一般的に、離婚の条件というのは「離婚をお願いされる」方から「離婚をお願いする」方へ提示されるものだとニャンは認識している。

本来はそうだよね。


だって、
したい側「すみません。勝手で申し訳ございませんが、離婚したいんです。もちろんタダで…など言えようはずがありません。そちらの人生設計を狂わす形になるのでその分は是非とも保証させていただきます!」

される側「…面倒くさいな~。ただでさえも年齢重ねて色んな手続きを億劫だと感じ始める年齢なのに、この上私に離婚を申し付けてくるとは。。。しかし、条件次第ならまぁ構わないけどね。ちゃんと自分の生活をサポートしてくれるのならいいかな♪」

これが9割がたの離婚「される側」の予想でしょう。

現実のニャン旦那はこれの斜め上を行きました。

何が起こったのかというと、
2回目よりニャン旦那は財産分与という話題をテーマに家の査定やらローンの残りの金額やらでとても準備万端に色々話を持ってきました。

しかも通常折半する金額が向こうは家を買う際に自分の貯金を頭金として500万入れたので、分与は1/3と2/3でニャン旦那は後者を取って財産分与の申し出をしてきました。

この計算の中に、ニャンがニャン旦那を養った1年半のダブルワーク(トリプルワーク)時代の苦労の計算なんて入っていないんだろうなと…

その日の晩、ニャンは実家へ行ってこんな事があったと両親に報告、そして両親の意見やアドバイスを聞いた。

本当はもうニャン旦那なんてどうでもよくて、勝手にしてくれと思ったけど、
同時に6ニャンズのこれからの生活を考えた時に、最悪のシナリオを想像したら絶対にダメだと自分の意識を必死に取り戻して絶対に妥協しないと心に誓った。

3回目の離婚調停では、ニャン旦那はまたリストなるものを持ってきた。
1から5項目あって離婚にあたっての条件がツラツラと…。

なんかね、もううんざりしてきてどれも却下だったんだけど、

一番最後の項目の家の権利をニャンが持って旦那が出ていく。

その代わり、解決金は支払わない。というものだった。


6ニャンズを養うのに今の家を手放すわけにもいかなかったのでそいつを選ぶつもりだったんだけど、ニャン旦那の優先順位の順番にこの選択肢は並んでいたそうだ。

他にも、
1には、ニャンが今すぐ家を出て行ってくれるのなら50万円を解決金として支払う。そして家を売った時に出る利益の1/3は分割で払う。

この50万は多分退職金だと見ているw

2には、ニャンが家に2年間滞在することを認める。その代わり、次の住処を見つけて出ていく準備をする事。そちらを選べば、家を出るときに家の利益の1/3は支払うが毎月家賃を払ってくれ…と。

3は…何だったかなwあ、そうそう、ニャン旦那が家を出るので、家の利益の2/3を支払えと…。

4は何かもう忘れたwww

そんな感じで条件を書面にして渡してきた。

最近、自宅でパチパチとパソコンで仕事しているなと思っていたけど、「コレ」を作成していたんだな…とジト目になってしまっていた。。。

で、次回の調停までにニャンに考えて来いと…

勿論、実家で相談タイムをしけ込みましたw


ニャン旦那は最初の3回くらいまで女弁護士に依頼していたのでなかなか話は進まなかったんだけどね。
おかげでこうして一旦持ち帰って家族会議出来たのは良かったと思う。

ただ、お金がらみの話になると、
ニャンママとニャンパパはめちゃめちゃ怒っていた。

そりゃそうだよね。
ニャン旦那の休職期間中、うちの実家からも借金で支援してもらっていたんだから。

しかもまだ全額返せていないという…。。。

ニャン旦那に至っては、当然ニャン旦那の実家からも支援をもらっていたそうなのだが、休職していたのはニャン旦那だったんだからそいつは仕方ないんじゃない?とは思うんだよね。



だってお宅の息子、倒れて休職してその間ニャンは仕事掛け持ちして実家へ借金してと奔走していたんだからwww

で、その次の調停の時に、
ニャン旦那が一番望まない5番を選んで答えたのだけど…
またその条件の書面を持ってきたので、再びお持ち帰りして相談タイム。

家を譲渡するにもローンの名前は書き替えないといけないし、ニャンがローンを組みなおす必要もある。
しかし、ニャンはその時教室を経営して1年目だったので当然ローンなんて組めない。

融資を受けていた銀行も、教育ローンと起業ローンはあるけど住宅ローンはなかったので組めなかった。

で、そんなニャンでも支払いが出来るように、家の権利は書き換えられるので、それを書き換える為の手数料や他手続きにかかる費用の一切合切をにゃんの方で支払えよという内容の書面をもらった。

これに関してはニャン両親は再び怒る。

「こちら側が離婚を要求している訳でもないのに、なんでこんなにかかる費用の一切合切を支払う必要があるのか?そんなに離婚したければ、お金支払ってどこにでも出ていけばいい!!!」

ニャン両親、ド正論ですw

それにニャンも6ニャンズを養う為にお金もかかるし…
これから老後の介護問題だってバタバタ出てくる。

たかだか猫の介護…なんて思う人の方が多いと思う。

でもニャンは知っている。
昔、実家でビーグルを2匹飼っていた事がある。

どちらも年を取ってからの方が大変だった。
18から20キロくらいも大きな身体だったから歩けなくなったときはもっと大変だった。
医療費だってすごくかかっていた。

6ニャンズがいっぺんに介護が必要になった時の事を考えたら、6ニャンズを引き取るにゃんの方がリスクが高い。

ニャン旦那が猫を引き取る事もやぶさかではないとちらりと言っていたが、ニャンは即却下した。

ニャンに面と向かって「もう信頼できない」と言ったくせに、言われた方は「あなたを信用して預けるわ♪」なんて言えるか?ぼけ~~~w…おっとっと…コホン。。。


最初は6ニャンズの中のお気に入りの1匹は連れて行くと言ってたしね。
なんでそいつだけ?と思ったけど、周りに相談している時に、
「それって、この可愛いにゃんこを可愛がる自分、可愛い」っていうナルシスト的なヤツなんじゃないか?って話を聞いて危機感を感じた。



確かにニャン旦那はナルシストだ。

本人も自己申告していたくらいだからダメだ。。。絶対に。

だから、1ニャンたりともニャンは手放さない。

しかし現実問題はニャンを金銭的苦渋へ突き落す。

ニャン両親の話を考え、ニャンが相談した周りの意見を総合的に考え、その次の調停でニャンは以下の内容を話した。

①家の権利は欲しいところだけど、10年後、6ニャンズが天寿を全うしたらニャンはこの家売って海外へ移住したいと考えている事。

②なので、今更家を譲り受けたところでニャンにとっては意味がない。

③名義を変えるためにかかる費用なんかも全額ニャンが払うのはおかしい。離婚したがる方が支払えば?って感じ。ニャンはもうどうでも良いというか離婚しようがしまいがどっちでもいいというか…何の感情も無くてすまんね。何も感じないわ。

④毎月ローン費用を払う為にはリスケジュールして支払金額を押さえてもらわないと経営の方にも悪影響が出るのでその手続きはしてくれるのかどうか?

などなど…
本来ならばニャンから提示しなければならない条件をニャンは文書にして調停員さんに渡した。


しかし、ここで耳を疑う発言が…。

ニャン旦那の言い分では1年近く調停を続けてきたが一向に何も決まらない状態なので、もしその日の調停でニャンがニャン旦那の提示した条項案に同意せず離婚してくれないのなら、「調停不成立」として終わらせて、近日中に家を出てローンの支払いを差し止めてもらうと言ったそうだ。

そうなると、家は支払いされずそのまま抵当の競売にかけられて無くなってしまうだろう…と。

は?w
そんな大事な話、土壇場に持ってきて言う???


「それは今すぐ結論を出さないといけない内容なのですか?」とニャンは調停員さんに聞くとすぐに返事が欲しいと言っていたそうな。


無理(怒)。

このままでは、6ニャンズを養う為の家もなくなってしまう…どうしよう…とニャンの頭はそれ以上考える事が出来ず、10分くらい時間をもらって廊下で考える…と言いつつ泣いてしまった。

悲しくて泣いているというか…パニックでどうしたらいいのかわからなくて泣いてしまった。。。

で、ニャンママに連絡すると、今日はニャンパパはお仕事だという。

でも泣き声のニャンに励ましの声をかけつつ、ニャンパパに連絡してすぐに折り返すように伝えると言ってくれた。

ニャンママはちゃんと理解していた。
「それは脅迫のようなものだよ!心配しなくても大丈夫だから!!!」と。

あー。そっか。

何やら畳みかけるような流れになっているなと感じていたのは「脅迫」でニャンを追い込んで自分の都合のいい条件で離婚してやろうという魂胆か…。

これはニャン旦那の陰謀?それとも一緒にいる女弁護士の入れ知恵?
どちらとも言えるけどなぁ…。

どちらにせよ、頭が冷えて冷静に物事が考えられるようになった頃、ニャンパパから電話が入った。
職場で仕事しているのに…ごめんよう、ニャンパパ。
そんで、ありがとう!!

しかし事の顛末を話し出すとニャンパパは一言。
「不成立でええやん。もう裁判へ持っていったらええねん!」と。

ニャンパパの声のトーンがいつもより低くなっているようで、
ちょっと怖かったよ…w
しかし、頼もしくもあった。

「あとは全部弁護士に任せたらええねん」と。

今回ニャンが調停をノー弁護士で進めていたのにはちゃんと理由もある。

ニャンが依頼する弁護士はニャンパパの同級生で、離婚を専門としている。
ニャンパパと同い年のはずだが、この方結構精力的に活動している。

ニャンパパ…このおばあ様弁護士、すごいバイタリティあるよwww

本当はあまり大々的に言えないが、弁護士会の中でもかなりの偉いさんだ。
ニャンパパの同級生である程度の力のある女弁護士だから、ニャンパパの若かりし時代のこの先生はかっこいいバリバリのキャリアウーマンだったのだろうなと…。

しかも結婚もしていて、娘さんも子供が出来て現在はおばあ様とな…。
引退せずに仕事に勤しむこの先生、超カッコいいよ…w

とまぁ、依頼する弁護士がある程度の権威のある先生だってこともあって、
ニャンパパは自信を持っているのである。

そんな事もあり、自分の中で結論が出た時に調停員さんに呼ばれ、部屋へ入る。

そして、調停不成立でも良い。裁判を起こしてくださいとお願いをしました。

すると、またも条件を変更して「最後の提案」には乗るのか乗らないのかを確認したいと話を聞く。

最後の提案とは…なんてことない。振り出しに戻ったw

家を売って、出た利益を1/3と2/3に分割するというニャン旦那の一番望んでいた選択肢だ。

有無を言わさず、ニャンは「却下」した。

この期に及んで往生際が悪いw

ニャン旦那のところの女弁護士は一度ニャンの女弁護士とコンタクトを取っているはずである。一番最初の調停を起こされる前に、裁判所から書状が届いた際、女弁護士から書面が届いていたのである。

離婚に応じる意思があるのかどうかと。

当然、現状のままでは納得いくわけもないので、ニャンパパの旧友先生を使って返事をしていた。

今回調停で弁護士を間に入れなかったのには、ニャンパパ旧友先生からのアドバイスでもあった。

実際、法的な利権がかかるものに関しては、弁護士の力は必須になってくる。

しかし、今回のように「調停」となると、法の介入は無いので特に縛りもなく言いたいことを言えるし、もしそれで成立したら裁判で勝ち取るよりも有利な条件で離婚することが可能となる。


そして、弁護士の先生が言っていた言葉がとても印象的だった。
「調停では自分たちの力は意味がない」と…。

だからニャンは調停に弁護士の先生を入れなかったのである。

ニャン側は、最終防衛ラインに弁護士の先生を置いたのだ。
対してニャン旦那はスタートダッシュから女弁護士を導入していた事になる。

チキンでしょ?w本当にどうしようもないヘタレだ。

そういった背景もあったので、

今回ニャン旦那の女弁護士側としては、この調停で決めてしまいたかったのだとニャンは推測していた。


結果としてニャンはニャン旦那の思い通りにいかなかった。

調停不成立である。

弁護士会の中でも序列があるのなら、間違いなく、年齢的にも実績的にもニャンの弁護士の先生の方が上である。


今後は裁判所での対立となるので、ニャンの弁護士先生にお任せする予定である。



調停員さんたちには

「これからが大変になるかもしれませんが、頑張ってください。そして、お力になれず申し訳ございませんでした」



と、丁寧に送り出していただいた。



こちらこそ…馬鹿なニャン旦那のおかしな話し合いに巻き込んでしまって申し訳ないと心の中で陳謝して、「こちらこそどうもありがとうございました。失礼いたします」とその場を後にした。



帰りの車では、泣いた後だったんで目がシバシバしていたのもあったが、ニャンは安全運転を心がけながらこれまでの状況を考えていた。



ニャン旦那はニャンの事を自由過ぎて自分勝手だと散々責めていたが、その言葉そのままそっくり返してやりたい。プラス無責任だという言葉も付け加えて。



今後は裁判で争う事になると思うが、そうなると6ニャンずの立場は「生きもの」としての扱いをされず、とても不利な立場になると考えている。



ニャンが出来る事は6ニャンずを守る為に2の手、3の手と考えなくちゃならない。



最悪、この家が無くなった場合、ニャンはどうするか…。

実家は訳あって住むことは出来ない…。



賃貸で6ニャンも買えるところも無い。



自営業のニャンは今の仕事を何とか頑張るしかないんだろうなと…

勿論今の仕事を何とかしつつ、考えなくてはならない。。。



あ~。気持ちも落ち込むw



同居人に成り下がっているニャン旦那だけれども、

あの調停以来、まだ家に居たりするw



ねぇ…調停不成立になったらすぐに家出てローンの支払い差し止めるって言ってなかったっけ?あの勢いは一体どこへいったんだろうな~~と思いつつ、

あれから1か月が経過している。

裁判所からの書状もまだ来ないけど、しばらくはそれ待ちかなw