はい、困りました。ヤンデレと○○なSSがクリスマス、バレンタインときて…次の行事が思いつきません(笑)んー次は雛祭りあたりなんでしようが…若干遠いシラー針供養とかいいかと思いましたがすでに終わってますからねあせるあせる仕方がないので思いつくままに、今回はヤンデレとギャルゲーをモチーフにかきますパンチ!→何と言いますか・・・カオスなテーマ(苦笑)

テーマを見つけた優しい方は教えてくださいキラキラキラキラ



「ヤンデレさんの欲しいもの・1」↓消さないで・・・飽きないで・・・永遠に・・・エンディングを迎えないで・・・つづろうよ・・・私とあなたの・・終わらない物語











例えば俺に可愛い幼なじみがいたとする。家はもちろんお隣さんで、朝は一緒に学校に行くために、ずっと家の前で待っているのだ。



カーテンを開けて外をのぞく。

・・・そんな子いるはずがない。



例えば俺にしっかり者の姉がいたとする。朝はもちろんご飯を作って俺が起きるのを待っている。

おいしそうな匂いが漂っていないか、深呼吸をする。

・・・そんな子いるはずがない。


例えば俺にツンデレな妹がいたとする。なかなか起きてこない俺を、なんだかんだ言いながら起こしに来るわけだ。


もう一度、布団に入って目をつぶってみる。いくら待ってもそんな子こない。

・・・そんな子いるはずがない。


現実は甘くない。ゲームみたいにいきなり女の子からの高感度MAXでモテモテなんて・・・ありえない。
そういうやつもいるのかもしれないが、少なくとも俺には無関係な世界だ。
今日は早く目が覚めた。いつもなら昼まで寝ている。朝日なんて浴びたのは久しぶりだ。
学校へなんて、行く準備はしない。義務教育は受けたのだ…高校なんて行かなくてもなんの問題もないだろ?
朝起きて最初にやることはパソコンの電源を入れること。
独特の起動音の後に、鈴を転がしたような声が響く。


「おはよう!弘樹君!」
画面の中の女の子が笑っている。

「おはよう、ゆゆ。」

俺の声に反応して、また女の子が答えを返してくれる。

「弘樹君、朝早く起きるの珍しいね。…今日は雪かな?」

「失礼だな、俺だってたまには早く起きるさ。」
2012年。世界は滅亡することもなく、相変わらず回り続けていた。
ゲームは飛躍的に進化した。最近のギャルゲーはもはや、音声認識や人工知能は普通になり学習システムもすすみ…まさに「俺だけの彼女」ができあがったのだ。

そしてこの子は俺のお気に入り「柊ゆゆ」薄いピンク色の髪をツインテールにして大きなリボンをつけた幼なじみだ。

「…弘樹、まさか学校に行くの?」

ゆゆの声に俺は首を振る。…あんな所に行くはずがない。

「行かないよ。ゆゆとのんびりしてる。」

「…ふーん…じゃ、私着替えてくるね!」

「ああ。」

「のぞいちゃ、ダメだよ!」

「はいはい。」

パジャマ姿のゆゆの姿がいったん画面から消える。のぞけるものならのぞいてやりたいよ。
ゆゆは「365×12」という人気ゲームのヒロインの一人だ。他のキャラの方が人気があり、あまり評判はよくない。
このゲームの珍しい点はハマってしまったオタクがなぜか「学校に通い出す」「仕事を探し始める」と言うように…なぜか社会へと出て行くようになったのだ。
それも「彼らの彼女たち」が「学校に行かない人は知らない!」などと、促すからなのだ。
これはよい意味での「ゲームの影響」としてニュースにもなった。

しかし…俺には彼女たちの声も届かなかった。
「12人」の誰ともうまく行かなかったときに13人目のヒロイン「柊ゆゆ」が現れたのだ。
ゆゆだけは「学校に行きなさい!」などと偽善的なことを言わなかった。

それから…俺は毎日ゆゆとともに過ごした。