しまった・・・昨日のうちにアップする予定がすっかり「ヤマトナデシコ七変化」に見とれて、今日になってしまいましたあせるあせるはい、亀梨和也さんが大好きですドキドキドラマは展開が早すぎていったいどうなるのか心配ですが個人的にはお気に入りですキラキラキラキラ多分DVDを入手しますパンチ!それにしてもバレンタインネタなのに更新していない汗・・・クリスマスのにのまえにだけはならないように気をつけます(-_-;)そういや気がついた方もいるかもしれませんが「前世を魔女が~」のくだりは某有名な「お兄ちゃんどいてそいつ殺せない!」が由来ですニコニコニコニコどーでもいいですねシラーそれではすいませんあせるあせる昨日途中でアップしてしまったためちょっと訂正して再アップしますあせるあせる「乙女戦争!三人目」↓私たちは二人で一つなの…早く私の元に帰ってきて…ねぇ?どうして、どうして…こっちを向いてよ…ねぇ?






あれから私は陽向君と潤君の関係について、教員という権利を使って書類を調べさせてもらった。プライバシーの侵害だ!とかストーカーみたいだって言うの?
別に悪いことなんてしていない…だって生徒の関係を円滑にするのも先生の大切なお仕事なんだから。

「潤君に近づく人は…しっかりチェックしないと…また魔女が騙そうとしているのかもしれないから…。」

私は生まれたときからこの使命を知っていた。だからずっと…潤君が生まれてくるのを待っていた。だから今まで潤君以外の人なんかには興味がなかったから、私は陽向君の名字すら知らなかった。

小日向陽向。
なんだかまるでマンガのキャラみたいな名前だった。理系科目が得意で高い身長と高い運動能力を発揮してサッカー部のキャプテンをしている。明るく気さくな性格で男女ともに人気が高く、生徒会などにも参加しているようだ。ただし、女好きでよく夜遅くまで遊んでいてチャラチャラした所があるらしい。

「・・・なるほど、だから私の所にくるのね。」
陽向君の屈託のない笑顔と無邪気な態度の意味に妙に納得してしまった。きっと…保健室を避難所として利用しているんだ。

「良くも悪くも・・・正反対な子ね。」

潤君は体も小さく、運動も得意とは言い難い。理系科目はまったくだめでひたすらに文系ロードを突っ走っている。シャイなためにあまり人とは話をしない。ただしプライドが高く完璧にやれないと気がすまないたちのようだ。
どうやら二人は幼稚園からずっと同じクラスだったみたいだ。いわゆる腐れ縁というものなのだろう。羨ましい…私は最近やっと潤君を見つけだすことができたから昔の彼を知らない…きっと可愛かったんだろうな。
そして私は考えた。
潤君に怪我をさせるよりも陽向君が怪我をしたほうが、すんなりと潤君が保健室に来てくれるのではないだろうか?

「…そうね、陽向君が保健室に来たときに…するしかないわね。」

私は白衣のポケットから薬品棚の鍵を取り出した。そして鍵をあけると中からちいさな小瓶を取り出した。

「もうこんな時間…早くコーヒーをいれないと…。」

もうすぐ休み時間を知らせるチャイムがなるはずだ。陽向君は次にある古典が大嫌いだから、確実に保健室にやってくるはずだ。私はコーヒーの中に取り出した薬を少しとかした。別に命に関わるような薬ではないから、うまく利用するための足かがりでしかない。

私がコーヒーを入れ終えたあたりでチャイムが鳴り響いた。
しばらくすると、軽快な足音が聞こえてきた。そしてドアが開かれる。

「せんせ~頭痛い~休ませて?」

そこにいたのはやはり陽向君だった。もちろん休ませるつもりだが…そのまま受け入れてはあまりにも不自然しすぎる。

「陽向君、あなたこの間もそういって休んだでしょ?ちゃんと授業にはでなきゃだめよ。」

私はそういいながら体温計を手渡した。そしてコーヒーをゆっくりとかき混ぜて陽向君へと手渡した。

「はい。暖かいものを飲むと落ち着くよ。」

「せんせ、さすが優しい~!」

そう言ってなんの警戒もなく陽向君はコーヒーを飲み込んでいった。…薬がきくまでさ30分…待っててね、潤君。すぐに迎えに行くからね。
ソファーにもたれかかりながら陽向君はうつらうつらとし始めた。

「おっかしぃな…昨日は…ちゃんと寝たはずなのに…」

そのまま陽向君は眠りについてしまった。

「…ゆっくり…お休み…。」

私は毛布を掛けてあげると、心の中でガッツポーズをしていた。これなら5時間は目が覚めないはずだ…あとは学校が終わる頃合いをみて、潤君に「陽向君が目を覚まさないから、送ってあげてほしいの」とでも言って保健室に呼び出せばいいのだ。二人の家が近いのも確認すみだ。
時計の針が進むことに私の心臓も早くなった。

「やっと…やっと…潤君に会えるんだわ…」

私はそっと、陽向君の頭を撫でた。彼には感謝しないと…だって私たちの恋のキューピットなんだから。

私は、潤君にあえる時を想像しながらゆっくりと机に向かった。落ち着いて…作戦を立てなきゃいけない…。

決戦の日まであと八日。