昨日の七海ちゃんの頑張りのおかげでなんだかんだで台本ができあがったわけですが妙なところで真面目なためまだ細かな修正は続くのでした。
「黒崎さん、咲也兄さん!修正案ができたんですが…ちょっとイメージわかなくて…できたら二人に読み合わせして欲しいんですけど…。」
おずおずと七海ちゃんが書き直した台本を二人に手渡しました。確かに誰かが声に出してみると一気にイメージがわくのは事実なので、二人はそのまま、向かい合ってたって演技を開始しました。
「爆発するまで…あと12分か…なぁ、俺たちは…死ぬのか?」
黒崎さんが憂いに満ちた瞳で咲也君を見つめます。
「さぁな…おまえ次第じゃないか?」
「俺…しだ…い?」
ドン!困惑する黒崎さんの体を壁に押し付け、咲也君がにやりと、妖艶なほほえみを浮かべます。ぞくり…背筋が凍る感覚に黒崎さんは必死にその手から放れようともがきます。しかしもがけばもがくほど…距離は縮まっていくのでした。
「助かりたいんなら、暴れんじゃねぇよ…。神に祈るより、俺にひざまづけよ。そうしたら…助けてやる気になるかもな…ふっ、あははははは…」
「…くそっ…それでそれでみんな助かるんだな?」
「さぁな、俺気まぐれだから…どーすっかわかんねぇな。…でも、おまえのことは嫌いじゃない…むしろ好きだった。」
「…おまえ…。」
「遅いんだよ…今更気がついてもな。さぁ、決断の時だ。」
「「・・・」」
その時の二人の脳内。
ー!?なんでおもむろにキスしなくちゃいけないんだよ!ー
ーなんで男を押し倒さなきゃならないんだよ!ー
七海ちゃんがちいさな声で続きをするようにうながします。
息をのむ男二人。
「…俺は…おまえを…愛して…ってなんじゃい、この台本は!」
エスカレートしていく内容に二人がほぼ同時に台本を投げ捨てました。
「なーなーみ…どう言うことかなぁ??」
これじゃ、完璧つめの甘いBL小説です。
ピロリン!七海ちゃんが携帯電話を閉じました。
「ちゃんと最後までやってくださいよぉ~もぅ、また藍音さんに怒られちゃう!」
とりあえず送信しないとと七海ちゃんは携帯をかちかちしています。BLの道は難しいと、ぶつぶつつぶやくのでした。
「送るな!そんなリクエスト答えなくて宜しい!」
「同じく!時間ないんだからまともな台本を書けよな!」
二人からにらまれて、冷や汗をかくのでした。そしていかにも反省してるかのように上目使いに言うのでした。
「…ごめんなさい……………やっぱり咲×太にすべきだったか…。」
「なんか言ったか?」
「うぅん…なぁんにも!」
まったく反省をしないのが良いところなんです…ぶん、ね?そうしてこの動画は涼風女子の間に流出していくのでした。まるでたちの悪いウイルスのように…ほら、あなたのパソコンにも…ね?
「黒崎さん、咲也兄さん!修正案ができたんですが…ちょっとイメージわかなくて…できたら二人に読み合わせして欲しいんですけど…。」
おずおずと七海ちゃんが書き直した台本を二人に手渡しました。確かに誰かが声に出してみると一気にイメージがわくのは事実なので、二人はそのまま、向かい合ってたって演技を開始しました。
「爆発するまで…あと12分か…なぁ、俺たちは…死ぬのか?」
黒崎さんが憂いに満ちた瞳で咲也君を見つめます。
「さぁな…おまえ次第じゃないか?」
「俺…しだ…い?」
ドン!困惑する黒崎さんの体を壁に押し付け、咲也君がにやりと、妖艶なほほえみを浮かべます。ぞくり…背筋が凍る感覚に黒崎さんは必死にその手から放れようともがきます。しかしもがけばもがくほど…距離は縮まっていくのでした。
「助かりたいんなら、暴れんじゃねぇよ…。神に祈るより、俺にひざまづけよ。そうしたら…助けてやる気になるかもな…ふっ、あははははは…」
「…くそっ…それでそれでみんな助かるんだな?」
「さぁな、俺気まぐれだから…どーすっかわかんねぇな。…でも、おまえのことは嫌いじゃない…むしろ好きだった。」
「…おまえ…。」
「遅いんだよ…今更気がついてもな。さぁ、決断の時だ。」
「「・・・」」
その時の二人の脳内。
ー!?なんでおもむろにキスしなくちゃいけないんだよ!ー
ーなんで男を押し倒さなきゃならないんだよ!ー
七海ちゃんがちいさな声で続きをするようにうながします。
息をのむ男二人。
「…俺は…おまえを…愛して…ってなんじゃい、この台本は!」
エスカレートしていく内容に二人がほぼ同時に台本を投げ捨てました。
「なーなーみ…どう言うことかなぁ??」
これじゃ、完璧つめの甘いBL小説です。
ピロリン!七海ちゃんが携帯電話を閉じました。
「ちゃんと最後までやってくださいよぉ~もぅ、また藍音さんに怒られちゃう!」
とりあえず送信しないとと七海ちゃんは携帯をかちかちしています。BLの道は難しいと、ぶつぶつつぶやくのでした。
「送るな!そんなリクエスト答えなくて宜しい!」
「同じく!時間ないんだからまともな台本を書けよな!」
二人からにらまれて、冷や汗をかくのでした。そしていかにも反省してるかのように上目使いに言うのでした。
「…ごめんなさい……………やっぱり咲×太にすべきだったか…。」
「なんか言ったか?」
「うぅん…なぁんにも!」
まったく反省をしないのが良いところなんです…ぶん、ね?そうしてこの動画は涼風女子の間に流出していくのでした。まるでたちの悪いウイルスのように…ほら、あなたのパソコンにも…ね?
