ソーシャルディスタンスからフィジカルディスタンスへ。
「人と人とのつながりは保ってほしい」
AHO…ではなく、WHO(世界保健機関)からのお願いです。
大阪4オケの公演再開に向けた動きが、徐々に見られはじめました。
その話の前に、
現在の大阪におけるコンサート等のイベント開催の基準は、次のとおりです。
【参加人数の上限】
6月18日まで
屋内100人、屋外200人
6月19日から7月9日まで
屋内・屋外1,000人以下
全国的な人の移動を伴うイベント(プロスポーツ等)は、無観客で開催
7月10日から7月31日まで
屋内・屋外5,000人以下
【収容率】
屋内 : 収容定員の半分以内の参加人数とすること
屋外 : 人と人との距離を十分に確保できること
当初、6月12日(金)に開催予定だった、日本センチュリー交響楽団の「ハイドンマラソンHM.19」が、日程を上記基準を満たす6月20日(土)に変更し公演を開催します。
大阪4オケのなかではもっとも早い再開かと思います。
演目は、
・ ハイドン : 交響曲第95番 ハ短調 Hob.I:95
・ ハイドン : 交響曲第93番 ニ長調 Hob.I:93
・ ハイドン : 交響曲第97番 ハ長調 Hob.I:97
※ 当初予定していた「ホルスト:吹奏楽のための第1組曲」は取り止め
続いて、関西フィルハーモニー管弦楽団も6月27日(土)に第311回定期演奏会を開催することを発表しました。
両公演ともに会場は座席数1,704席のザ・シンフォニーホールです。
関西フィルについては、入場者数を最大700名の予定としています。
(日本センチュリー響も公表はしていませんが、おそらく700~800人規模ではないでしょうか)
フライヤー記載の当初予定から、
・ モーツァルト : 歌劇 「ドン・ジョヴァンニ」序曲 K.527
・ モーツァルト : 交響曲第29番イ長調 K.201
・ シューベルト : 交響曲第5番変ロ長調 D485
という小編成での演奏を前提とした、より室内楽的な演目にシフトチェンジしています。
座席は、両公演ともに聴衆同士の間隔を1席ずつ(もしくは1席以上)空けて、割り当てを行なうとのこと。
前後左右に人がいなければ、心理的なストレスも多少和らぐのではないかと思います。
今後の試金石となり得るので注目しています。
金曜日には大フィルも正式に今月26、27日の第539回定期演奏会の開催を発表しましたし、
京響、PACなどの定期会員数の多いその他のオーケストラについても、
ホールの協力を仰ぎつつ、公演数の増加(分散開催)等の対応で定期演奏会を再開してもらいたいです。
あと、気がかりなのは海外オーケストラの動向。
現時点での収容率の基準に達しているため、
フェスティバルホールで開催予定のウィーン・フィルのチケット販売が休止しているのをはじめ、来日の可否も含めて見通しが不透明です。
11月のサロネン指揮バイエルン放送響だけは聴きたいのですが、どうなることやら。

