実は小説家志望の私です。せっかくのブログなので放置するのもなんなのでクリスマスに向けて下手くそながらに短めのお話を書いていきたいと思います(*´д`*)
アドバイスは随時受け付けますがあまりきつい批判などは、まだまだ修行中の身なのでお許しくださいあせるあせる

それでは読んでくださるという優しい方は↓へどうぞ( ・∀・)つ若干ヤンデレ含むかもしれませんのでご注意をあせるあせる




「見習いサンタのプレゼント①」
じぃさんもばぁちゃんも父さんも母さんも兄ちゃんも妹も…そして最悪なことに俺もまだ見習いではあるが我が家は全員がサンタクロースという仕事を代々続けている。
じぃさんは毎年この時期がやってくると自慢げにこう言う。
「わしら一族だけが世界中の子どもたちに夢を与えられるのだ。」
夢…ねぇ。
ゲームが欲しいとか漫画が欲しいとか…そんなのが夢なんてものなのかね?…だとしたらなんか寂しくないか?
最近はそんなお願いばかりで正直サンタクロースの仕事なんてなにが楽しくてやっているのか…俺にはさっぱり、わからなかった。
俺が考える夢って言ったらもっと金じゃ買えないような…純粋な願い…みたいな?
自分で考えておいてなんか寒くなってきたけど、俺はそんな願いを探し求め、そして出会うことができずに時間ばかりが過ぎていった。ついには去年三歳年下の妹でさえ免許皆伝したというのにそんなんだからいまだに「見習い」のレッテルを貼られたまま日々を過ごしていた。

「今年もまた…この季節がやって来やがった。」
家の前ではトナカイたちがクリスマスに向けて軽やかにステップを踏み、雪で白く染まったポストには早くも入りきらないほどの「子どもたちの夢」がつまっていた。

「あーぁ、ポストに入りきらずに落ちてやがるし…。」

思いの強さは手紙の重さに比例する。
何気なく拾い上げた黒い封筒はいったいどれだけの思いで書いたのかずっしりと重たかった。
なんだか少し中身が気になったが、見習いの俺の仕事はこいつらをじぃさんのところへ運ぶことだ。俺は他の手紙とともにその手紙も袋へと入れるとじぃさんへ手紙を託した。

この一通の手紙が、サンタクロースとしての俺の人生を大きくかえるなんて…そのときの俺には知る由もなかった。