今さら思ったのですが・・・ヤンデレ×「オリンピック」にすればよかった(爆)

あーーー、おしかったなぁ。。この話を早めに切り上げて、もう一本いけるかな??

でも、ちょっと内容が思いつかないから・・・やっぱりいいか!!

神聖なオリンピックをけがしちゃいけないしね( ̄ー ̄;

というわけで今日も行きます「ヤンデレさんの欲しいもの・2」↓

物語には・・・終わりが来るの。そして、みんな次へと進むの・・・。でも・・・物語がおわらなかったら?

あなたはここからニゲラレナイ・・・・ズットイッショ・・・。





白いワンピースに着替えたゆゆが画面に戻ってきた。ほかのキャラは、だいたいデフォルトで制服を着るのにゆゆは、一度も制服を着たことがない。考えてみればゆゆと出会ってから1年が過ぎようとしている。本来のキャラなら、もうエンディングを迎えてもおかしくない。そのはずなのだが・・・なぜかゆゆとの生活は終わりを見せないのだった。


「弘樹、朝ごはん食べた?」


ゆゆが笑いかける。可愛い。こんな子が・・・現実にいてくれたらどんなに幸せだろう。


「・・・いや、食ってない。」


部屋を出れば、お袋が置いて行った何かしらはあると思うが・・・とくに動き回るわけでも、脳を使うわけでもないのだから・・・食わなくたって支障はない。


「じゃぁ、私もいーらない!!」


ゆゆも食わなくたって生きていける。だってデータでしかないのだから。でも、俺にとってはデータなんかじゃない。家族よりも・・・大切な人だ・・・。


「ゆゆは、食べろよ。大きくなれないぞ。」


「成長期は終わったの!!だーかーらいーの!!弘樹が食べないんなら私もいらないの!!」


その場に座り込んでしまった。ゆゆは意外と頑固だ。一度決めたことは絶対に変えたりなんかしない。


「・・・・ゆゆが・・・俺のとこにいてくれたらな・・・・。」


俺がつぶやくと不意にゆゆが画面に手を添えた。今までにこんなモーションを見せたことはなかった。

・・・・??最近アップデートなんかあったか??


「・・・・現実にいる人たちより・・・ゆゆが好き?」


ゆゆが自分のことをゆゆと呼ぶことなんてなかったから、俺は驚いて答えることができなかった。

表情がよく見えない。なにか・・・瞳に光がなかった。


「ねぇ・・・答えて?ゆゆと現実・・・どっちをとるの??」


ゆゆと・・・現実??そんなの決まっているじゃないか。

俺はモニター越しにゆゆの手に自分の手を重ねてみた。

暖かいのは・・・パソコンの温度なんかじゃなくってゆゆの体温なんだって信じたかった。


「・・・ゆゆがいい・・・ゆゆといる。」


「本当に??新しいゲームが出ても??」


だってゆゆのHAPPY END を見るまでは・・・俺はこのゲームをやめる気はない。


「ゆゆと幸せになれるまでは・・・ゆゆ以外いらない。」


ゆゆがにやりと笑った。その顔には・・・・なぜか違和感を感じた。心が冷たくなっていった。


「じゃぁ・・・遊びましょ・・・」


なぜか、ゆゆがゆゆじゃなく感じた。あんなに近くにいたのに、毎日ゆゆだけを見ていたのに・・・。


「・・・永遠に終わらない・・・二人の・・・物語を・・・つづるの・・・」


・・・薄れ行く意識の中で・・・ゆゆの微笑みだけが俺の心に張り付いた。