えーっと、前回のあらすじ。練習になかなか来ない咲也君と七海ちゃんの二人を呼びに控え室へと向かった黒崎さん。そんな黒崎さんが目にしたのはめっちゃ家族な様子の三人の姿でした。
「ママのオムライスが一番好き!」
今日も朝から、無邪気な男の子の声が響きわたります。なぜか今朝は、朝ご飯にも気合いが入っていてメイド喫茶風味なオムライスでした。
「そう?ありがと、玲。たくさん食べなね。」
頭をなでなで。そんで咲也君は、ティッシュで口を拭ってあげます。
「玲、ご飯食べるときはちゃんとお皿に手を添えないとだめだぞ。」
…咲也がまともなことを言っていると、目を丸くする黒崎さん。実はあのあと、ステージに連れて行けば誰かが説明してくれると期待していたみたいですが、すんなりとみんな受け入れてしまったためいまだに一人だけ事態についていけていないのでした。
ちなみにママとパパと一緒に寝る~と言われて、家までついてきた玲君。で、訳が分からないまま黒崎さんは自分の部屋なのにベットを明け渡し、リビングのソファーで寝ていたのでした。
…この子、誰なんだろ?ってか、まさか本当に咲也がパパで、七海がママ…なんてこと…。なんか頭がぐるぐるしている黒崎さん。
「あ、いけない!洗濯機見てきますね。」
「っと、やべ…教授から電話だ!」
二人がバタバタと席を離れたために、迂闊にも2人っきりになってしまった黒崎さんと玲君。
おいおい…どーすんだよ!叫びたい気持ちを飲み込んで、笑顔を作りました。
「えーっと…玲君?」
「玲那!」
「へっ?れいな?」
なぜかひぐらしのなく頃に頭に浮かぶ黒崎さんでした。
「僕の名前!玲って呼んでいいのは、パパたちだけなの!」
ツーン!!たはは…まいったな。と頭をかく黒崎さん。とにかくなにかしらの情報を聞き出さないといけません。
「悪かったな!えーっと、玲君…何歳?」
「…7つ!」
7つ?…ってことは咲也は15才。七海は…13才か。有り得ないことではないが…まずないだろうとほっと一息つきました。
「…ウソだけどね。」
ガタガタ!椅子から落下する黒崎さん。なんちゅう子だよ…。ってか、俺遊ばれてるのか?
「おじちゃん…ママのこと好きなの?」
思わず、固まる黒崎さん。
「…ママはパパといないとダメなの!おじちゃんなんかいらないの!」
言葉に詰まる。というか冷や汗だらだら…俺、もしかして、ここにいたら邪魔なの?
その瞬間、扉がバタンと開きました。
「あ、お母さん!」
「えっ?」
振り返ったとこにいたのは暁那さん。劇団の副団長さんです。バタバタと玲那君が駈けていきます。
「良い子にしてた?」
「うん!!」
「え??お母さん??七海じゃなくて??」
「ななは、ママなの!でもお母さんは、お母さん!」
黒崎さんはそれからゆっくりと説明されてようやく気がついたのでした。玲那君は、早い話副団長さんの暁那さんの子どもで、七海ちゃんと咲也君に異様に懐いていたために、遊びに来ていただけなのでした。パパとママと呼んでいたのは、ただたんに、いつも暁那さんが忙しかったから寂しくて二人を親として甘えていただけなのでした。
「…よかった…」
ほっとして人知れず息をつくのでした。
「ママのオムライスが一番好き!」
今日も朝から、無邪気な男の子の声が響きわたります。なぜか今朝は、朝ご飯にも気合いが入っていてメイド喫茶風味なオムライスでした。
「そう?ありがと、玲。たくさん食べなね。」
頭をなでなで。そんで咲也君は、ティッシュで口を拭ってあげます。
「玲、ご飯食べるときはちゃんとお皿に手を添えないとだめだぞ。」
…咲也がまともなことを言っていると、目を丸くする黒崎さん。実はあのあと、ステージに連れて行けば誰かが説明してくれると期待していたみたいですが、すんなりとみんな受け入れてしまったためいまだに一人だけ事態についていけていないのでした。
ちなみにママとパパと一緒に寝る~と言われて、家までついてきた玲君。で、訳が分からないまま黒崎さんは自分の部屋なのにベットを明け渡し、リビングのソファーで寝ていたのでした。
…この子、誰なんだろ?ってか、まさか本当に咲也がパパで、七海がママ…なんてこと…。なんか頭がぐるぐるしている黒崎さん。
「あ、いけない!洗濯機見てきますね。」
「っと、やべ…教授から電話だ!」
二人がバタバタと席を離れたために、迂闊にも2人っきりになってしまった黒崎さんと玲君。
おいおい…どーすんだよ!叫びたい気持ちを飲み込んで、笑顔を作りました。
「えーっと…玲君?」
「玲那!」
「へっ?れいな?」
なぜかひぐらしのなく頃に頭に浮かぶ黒崎さんでした。
「僕の名前!玲って呼んでいいのは、パパたちだけなの!」
ツーン!!たはは…まいったな。と頭をかく黒崎さん。とにかくなにかしらの情報を聞き出さないといけません。
「悪かったな!えーっと、玲君…何歳?」
「…7つ!」
7つ?…ってことは咲也は15才。七海は…13才か。有り得ないことではないが…まずないだろうとほっと一息つきました。
「…ウソだけどね。」
ガタガタ!椅子から落下する黒崎さん。なんちゅう子だよ…。ってか、俺遊ばれてるのか?
「おじちゃん…ママのこと好きなの?」
思わず、固まる黒崎さん。
「…ママはパパといないとダメなの!おじちゃんなんかいらないの!」
言葉に詰まる。というか冷や汗だらだら…俺、もしかして、ここにいたら邪魔なの?
その瞬間、扉がバタンと開きました。
「あ、お母さん!」
「えっ?」
振り返ったとこにいたのは暁那さん。劇団の副団長さんです。バタバタと玲那君が駈けていきます。
「良い子にしてた?」
「うん!!」
「え??お母さん??七海じゃなくて??」
「ななは、ママなの!でもお母さんは、お母さん!」
黒崎さんはそれからゆっくりと説明されてようやく気がついたのでした。玲那君は、早い話副団長さんの暁那さんの子どもで、七海ちゃんと咲也君に異様に懐いていたために、遊びに来ていただけなのでした。パパとママと呼んでいたのは、ただたんに、いつも暁那さんが忙しかったから寂しくて二人を親として甘えていただけなのでした。
「…よかった…」
ほっとして人知れず息をつくのでした。
