叔父の通夜・告別式のため、実家に向かうことになった私。
いつもこの時はうしろ髪を引かれます。
あまり猫の世話をしたことないトンネルマンに猫のお世話の箇条書きを託し、心配しつつもいざ出発。
実家に行けば当然母の猫、かえでがいます。
自宅に可愛い娘たちを残してきた罪悪感がありましたが、この頃やっと心を許しつつあったかえでに会えることを密かに楽しみに、実家までの道のりを渋滞に引っ掛かりながら四時間掛けてやって来たのですが……
母曰く、かえでは最近ご機嫌ナナメらしいのです。
この時私はあまり気に止めてはいませんでした。
やることは山ほどあります、ゆっくりなんかしていられない。
そんな時かえでが何やら訴えてきました。
機嫌が悪いどころか、かえでは体当たりして甘えてきた……私にはそう見えたのです。
なんだ、母の思い過ごしじゃないか。
私はかえでのために少しだけ時間を割くことにしました。
でもそれは私の思い過ごしだったのです……。
かえでは私をしきりに二階に来いと誘います。
着いた先は一室の出窓。かえでのお気に入りの場所です。
かえでは一緒に外を見たかったのかと思いました。
窓を開けてやろうと手を伸ばしたら、みるみる雲行きが怪しくなるかえで。
次の瞬間、私の手にかえでの爪が食い込む感触を感じたのです。
こちらが手を引けば酷いことになるのでそのまま様子を見ていると、更に深くに爪を押し込んできたかえで。その後自分で爪を押し込んだくせに、離せと言わんばかりに自ら手を引きました。
互いにまんじりとその場から動くことなく、時が止まったようにしていると、みるみる手から血が吹き出し、初めて互いにたじろぐ両者……
出血を見届け、一目散に逃げ出すかえで。その時の逃げ足の早いことったら……
流水で患部を絞り洗い治療した私の元に、舌の根も乾かないうちに何事もなかったようにすり寄ってきたかえで。
『ほらやっぱり！この頃かえではすぐ手を出してくるんだから！』と勝ち誇って言う母の腕も、所々傷がありました
なんかつもり積もったことが、かえでにはあるんだろうな……
まだまだ猫を理解できてない若輩者の小春なのでした～。トホホ……
私信
ノエルのママさん、素敵なプレゼントをたっくさん、本当にありがとうございます！！出先だったもので受け取りが遅くなり申し訳ありません
ぜひご紹介させて頂きたいのですが、今日は添付画像の上限がいっぱいになってしまったので明日載せさせて頂いてもよろしいでしょうか？お心遣いを本当にありがとうございました
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