ぼんやりとした、頭で何とか目を覚ました。マズイ、朝はちゃんと起きた記憶があるのに…お昼を作りに帰った以降の記憶が全くない。
「七海!?大丈夫か??」
すぐにイスに座っていたらしい咲也兄さんが声をかけてきた。どうやら、ここは病院らしい。独特のにおいが鼻につく。ふと時計を見るとすでに夕方になっていた。
「うーん…大丈夫…疲れた…だけ。」
体に特に違和感はない。…いや、ちょっとだるいけど…多分大丈夫。
「オーバーワークだな。なにやってたんだ?」
扉の方向から別の声が響いてきた。
「おー、ひろにー…お久しぶりにょろ~。」
白衣姿の男性は往人さんや珱稚先生の先輩にあたる飛呂人さんだった。最近忙しかったらしく、本当にお久しぶりな感じだった。
「にょろ~…じゃない。ったく、また無茶したんだろ?往人が運んできたときびびったぞ!」
デコピンされた…うぅ…無駄に痛いよ。どうやら練習途中で私はバタンキューってなったみたいだ。さすがに黒崎さんはちょっと前まではいたけど、会社に泣く泣く戻ったらしい(比喩ではなく本気で泣いていたらしい)。
「うー…運動してただけだもん。」
咲也兄さんはずっと私が運動してなかったから、ちょっと誉めてくれた。
「…それだけで倒れたのは少し心配だな…メニューは?」
少し表情を歪めた飛呂人さんが私に問いかけてきた。正直に答えないとげんこつがくるので、私はちゃんと思い出した。
「んーと、ロードワーク7キロと腹筋、背筋、腕立てを200反復横飛びと…」
二人が唖然として私を見ているのを感じた。首を傾げていたら、咲也兄さんが頭を抱えていた。
「…中学の時の俺のメニューのパクリかよ。」
「運動してなかったくせにいきなり飛ばすから…。」
二人がめちゃくちゃ呆れている。確かに、確かに運動してなかったけど…昔はこのくらいできたもん!
「とりあえず、メニューは考え直せ、な。」
「…はぁーぃ。」
というか…多分原因はそこじゃないのよな。往人さんが妹キャラとかは封印って言うから、そのなんと言うか…。
伝わらないかなって…咲也兄さんの横顔を見ていた。
今日…まだ一回も頭なでてもらってないのにな。
「まぁ、なにするにしても…無理はよくないな。無理は。特に…」
飛呂人さんがなにやら感づいたようで、私に笑いかけた。そして耳元で小さく呟いた。
「無理にキャラ変えると、疲れるぞ。ブラコン。」
くっ…悔しい!…悔しいけど…言い返せない。
うぅ…。頭を抱えてしまった私を咲也兄さんが心配そうに見ていた。
「さぁて、次の患者のとこに行かなきゃだ。あとは頼んだぞ。おにーちゃん!」
ポンポンと咲也兄さんの肩をたたいて部屋を出ていった。
2人っきり…なんだか…気まずい。
「まぁなんちゅうか…よく、頑張ってるよ。」
頭をなでなで。
あぅ…ヤバい。泣きそう。
「あんま頑張んなくて良いから…気持ちだけで兄ちゃんは嬉しいぞ。」
「…うん。」
でも頑張らないと…兄さんに少しでも早く近づきたい。
ちなみに、部屋の前で黒崎さんが入るに入れなくって頭を抱えていたのはまた別なお話だそうです。
「…というか、最近完璧二人の世界だよな…。」
寂しさから一人端っこでいじけていたとのことです。
「七海!?大丈夫か??」
すぐにイスに座っていたらしい咲也兄さんが声をかけてきた。どうやら、ここは病院らしい。独特のにおいが鼻につく。ふと時計を見るとすでに夕方になっていた。
「うーん…大丈夫…疲れた…だけ。」
体に特に違和感はない。…いや、ちょっとだるいけど…多分大丈夫。
「オーバーワークだな。なにやってたんだ?」
扉の方向から別の声が響いてきた。
「おー、ひろにー…お久しぶりにょろ~。」
白衣姿の男性は往人さんや珱稚先生の先輩にあたる飛呂人さんだった。最近忙しかったらしく、本当にお久しぶりな感じだった。
「にょろ~…じゃない。ったく、また無茶したんだろ?往人が運んできたときびびったぞ!」
デコピンされた…うぅ…無駄に痛いよ。どうやら練習途中で私はバタンキューってなったみたいだ。さすがに黒崎さんはちょっと前まではいたけど、会社に泣く泣く戻ったらしい(比喩ではなく本気で泣いていたらしい)。
「うー…運動してただけだもん。」
咲也兄さんはずっと私が運動してなかったから、ちょっと誉めてくれた。
「…それだけで倒れたのは少し心配だな…メニューは?」
少し表情を歪めた飛呂人さんが私に問いかけてきた。正直に答えないとげんこつがくるので、私はちゃんと思い出した。
「んーと、ロードワーク7キロと腹筋、背筋、腕立てを200反復横飛びと…」
二人が唖然として私を見ているのを感じた。首を傾げていたら、咲也兄さんが頭を抱えていた。
「…中学の時の俺のメニューのパクリかよ。」
「運動してなかったくせにいきなり飛ばすから…。」
二人がめちゃくちゃ呆れている。確かに、確かに運動してなかったけど…昔はこのくらいできたもん!
「とりあえず、メニューは考え直せ、な。」
「…はぁーぃ。」
というか…多分原因はそこじゃないのよな。往人さんが妹キャラとかは封印って言うから、そのなんと言うか…。
伝わらないかなって…咲也兄さんの横顔を見ていた。
今日…まだ一回も頭なでてもらってないのにな。
「まぁ、なにするにしても…無理はよくないな。無理は。特に…」
飛呂人さんがなにやら感づいたようで、私に笑いかけた。そして耳元で小さく呟いた。
「無理にキャラ変えると、疲れるぞ。ブラコン。」
くっ…悔しい!…悔しいけど…言い返せない。
うぅ…。頭を抱えてしまった私を咲也兄さんが心配そうに見ていた。
「さぁて、次の患者のとこに行かなきゃだ。あとは頼んだぞ。おにーちゃん!」
ポンポンと咲也兄さんの肩をたたいて部屋を出ていった。
2人っきり…なんだか…気まずい。
「まぁなんちゅうか…よく、頑張ってるよ。」
頭をなでなで。
あぅ…ヤバい。泣きそう。
「あんま頑張んなくて良いから…気持ちだけで兄ちゃんは嬉しいぞ。」
「…うん。」
でも頑張らないと…兄さんに少しでも早く近づきたい。
ちなみに、部屋の前で黒崎さんが入るに入れなくって頭を抱えていたのはまた別なお話だそうです。
「…というか、最近完璧二人の世界だよな…。」
寂しさから一人端っこでいじけていたとのことです。
