温存?全摘?同時再建?? | サヨナラノサキ

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2014年4月1日エイプリルフール仏滅に乳がん手術をしました。抗がん剤治療を経てホルモン治療中の2018年3月、乳房再建のためのエキスパンダー挿入、同年11月インプラントに入れ替え。乳がんのことや愛猫、日常のアレコレをブログに綴りたいと思います。

さて、いよいよ手術をすることに決まった2014年2月下旬、
どうしたいかということを決めなければ先に進みません。
主治医は先に抗がん剤で腫瘍を縮小して温存という方法は取らない方針のようで、
その時分かっていたのは腫瘍の大きさ2.1㎝だったのでそのまま温存出来ないことはないけど乳房の形はだいぶ小さくなり、歪になるとのことでした。
私は温存出来ると言われても最初から全摘と決めていました。
温存でも全摘でも予後に変わりはないという知識はあったけど、
何だかやっぱり残しておくのは心配だったのです。
「全摘して下さい」
主治医に伝えると、
「全摘してもね、同時再建という方法もあるよ、再建すると乳房の喪失感も薄らいで精神的にもいいと思うけど、良かったら形成外科に紹介状書くから一度話だけでも聞いてみる?」
私はもぉいいトシだし、おっぱい片方無くなっても命に代えたんだと思えば納得出来るし、不便なのは温泉に堂々と入れないかなぐらいなんだけど…
先生はおっぱい片方になったら悲しいだろうと思ってくれたのかな?
せっかくの機会なので後日形成外科を受診する事にしました。

形成外科の受け付けへ紹介状を持って行くと、まず分厚い資料を渡されました。
乳房再建についての方法や期間、費用やリスク等が書かれてたかな?
診察を待つ間、パラパラ読みました。
暫くすると診察室に呼ばれました。
形成外科の先生は、当時話題になっていたあの佐村河内守氏ではない方のゴーストライターの何とかさん(名前忘れた)に似てました。
何だか取っ付きにくい感じ…でも穏やかな話し方の先生でした。
再建には自分の脂肪を使う自家再建とシリコンを入れる方法と二通りあって、それぞれに長所短所があること、いずれにしてもティッシュエキスパンダーというものを入れて徐々に整理食塩水で膨らませ、手術しなければならないことなどを説明されました。
い、意外とめんどくさいんだなあ…というのが正直な感想です。
主治医の「決めるのは自分だよ、自分で決めれば後悔しないんだ」という言葉が思い出されます。
だけど、迷うな~誰か決めてくれー汗
てな心境でした。勿論夫にも帰って相談しました。
「自分のしたい方に決めれば良くね?」予想通りの返事であります。
ちょうど✉をくれた友人にも「どう思う?」と聞いてみました。
「ないままでもいいかな?」という返事でした。
1週間悩んだけど…結局同時再建止めました。
手術が終わっても、抗がん剤があるかも知れない。そしたらどんな副作用があるかも知れないし治療しながらお水注入に通うのも辛いかも…だいたい二個のこと同時に出来ない不器用さんだし、今は乳がんの治療に専念しよう。
そう決心して、形成外科のじゃない方先生に伝えました。
その後主治医に結果をお話したら
「後からでも再建出来るからね♪じゃ今は全摘ってことで進めるね」
「でね、検査の結果再度精査したら最初に見つかった癌の他に腫瘍が2つあったんだけど良性の可能性もある。再検査しますか?」
えっ!ちょっと驚きました。でも全摘と決めたので検査より手術を急いで欲しかったので
「検査より手術を先にして欲しいです」と言いました。
「手術は多分4月かな?決まったら病院からTELが行きます。今日は入院センターへ帰り寄って説明聞いて行ってね」
3月中旬のことでした。