さて、
うどん博物館での滞在時間が予想以上に短かったので、
以前に京都オフ会で訪れたことのある、名曲喫茶「柳月堂」を目指し、出町柳へ移動する。
京阪電車で祇園四条駅から出町柳駅へ。
見上げれば空は青く、心地よい風が吹いている。
何だかすんなりと目的地に到着するのも惜しいので、周辺を散策することにした。
産婦人科の助産師さんからも、出産に向け、できるだけ歩く時間を増やすようアドバイスされていたので好都合♪
しばらく駅周辺をぶらり散歩したのち、食後のティータイム。
(名曲喫茶は、あくまでクラシック鑑賞がメインのため。)
外からチラッと覗き見て、寛げそうなカフェに入る。
「BON BON CAFE(ボンボン カフェ)」

飾り気のない店内には、2階のロフトスペースが設けられていて、そこでひとまず小休止。

カプチーノに施されたラテ・アートがキュート。

おっさんのシュークリーム。

ごま注文のフレンチトースト。
中のとろけるようなふんわり具合がクセになりそう。
そのままでもよいが、メープルシロップをかけても美味しい。
見た目がうなぎの蒲焼そっくりに変身。

以前、
関西ローカルのテレビ番組「おとな旅あるき旅」で、三田村邦彦が出町柳を訪れたときのことを思い出し、「そう言えば、この近辺に豆餅を売っている有名なお店があったやんな~。」という話になる。
お土産を入手すべく、スマホで場所を調べ、お店へ向かう。
ボンボンカフェから徒歩約5分。多くの客で賑わっているお店を発見。
「出町 ふたば」
時刻はすでに午後5時。
閉店まで30分ほどしかないにもかかわらず、その行列は途切れる気配がない。

無事に「名代 豆餅 ®」をget。
つぶあんが好きな両親のために「きんつば」も併せて購入する。
北海道富良野の赤エンドウは、軽く塩ゆでされているようで、小豆の甘みと絶妙のハーモニー。
餡は、十勝産の小豆を使用。
しつこくない上品な甘さで、小豆の風味もしっかりと伝えてくれる。
皮は、滋賀県江州羽二重餅米を使用。薄皮ながらモチモチした食感。
めちゃ美味である。こりゃ並ぶわな。

ティータイムを満喫、お土産も確保したふたりは散策を再開。
鴨川と高野川の合流地点から望む景色は、時の流れを緩やかにする。

そして再び空を見上げると、たくさんの大きな鳶が鷹揚と上空を旋回している。
鳶が鷹を生むことを願いつつ、その姿を見守る。

川の合流付近から名曲喫茶へと向かう道中、脇道に目を遣ると、大きな鳥居を発見。
近づいて境内の案内図を確認すると、どうやら先へ進むと賀茂御祖神社(通称:下鴨神社)にたどり着くようだ。
これといった目的も持たず、世界文化遺産に足を踏み入れることを決意。

糺(ただす)の森
ひたすら真直ぐに伸びる道を鬱蒼とした森林が覆う。
その脇にある糺の森馬場では、毎年5月3日に流鏑馬神事が催される。
見たかったな~(>_<)、流鏑馬。

10~15分ほど歩いて、ようやく南口の鳥居の前に到達。

国歌、君が代の歌詞にある「さざれ石」
もともとは小さな石という意味。
火山の噴火によって石灰石が分離集積し、凝固した岩石らしい。
年とともに成長し、岩になると信じられている神霊の宿る石。

重要文化財の「楼門」は、鮮やかな朱色に立派な造形。

「連理の賢木」
2本の木が途中で1本に結ばれ、その根元に小さな木が芽生えていることから、
縁結びや安産、育児、家庭円満のご神木とされている。

舞殿(重要文化財)

橋殿(重要文化財)

…と、順調に境内を拝観していると、突如タイムアップが告げられる。
実は、楼門をくぐり参拝することができるのは午後5時まで。
時計を見ると、時刻は午後5時40分過ぎ。
とうに閉門時刻は経過していたものの、どうやら門を閉め忘れていたようす。
おかげで、ほんの少し内部を見学することができたが、国宝である東西の本殿にはたどり着くことができず仕舞い。
いやいや、
またの機会、しっかりと時間にゆとりをもって訪れることにしよう。
十分に散策を楽しんだ後、
ようやく本来の目的である名曲喫茶「柳月堂」に向かう。
以降の話は、後編で。
BON BON CAFE(ボンボン カフェ)
京都市上京区河原町今出川東入加茂大橋西詰
075-213-8686
出町 ふたば
京都市上京区出町通今出川上ル青龍町236
075-231-1658