首相暗殺の罪を着せられた男が仙台の中を逃げ回るという、ゴールデンスランバーのエキストラやりたかったなぁ…
話自体はきてたのに忙しくて無視してたら、いつの間にかできあがっていたのね
面白そうだから見に行きますよ
そういや仙台の高校生が飛び級で千葉大にはいったとか…すごいなぁ
なんかそういうの聞くと頑張らなきゃってなりますね。んで結構クライマックスな「見習いサンタのプレゼント⑳」↓神に祈るより、星に願うより…確かな方法は自分の頭で考え自分の足で動くこと。思いの強さは世界を変える。
「兄さんだって、見てきたでしょ!?自分勝手な人間の汚い欲望…あれが欲しい、これが欲しい…そればっかり、吐き気がしてくる…うんざりする!」
…確かに俺もわずかな時間ではあるがサンタとして生きてきて、人間の汚い欲望をたくさん見てきた。真摯な願いなんてほとんどなかったし、忙しさに心を蝕まれ…もはや夢を持つことを諦めていた人も多くいた。大人ならともかく…子どもも…同じような物だった。
「…欲望ってそんなに悪いものかな?」
兄貴が口を開いた。そしてその言葉は意外なものだった。俺たちは返す言葉もなく困惑した表情を浮かべるしかなかった。
「例えばそこのお嬢ちゃんみたいに、お兄ちゃんと生きたいって思うこととか、聖夜…いや雅人みたいにお嬢ちゃんに生きててほしいって思うんは…普通のことだろ?」
生きたいと願うのは、人間にとって当然の権利であり、誰もが一度は願うことだろう。生きていけるようになったら裕福になりたい、かっこよくなりたい、かわいくなりたい…愛されたい、頭が良くなりたい、スポーツができるようになりたい…人間の欲望なんてエスカレートするばかりだ。
だから…そんな人間の留まることをしらない欲望に俺は幻滅した。聖羅も同じだったんだと思う。
「…人間の欲望なんて際限なくエスカレートして…あんなに喜んでくれたのに、そのうちかなえてあげたのに感謝もしなくなる…そしてかなえなくなったら…いらないと言われる…」
聖羅の小さな声が響いた。それと同時に聖羅の記憶が流れ込んできた。まだ幼かった頃の彼女が喜んで願いを叶え、みんなが笑顔になる。でもそれじゃ足りなくなり…要求はエスカレートして、「嫌だ」と断った彼女は冷めた目で「用済み」と言われた。何回も繰り返される光景…そうか、こうしてこの心優しいサンタクロースは心が壊れていったのか…それは…俺たちの…罪だ…痛くて、顔を上げることすらできなかった。
「…せい…」「ごめんなさい!!」
俺の言葉は遮られ、ちづるの声が響いた。ちづるにも今の光景が伝わったらしく、頬を涙が伝っている。
「ごめんなさい…サンタさん…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…」
壊れたラジオのように…部屋の中はごめんなさいという言葉で埋め尽くされていく。
いっぱいだった。
俺も頭を下げた。
「…ごめんなさい…いまさら謝っても許されないことだって、分かってます。でも…ごめんなさい…。」
聖羅の顔なんて見れなかった。ただ謝ることしか、できなかった。
「…ズルいよ!そんなこと、そんなこと言われたらにーにたちのこと許さなきゃいけなくなる…にーには元の生活に戻ってはい、良かったね!…でも私はずっと…ずっとこれからも人間の欲望をかなえていかなくちゃいけないんだよ…ズルい…よ!」
きっと、俺たちはこれからもこの少女を傷つけていくことしかできないんだろう。サンタクロースという…変えられない運命が…彼女を押しつぶしていくんだ。
「…サンタは…幸せになっちゃいけないの?夢をもっちゃ…いけないの?」
黙って俺たちを見ていた兄貴がつかつかと聖羅の前へと歩いていき、頬をたたいた。
乾いた音が…耳に刺さった。
「聖羅、それは違うだろ?思い出すのは、おまえのほうだよ!」

話自体はきてたのに忙しくて無視してたら、いつの間にかできあがっていたのね
面白そうだから見に行きますよ
そういや仙台の高校生が飛び級で千葉大にはいったとか…すごいなぁ
なんかそういうの聞くと頑張らなきゃってなりますね。んで結構クライマックスな「見習いサンタのプレゼント⑳」↓神に祈るより、星に願うより…確かな方法は自分の頭で考え自分の足で動くこと。思いの強さは世界を変える。「兄さんだって、見てきたでしょ!?自分勝手な人間の汚い欲望…あれが欲しい、これが欲しい…そればっかり、吐き気がしてくる…うんざりする!」
…確かに俺もわずかな時間ではあるがサンタとして生きてきて、人間の汚い欲望をたくさん見てきた。真摯な願いなんてほとんどなかったし、忙しさに心を蝕まれ…もはや夢を持つことを諦めていた人も多くいた。大人ならともかく…子どもも…同じような物だった。
「…欲望ってそんなに悪いものかな?」
兄貴が口を開いた。そしてその言葉は意外なものだった。俺たちは返す言葉もなく困惑した表情を浮かべるしかなかった。
「例えばそこのお嬢ちゃんみたいに、お兄ちゃんと生きたいって思うこととか、聖夜…いや雅人みたいにお嬢ちゃんに生きててほしいって思うんは…普通のことだろ?」
生きたいと願うのは、人間にとって当然の権利であり、誰もが一度は願うことだろう。生きていけるようになったら裕福になりたい、かっこよくなりたい、かわいくなりたい…愛されたい、頭が良くなりたい、スポーツができるようになりたい…人間の欲望なんてエスカレートするばかりだ。
だから…そんな人間の留まることをしらない欲望に俺は幻滅した。聖羅も同じだったんだと思う。
「…人間の欲望なんて際限なくエスカレートして…あんなに喜んでくれたのに、そのうちかなえてあげたのに感謝もしなくなる…そしてかなえなくなったら…いらないと言われる…」
聖羅の小さな声が響いた。それと同時に聖羅の記憶が流れ込んできた。まだ幼かった頃の彼女が喜んで願いを叶え、みんなが笑顔になる。でもそれじゃ足りなくなり…要求はエスカレートして、「嫌だ」と断った彼女は冷めた目で「用済み」と言われた。何回も繰り返される光景…そうか、こうしてこの心優しいサンタクロースは心が壊れていったのか…それは…俺たちの…罪だ…痛くて、顔を上げることすらできなかった。
「…せい…」「ごめんなさい!!」
俺の言葉は遮られ、ちづるの声が響いた。ちづるにも今の光景が伝わったらしく、頬を涙が伝っている。
「ごめんなさい…サンタさん…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…」
壊れたラジオのように…部屋の中はごめんなさいという言葉で埋め尽くされていく。
いっぱいだった。
俺も頭を下げた。
「…ごめんなさい…いまさら謝っても許されないことだって、分かってます。でも…ごめんなさい…。」
聖羅の顔なんて見れなかった。ただ謝ることしか、できなかった。
「…ズルいよ!そんなこと、そんなこと言われたらにーにたちのこと許さなきゃいけなくなる…にーには元の生活に戻ってはい、良かったね!…でも私はずっと…ずっとこれからも人間の欲望をかなえていかなくちゃいけないんだよ…ズルい…よ!」
きっと、俺たちはこれからもこの少女を傷つけていくことしかできないんだろう。サンタクロースという…変えられない運命が…彼女を押しつぶしていくんだ。
「…サンタは…幸せになっちゃいけないの?夢をもっちゃ…いけないの?」
黙って俺たちを見ていた兄貴がつかつかと聖羅の前へと歩いていき、頬をたたいた。
乾いた音が…耳に刺さった。
「聖羅、それは違うだろ?思い出すのは、おまえのほうだよ!」
