久しぶりにこのシリーズ書きます(-_-;)内容を忘れているのであらすじを書きます。いきなり、ゲームの世界に吸い込まれた弘樹君。そこには夢中になっていたゆゆと言うキャラのみが存在する世界。そしてパソコンの電源は切られ…弘樹君はバグデータであるゆゆの元から逃げられなくなった…といった感じです。
地震があったり、卒業シーズンだったり大変ですな。私もなんだかあんにょいな気分です。
「ヤンデレさんの欲しいもの・7」↓私の存在が…すべてを不幸にしてしまった…私…私なんかいなければ…いなければよかったの??誰か、私の名を…ヨンデ。
湊先生が、倒れた。
必死に私を作り上げていたから、体調を崩していたらしい。
心配だった。でも…私はここから出られなかった。それよりもゲームのマスターアップの日が迫っていた。
消される。
消されてしまう…。
私のこの思いも…先生を慕う気持ちも…。
…最後に先生に伝えたかったな…。
ーありがとう…ってー
そして私が私でいられる最後の日。私はぼーっと目の前の世界を見ていた。タイムリミットが近づいてくる。
誰も私なんか見ていない。忙しそうに他の子たちの最終的なチェックが行われている。
私は、眠ることにした。だって起きていても仕方がないから。
「ゆゆ…。ゆゆ。」
私はゆっくりと目を開けた。そこには顔色の悪い湊先生が立っていた。
言葉に詰まった。
真っ暗な部屋の中で先生の姿だけが、私に見えていた。
「先生!どうして、お体は…お体は大丈夫なんですか?」
先生は微笑んだけど、なにも答えてくれなかった。キーボードをカタカタと打つ音が響いた。
私は、なんども呼びかけた。「大丈夫なんですか?」「病院に戻ってください!」先生は一心不乱にキーボードをたたく。少しすると先生は嬉しそうに笑って、机に倒れ込んだ。
「ゆゆ…君は私の大切な娘なんだ。」
私が…娘?こんなできそこないな私が…先生の娘?
先生は苦しそうに息を吸い込むと、途切れ途切れに言葉を紡いだ。
「父親は…娘の幸せを…願うものだ…。」
私はもうすぐ消えてしまうのに…。なんて親不孝なんだろう。
涙があふれた。
嬉しくて…。
悲しくて…。
悔しくて…。
消えたくなくて…。
「ゆゆ…きっと君を見つけてくれる…君だけの人が…あらわれる…これが…俺にできる…最後のプレゼント…」
エンターキーが押された。たくさんのスクリプトが私を飲み込んでいった。
暖かい。すごく暖かい。私は心地よいものに包まれた。
「…幸せに…なるんだ…。」
先生の声は消えてしまった。私はたくさんの文字に埋もれた。でも…私にはわかった。先生は私に魔法をかけてくれたんだ。
その証拠に私の意識は次の日も…その次の日も…ソフトが発売されてからも…ずっと、残っていたから。
いつか誰かが見つけてくれる。
それは奇跡に近い確率だったけど…私は確信していた。
いつか、私を必要とする人がやってくる。
「ひ…ろき…?」
他の子たちと誰とも仲良くならなかった男の子。私は声を張り上げた。
こっちを見て!
お願い、気がついて!
「弘樹!」
名前は「弘樹」。
私は祈るように名前を呼び続けた。
「幸せになるんだ」
先生…いや、お父さんのためにも、私は…誰かの一番になりたい。
「弘樹!」
こっちを見た!
なにかを考えている。
私は微笑みかけた。
「…君…誰?」
おびえるような声だった。大丈夫…大丈夫だよ。
「私は、ゆゆ!宜しくね。」
これ以上ない…笑顔だった。弘樹の顔がだんだんゆるんでくる。
「…宜しく…。」
来てくれた!やっと私を見つけてくれた…。
私はあなたを離さない。
「幸せ…なろうね。」
地震があったり、卒業シーズンだったり大変ですな。私もなんだかあんにょいな気分です。
「ヤンデレさんの欲しいもの・7」↓私の存在が…すべてを不幸にしてしまった…私…私なんかいなければ…いなければよかったの??誰か、私の名を…ヨンデ。
湊先生が、倒れた。
必死に私を作り上げていたから、体調を崩していたらしい。
心配だった。でも…私はここから出られなかった。それよりもゲームのマスターアップの日が迫っていた。
消される。
消されてしまう…。
私のこの思いも…先生を慕う気持ちも…。
…最後に先生に伝えたかったな…。
ーありがとう…ってー
そして私が私でいられる最後の日。私はぼーっと目の前の世界を見ていた。タイムリミットが近づいてくる。
誰も私なんか見ていない。忙しそうに他の子たちの最終的なチェックが行われている。
私は、眠ることにした。だって起きていても仕方がないから。
「ゆゆ…。ゆゆ。」
私はゆっくりと目を開けた。そこには顔色の悪い湊先生が立っていた。
言葉に詰まった。
真っ暗な部屋の中で先生の姿だけが、私に見えていた。
「先生!どうして、お体は…お体は大丈夫なんですか?」
先生は微笑んだけど、なにも答えてくれなかった。キーボードをカタカタと打つ音が響いた。
私は、なんども呼びかけた。「大丈夫なんですか?」「病院に戻ってください!」先生は一心不乱にキーボードをたたく。少しすると先生は嬉しそうに笑って、机に倒れ込んだ。
「ゆゆ…君は私の大切な娘なんだ。」
私が…娘?こんなできそこないな私が…先生の娘?
先生は苦しそうに息を吸い込むと、途切れ途切れに言葉を紡いだ。
「父親は…娘の幸せを…願うものだ…。」
私はもうすぐ消えてしまうのに…。なんて親不孝なんだろう。
涙があふれた。
嬉しくて…。
悲しくて…。
悔しくて…。
消えたくなくて…。
「ゆゆ…きっと君を見つけてくれる…君だけの人が…あらわれる…これが…俺にできる…最後のプレゼント…」
エンターキーが押された。たくさんのスクリプトが私を飲み込んでいった。
暖かい。すごく暖かい。私は心地よいものに包まれた。
「…幸せに…なるんだ…。」
先生の声は消えてしまった。私はたくさんの文字に埋もれた。でも…私にはわかった。先生は私に魔法をかけてくれたんだ。
その証拠に私の意識は次の日も…その次の日も…ソフトが発売されてからも…ずっと、残っていたから。
いつか誰かが見つけてくれる。
それは奇跡に近い確率だったけど…私は確信していた。
いつか、私を必要とする人がやってくる。
「ひ…ろき…?」
他の子たちと誰とも仲良くならなかった男の子。私は声を張り上げた。
こっちを見て!
お願い、気がついて!
「弘樹!」
名前は「弘樹」。
私は祈るように名前を呼び続けた。
「幸せになるんだ」
先生…いや、お父さんのためにも、私は…誰かの一番になりたい。
「弘樹!」
こっちを見た!
なにかを考えている。
私は微笑みかけた。
「…君…誰?」
おびえるような声だった。大丈夫…大丈夫だよ。
「私は、ゆゆ!宜しくね。」
これ以上ない…笑顔だった。弘樹の顔がだんだんゆるんでくる。
「…宜しく…。」
来てくれた!やっと私を見つけてくれた…。
私はあなたを離さない。
「幸せ…なろうね。」
