ー普通のソルジャーって?あんたは違うのか?ー
ーお、おい、セフィロス!ー

ーま、まさか、俺も?俺はこうして生み出されたのか?俺はモンスターと同じだというのかー




ー残念だな。おまえはモンスターだ。ー



ーセフィロス、信頼してたのにー



ーセフィロス…おまえは良い息子だ。こんなにもたくさんの…新たなサンプルを…くっくっくっ…ー


俺は…どこにいる?
ここは…どこだ?
俺は…どうしたんだ?

「北条博士!セフィロスが…」

…北条…。

「おぉ…素晴らしい!さすがは、私の息子…私の作り上げた最高のモンスター…くっくっくっ…。」

モンスターと呼ぶな!
俺は…俺は、モンスターじゃない!

失いかけていた感覚が戻ってきていた。…それと同時に、自分があの日見たモンスターと同じように魔胱に浸されていることに気がついた。

体中の血が頭にあがる。
出せ…ここから今すぐにだ!

「くっくっくっ…私が憎いのか?可哀相に…私を殺したいのか?くっくっくっ…好きにするがよい…できるならな!」

睨みつけることしか出来なかった…なぜだ?俺は、誰よりも強かった…なのになんだ?今の俺は…指一つ満足に動かすことができない。

「…残念だな…まぁいい…おまえにはまだまだサンプルとして…くっくっくっ…。」

北条が他の研究者もつれて部屋を出る。
…俺は…セフィロス…神羅カンパニーの精鋭部隊…ソルジャー…英雄…

サンプル…モンスター…違う…違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う!

目の前の液体にもなにかが使っている…。

かすれた文字…目をこらす。


ージェノバー


「…母さ…ん…」

ジェノバ…空からきた災厄…俺の…母さん…?

…俺は…モンスター…なのか?

「ア…ジール…ジェ…シス…」

心構え、夢、希望。

誇りも夢もなくしてしまった。

ソルジャーは…モンスター…俺はもっと…特別な…そんな特別なんて…

ーソルジャーはーモンスターじゃない。ー

「ザッ…クス…」

今はなき…友だけが…ほほえんでいた。

「…だ…れか…そばに…」

どうやら…モンスターには涙は…流れないらしい。