ヤンデレって難しいですよね・・・今回はちゃんと可愛いキャラクターになるかが心配です。学校があるとなかなか書く時間もないので更新遅いうえにいつも以上の駄文で失礼します。

「見習いサンタのプレゼント⑤」↓病んでるの?ヤンデルノ?



俺は思わず逃げ道を探した。でも、体が釘を打たれたかのように動かなかった。

汗が頬を伝う。少女がゆらりと立ち上がってこちらへむけて歩いてくる。・・・手には足をなくしたぬいぐるみがぷらぷらとつかまれたままだった。


「誰?・・・そっか、まさ兄ちゃん帰ってきてくれたんでしょ?やっぱりそうだよね!まさ兄ちゃんが私のこと置いていくわけないもん!!」


違う!!俺はまさ兄ちゃんとやらじゃない!!喉がひくついて声が詰まった。少女の声がだんだん大きくなってくる。もう・・・姿を見なくてもドアを挟んだそこにいるのがわかる。

そうして無情にもドアがゆっくりと開いていってしまった。


「おかえりなさい!!まさ兄ちゃん!!」


小柄な少女が俺の体にすっぽりと納まった。そうして嬉しそうに頬を胸へと埋める。


「まさ兄ちゃん・・・私・・・さみし・・・」


少女が顔をあげる。視線がばっちりとからみあってしまった。


「まさ兄ちゃんじゃ・・・ない・・・誰・・・誰なの?お兄ちゃんをどこに隠したの?」


少女がその細くて白い腕のどこからそんな力が出ているのか不思議なくらいの力で俺の体をゆすってくる。


「返して!!返して!!まさ兄ちゃんを返してよ!!」


俺はゆすられ過ぎてくらくらし始めた頭で何とか言葉を考えた。


「君が・・・・二階堂・・・ちづるちゃん?俺は君の願いをかなえにきた・・・サンタだよ。」


ぴたっと体が止まった。俺は頭を抱えてうずくまった。


「あなたが・・サンタ・・・さん?」


小さく傾げられた首・・・はじめてしっかりと見た少女の瞳には光が宿っていなかった。