★ノクターナル・アニマルズ(Nocturnal Animals)

掴みが最高。こういう始まり方は一気に引き込まれるから好き。全裸の女性達が踊っているんだけど、なかなか強烈です。

アートディーラーとして裕福な生活を送るスーザンだけど、夫は仮面夫婦のようで浮気もされている。本当に幸せなのかよく分からない生活を送っている中、昔別れた元夫から彼の書いた小説「夜の獣たち」が送られてくる。それは、スーザンに捧ぐとされていた。
妻、娘をレイプされ殺された男が最終的には犯人を自ら射殺し自分も死んでしまうといった内容で、スーザンは脳内で妻→自分、娘→実在する自分の娘、男→元夫のエドワードと変換し物語を読み進めていく。その中で、エドワードに会いたくなり彼と会う約束をする。お洒落して出掛けていくが、いくら待とうが彼は姿を現さなかった。そこで映画はおしまい。

過去と現在、そして小説のストーリーの3つが交差する流れだけど非常に分かりやすい!いろんな時間軸が交差する映画って私は非常に置いてきぼりを食うことが多いんですが、それがなかった!!ありがたき!w

元々裕福な家庭に生まれ、将来性のないエドワードとの結婚を母親から反対されていたスーザン。その時は彼は私にはない自分を信じる強さを持っている、だの彼は弱いのではない、繊細なの!などといって絶対に母親のようにはならないと思っていたが、結局、結婚後の質素な暮らしに不満が出てきて、すぐにイケメン男性とつっくき、エドワードとの子を堕ろしてしまう。
小説を通して、エドワードは自分の辛い気持ちを分かって欲しく、そして約束の場に現れなかったのは彼女への復讐なのでは、、。
小説の内容もなかなか鬼畜で、現実世界の話と小説のストーリー両方を一緒に楽しめてそこも良かった!
ちょい役ですが、小説の中に出てくる癌に侵された警察官がかっこよかった!!!あ、顔がではなく、男気が!!!

、、、、と私は思ったんですが、恒例の映画レビュー巡りをしたところ、これは復讐ではないとし、もっと深く読み解いている方がいらっしゃって、凄かったです!!なるほど!!と思いました。本当すごいです。私は、そーゆう見方が全然出来ないので(>_<)

映画みた後のレビュー巡りも、また楽しみの一つです。