京都市交響楽団の2019年度自主公演の内容が明らかになりました。

定期演奏会(第九特別演奏会を含む)は、下記のとおりです。

 


第633回定期演奏会 
2019年4月12日(金) 午後7時開演

指揮 : 井上道義

独奏 : イリヤ・ラシュコフスキー(Pf)
演目 :
プロコフィエフ : 組曲「キージェ中尉」
プロコフィエフ : ピアノ協奏曲第3番 ハ長調
プロコフィエフ : 「ロメオとジュリエット」組曲から(井上道義セレクション)


第634回定期演奏会 
2019年5月18日(土),19日(日) 午後2時30分開演

指揮 : カーチュン・ウォン
独奏 : ラグンヒル・ヘムシング(Vn)
演目 :
吉松隆 : 鳥は静かに...
シベリウス : ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
フランク : 交響曲 ニ短調


第635回定期演奏会
2019年6月21日(金) 午後7時開演

指揮 : 広上淳一(常任指揮者)
独奏 : 五嶋龍(Vn)
演目 :
ヴェルディ : 歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲
コルンゴルト : ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
ラフマニノフ : 交響的舞曲


第636回定期演奏会
2019年7月27日(土),28日(日) 午後2時30分開演

指揮 : 高関健(常任首席客演指揮者)
演目 :
スメタナ : 連作交響詩「わが祖国」(全曲)


第637回定期演奏会
2019年8月25日(日) 午後2時30分開演

指揮 : ペーター・ダイクストラ
独唱 : 盛田麻央(S),櫻田亮(T),青山貴(Bs)
合唱 : 京響コーラス
演目 :
ハイドン : オラトリオ「天地創造」
 

 

第638回定期演奏会

2019年9月21日(土),22日(日) 午後2時30分開演
指揮 : 下野竜也(常任首席客演指揮者)

独奏 : ヤン・リシエツキ(Pf)
演目 :
ブルックナー : 弦楽五重奏曲 ヘ長調から「アダージョ」(スクロヴァチェフスキ編)
モーツァルト : ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491
ベートーヴェン : 交響曲第6番 ヘ長調 「田園」


第639定期演奏会
2019年10月11日(金) 午後7時開演

指揮 : ラルフ・ワイケルト
演目 :
モーツァルト : 交響曲第35番 ニ長調 「ハフナー」 K.385
ブルックナー : 交響曲第4番 変ホ長調 「ロマンティック」 (ノヴァーク版第2稿)
 

 

第640回定期演奏会

2019年11月16日(土),17日(日) 午後2時30分開演
指揮 : シルヴァン・カンブルラン
演目 :
武満徹 : 夢の時~オーケストラのための
ハイドン : 交響曲第104番 ニ長調 「ロンドン」

ストラヴィンスキー : バレエ音楽「春の祭典」

 

第641回定期演奏会

2020年1月18日(土),19日(日) 午後2時30分開演
指揮 : ジョン・アクセルロッド
独奏 : アンドレアス・ブラウ(Fl)
演目 :
ベートーヴェン : 「アテネの廃墟」から序曲

バーンスタイン : 「ハリル」~独奏フルートと弦楽オーケストラ、打楽器のためのノクターン
ショスタコーヴィチ : 交響曲第7番 ハ長調 「レニングラード」
 

 

第642回定期演奏会

2020年2月14日(金) 午後7時開演
指揮 : リオ・クオクマン
独奏 : スヴェトリン・ルセフ(Vn)
演目 :
ラロ : スペイン交響曲 ニ短調
プロコフィエフ : 交響曲第5番 変ロ長調
                  
 

第643回定期演奏会

2020年3月28日(土),29日(日) 午後2時30分開演
指揮 : 広上淳一(常任指揮者)

独唱 : 森谷真理(S)
演目 :
シューベルト : 交響曲第5番 変ロ長調 D485

マーラー : 交響曲第4番 ト長調

 

特別演奏会「第九コンサート」

2019年12月27日(金)午後7時,28日(土) 午後2時30分開演
指揮 : ユベール・スダーン
独唱 : 吉田珠代(S),八木寿子(A),清水徹太郎(T),近藤圭(Br)
合唱 : 京響コーラス
演目 :

メンデルスゾーン : 序曲「静かな海と楽しい航海」
ベートーヴェン : 交響曲第9番 ニ短調 「合唱付」

 

 

興味深い公演が数多くありますが、なかでも第640回は、2019年3月に読響常任指揮者を退任予定のシルヴァン・カンブルランが早速登場。大フィルがデュトワを呼ぶのに対抗した!?

演目が「春の祭典」ということもあり期待が高まります。

そして第637回に登場するペーター・ダイクストラ。合唱指揮出身の指揮者によるオラトリオ「天地創造」は、今年9月に聴いた佐渡さん指揮の演奏とはまたひと味違ったものになるかも。

第639回はラルフ・ワイケルトが客演。ブルックナー生誕の地、聖フローリアンで生まれたオーストリア人指揮者による「ロマンティック」は聴きものです。

来シーズンはアクセルロッドも登場。しかも演目が「レニングラード」ですから要注目。前半にも珍しい作品が並んでいます。

今年6月の第624回でチャイコフスキーの「悲愴」を指揮したリオ・クオクマンは異例の早さで再共演が決定。

特別演奏会の「第九」をスダーンが指揮してくれるのは楽しみ。

常任指揮者陣に目を移すと、第636回では高関さんが「わが祖国」を指揮します。毎シーズン、大曲1曲勝負が恒例となっていますが、来シーズンはスメタナで勝負(スタミナ勝負ではなく)。広上さんの「交響的舞曲」も面白そうです。

 

ソリストでは五嶋龍の登場がトピックではないでしょうか。彼が定期演奏会で演奏するのは珍しいと思います。演目がコルンゴルトというのが嬉しい。

そして、第8回浜松国際ピアノコンクールの優勝者イリヤ・ラシュコフスキーが第633回でプロコフィエフを弾きます。以前リサイタルで素晴らしいベートーヴェンの「熱情」を聴かせてくれたので、プロコ3番にも期待しています。

第643回のマーラー4番のソプラノ、森谷真理さんも素晴らしいキャスティング。

 

こうしてほぼすべてが注目公演の来シーズンは、この時点で定期会員の更新が確定です。