【解決済み】itunesでのiPhoneのバックアップ先を変更する | モノ・物・mono

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2年前、PCを新調した際に、起動が速くなるのを期待して起動ドライブをSSDにしました。

まだ高価だったのでそんなに大きい容量の物が買えず、「どうせデータは他のドライブで管理してるし」という考えも有って240GBのものを選びました。

ところが!
家族がiPhone使いなのです。


機種変更時にはショップで簡単に移行操作ができるそうなのですが、故障時にはまだ自分でバックアップを取ってからでないと修理してもらえません。(2021.11現在)
バックアップには2通りの方法が有りますが、ここで問題点が。

 

・wi-fiを使ってiCloudにバックアップする方法

 問題点…無料で使える容量では全然足りない

 

・PCを使ってiTunesでバックアップする方法

 問題点…起動ドライブ(Cドライブ)の容量が少ないとバックアップできない


バックアップはiTunesが起動ドライブ(Cドライブ)に自動で作ったフォルダに保存されます。

その保存先は設定などから簡単に変更する事ができません。

また、iTunesはカスタムインストールができないのでインストールするドライブを選べず、強制的に起動ドライブ(Cドライブ)にインストールされます。

今時のiPhoneは大容量なので、目いっぱい使っていた場合、容量の小さいSSDを起動ドライブ(Cドライブ)にしているとバックアップが取れないのです。(もはや号泣)

色々調べて「シンボリックリンクを使用してバックアップを外付けHDDに変更する方法」が分かったので、自分用にメモします。

あっとはっく」の@tomo_hack様の記事を参照しました。

そこでまず重要になるのが、自分のiTunesが、Apple公式サイトからダウンロードしたものか、Microsoft Storeからダウンロードしたものか、という事です。
どちらからダウンロードしたのかによって、バックアップの保存場所が違うのです(何でやねん!)

同じアプリケーションなのだから、仕様も同じにして欲しいところです。

 

1.バックアップの保存場所を確認する

Apple公式サイトからダウンロードしたiTunesの場合
C:\Users\ユーザ名\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync\Backup
(APPDataは隠しフォルダ)

Microsoft StoreからダウンロードしたiTunesの場合
C:\Users\ユーザ名\Apple\MobileSync\Backup

2.Backupフォルダを削除する
削除しないと後でコマンドプロンプト操作時に「既に存在するファイルを作成することはできません」というエラーが出ます。

3.外付けHDDのBackupフォルダを作る
どの階層に作っても良いですが、名前は必ず「Backup」にします。


4.コマンドプロンプトを起動する
「Windowsの検索バーに”cmd”と入力」→右クリックメニューより「管理者として実行」する
→「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」で「はい」を選択→「コマンドプロンプト」が管理者として起動される

5.シンボリックリンクを作る
コマンドプロンプトで、以下のコマンドを入力します。

いずれも■は外付けHDDのドライブレター(CとかD、E、Fとかいう、アレ)。

ここでは直下に「iTunes」というディレクトリを作ってその中に「Backup」フォルダが入っています。

(「mklink /d 」は「d」の後ろの半角スペースが必須)


APPLE公式からダウンロードしたiTunesの場合
mklink /d "C:\Users\ユーザ名\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync\Backup" "■:\iTunes\Backup"


Microsoft StoreからダウンロードしたiTunesの場合
mklink /d "C:\Users\ユーザ名\Apple\MobileSync\Backup" "■:\iTunes\Backup"


上記を入力して「ENTER」押下で「シンボリックリンクが作成されました」と表示されれば成功。



6.シンボリックリンクの確認
 

Apple公式版、Microsoft Store版のいずれも「MobileSync」直下に外付けHDD内「Backup」フォルダのシンボリックリンクができているはず。

通常のフォルダとは「アイコンが違う」「プロパティでリンク先が外付けHDDになっている」の2点で見分けられます。

次回バックアップする時には指定した外付けHDDにバックアップが作られるようになります。

 

実際にやってみましたが、無事に外付けHDDにバックアップできました。

めでたし、めでたし(^O^)

 

ただし、「バックアップ」を選択した後、実際にバックアップ関連のフォルダが作成されるまで3分ほど掛かり、ゲージがバックアップの進捗状況を正しく表示するまでに4分ほど掛かりました。

なかなか始まらないのでちょっとやきもきしましたが、「あっとはっく」の該当記事についたコメントに有ったような不具合もなく、「HDDの共有設定」を必要とする事も有りませんでした。

 

ちなみに、起動ドライブである240GBのSSDの内、OSやアプリケーションが63GBを占めていて、空き領域が174GB。(若干計算が合わないけどストレージなんてそんなもん)

今回のバックアップでできたファイルが117GB。

数字的にはSSDにバックアップ可能な筈ですが、何回トライしても最後の最後でバックアップが止まってしまい、8時間以上かけても終了しませんでした。

バックアップ先を外付けHDDに変更したら、117GB分のバックアップで2時間ちょうど。

これで、容量的に多少の余裕が有るように見えても、空き領域がギリギリではバックアップできない、という事が実体験として分かりました。

 

 

【番外編その1】

 

SSDの容量を抑える為に、ライブラリの場所を変更する手順

 

「編集」→「環境設定」→「詳細」の所にある「変更」ボタンで変更しても、次回の起動時にデフォルトの場所に書き換えられてしまいます。

そこで。

 

1.Shiftキーを押しながらiTunesを起動すると「iTunesライブラリの選択ウィンドウ」が表示される

 

2.既に有る「iTunes Library.itl」を選択する事もできるし、新しく「ライブラリを作成」する事もできる

 

3.次回 iTunes を起動すると、前回使用したライブラリで起動する

 

ライブラリのバックアップを取ったり、そのバックアップをリストアする時なんかにも使える手順ですね。

 

 

【番外編その2】

 

バックアップに失敗して色々試していく中で、一旦インストール済のiTunesをアンインストールしました。

でも起動ドライブの容量はいっぱいのまま。

バックアップが途中で止まって失敗したファイルを、アンインストール時に一緒に消してくれなかった事が原因でした。

こちらはApple公式版、Microsoft Store版のいずれも前述のバックアップの保存場所のデータを手動で削除する事で解消できます。

 

Apple公式サイトからダウンロードしたiTunesの場合
C:\Users\ユーザ名\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync\Backup
(APPDataは隠しフォルダ/Apple Computer以下のフォルダを削除)

Microsoft StoreからダウンロードしたiTunesの場合
C:\Users\ユーザ名\Apple\MobileSync\Backup

(Apple以下のフォルダを削除)

 

それにしても。

 

 

窓の簡単・明解な感じに慣れていると、リンゴって色々面倒くさい。 ←これな。