うわぁぁぁぁ~…バレンタインが終わってしまった°・(ノД`)・°・オリンピック見て泣きそうになったからです!!!!いや、書き始めた今はぎりぎりバレンタインなんですが、また間に合わなかったあせるあせるバレンタインなんて嫌いだぁショック!しょぼんこういうときばかり調子よく手紙してくる人とかはもはやスルーですシラーえっと…一応今日でしめたいのだけどしまるかな?「乙女戦争!十人目」↓赤く染まった手を見つめ…自分の過ちに気がついたとき…すべてはすでに遅かった。運命の輪廻からは…誰も逃れられない。





ージョセフー!はい、これ!ー

ジョセフは私の国の中で一番強い魔法使いだった。ジョセフがいたから、あんな小さな国が他の人に侵略されることなく、あり続けることができたのだ。私はそんなジョセフに懐いていた。

ー姫様…これは?ー

戸惑った表情を浮かべてジョセフは私を見ていた。私はとびきりの笑顔で答えた。

ーチョコレートだよ!みんなに聞いたの、今日はお世話になった人にチョコをあげる日だって!ー
幼かった私には、好きな人にあげるイベントだなんてことはわからなかった。単純にジョセフにお世話になったから、チョコレートをあげたかっただけだった。

ーなんたる幸せ…ありがとうございます。ー

ジョセフの優しい微笑みが…忘れられない。

しかしその数日後、ジョセフは無実の罪をかぶせられ…国から永久に追放された。
次にあったときジョセフは別人になっていた。




「私…私がジョセフを!…うそ、いや…いや!私はこんな結末…望んでない!」

真っ赤に染まった手が、今がぬぐいさることのできない事実であることを物語っていた。私は震える手をゆっくりとジョセフから離した。
リーガが、私の体を後ろから抱きしめてくれた。
「…大丈夫…大丈夫だよ。茜は悪くない、悪いのは俺だから…。」

リーガは静かに、静かにジョセフの体から血に濡れたダガーを抜き取った。ジョセフの顔が苦痛にゆがむ。リーガは、ダガーを握りしめた。
…なにを…する気?

「…私の…負けだよ、リーガ…さぁ…早く永遠にさめない眠りへ…誘っておくれ…。」

祈るように、ジョセフは目を閉じた。これで良かったんだよね?私は、リーガといることを選んだんだから…これで良かったんだよね?良かったはずなのに…涙が止まらない。

「茜、いや…ミリア…ごめん!」

えっ?その言葉とともに、おなかに鈍い痛みが走った。私は思わず、声を漏らした。

「ど…どうし…て…リーガ?」

リーガは私の体からダガーを抜き去ると、静かに自分の胸へと当てた。
私たちは…幸せになるんじゃ…なかったの?
胸がいっぱいで涙があふれてきた。私には、もうなにが事実なのか、分からなかった。リーガの体からも血が流れる。

「…また…繰り…返すのですね…。」

私たちは重なるように倒れた。不思議と怖くはなかった。…だって私たちはまた会えるのだから。これはたくさんあった世界の一つでしかないのだ。きっとどこかに、ジョセフが壊れることのない…私が二人を間違うことのない世界があるはずだから。
涙が止まらなかった。

「…私…二人に…渡したいもの…」

わずかに残った力を振り絞って、私はポケットから小さなチョコレートを取り出した。これは潤君と陽向君にあげようと準備していたものだ。

「…ハッピー…バレンタイン…」

二人の顔がかすんでいく。喜んで…くれたんだよね??
私は…伝えたいことありすぎて…もぅ言葉にならないよ。

「ありがとう…ミリア。」

「姫…ありがとう…ございます。」

不思議だった。
こんな状態になって初めて、私は自分の気持ちに気がついたんだから。
ジョセフは…悪い人じゃなかったんだ…ただ、私を守ろうとしてくれただけだったんだ。

「…また、会える…よね?」

チョコの包みを止めたクローバーのアクセサリーが小さく輝いた。

「会えるさ…。」

リーガが静かに頷いた。心が温かくなった。

「姫君が…いくところ…どこまでも…お供します。」

今度は…間違えない。
ジョセフもリーガも…大切な…大切な人だから。すれ違いの心は…もう、惑わされない。

「…次は…どんな形で会えるのかな…。」

もう、自分の声もよく聞こえなかった。少しずつ、少しずつ感覚が麻痺していく。
でも、大丈夫…二人が…いるから。

「…次は…もっと…」

もっと…?でもそこでリーガの声は途絶えた。
涙はでなかった。

「…次は…自分を見失いません…。」

ジョセフの声…。

「…言えなかった…んです…私は…あなたを…」
私を…?

「ジョ…セフ…?」

もう、二人の声は…聞こえなかった。
私も疲れたから、眠ろう。
きっと、また次の世界が待っているから…。

「…また…ね…。」

次の世界では、伝えるよ。あなたたちのことが「大好き」だってこと。

私は静かに目を閉じた。



2月14日。
決戦の日。
結果は…またしても負け。

だから決戦の日は…まだまだ続く…断ち切れないメビウスの輪。
どうか次の世界が、幸せでありますようにと祈ることさえ…私たちには許されない。

次は、どんな世界で会えるのかな?

優しい世界を私たちにください。
-the END