返れば、みなが二人を・・・イヤ、七海を見ていた。
「へっ?」
視線が交差する。
「うー、うー、薔薇!薔薇どこぉー!うー、うー!」
癇癪を起こしたように七海が地団駄をふみながら、薔薇、薔薇と繰り返す。ちなみにここは暁羅さんの家のために、和風にこっているために「薔薇」なんて咲いていない。
「なんなんだ・・・なんなんだよ?」
ふらふらと座り込んだ咲也君に人形のような瞳をした太陽が声をかける。
「"い"るんだよ・・・。」
「・・・ナニガ?」
その瞬間に、彼は後ろから何かに抱きつかれた。しまった、周りに気を取られて気がついていなかった。
一生の不覚だった。こんなことがあるなんて・・・。
「はぁ・・・はぁ、咲也ぁー!!」
「あ、あぁ・・・イヤだーーーーー!」
こうして彼も・・・涼風症候群を発症したとかしないとか・・・彼の悲鳴だけがいつまでも、いつまでも残っていた。
ちなみに「~なく頃にシリーズ」・・・原作には全く関係ありませんからあしからず。
