多摩独酌会で鳥取燗酒
第58回多摩独酌会「燗酒銘醸県・鳥取県に学ぶ」へ。
今回は鳥取燗酒、、、って、これまでの華やか生原酒がメインだった会からは、ずいぶん違ったテーマ。
とはいえ、私としては願ったりである。
今年の独酌会は、一味違う!
今回はどうやら、独酌会世話人のなかに鳥取県庁の関係者がいて実現したようで、役所の方も数人来られていた。
鳥取の6つの蔵がそれぞれ3種、さらに独酌会の推奨酒(鳥取ではない)が6種の計24種が今回の出品酒。
これが蔵元の推奨温度で味わえる。
さらに、地物の肴との組み合わせも楽しむという、なんとも豪華な企画だ。
お酒メモ
「日置桜」
純米にごり 山田錦・八反錦 60%精米 45℃
ダンディ山根社長が一発目に出したのがこれ。
にごりの燗。しかもキレキレ。周囲の人たちのインパクト大!
これで2100円。家に常備したいお酒。
ダンディ山根社長in多摩独酌会。
このあと各テーブルを回り、生もとについて熱く語る。
日置桜はあと、生もと山田錦60%精米16BY45℃と純吟伝承強力55%精米43℃。
今回の出品酒のなかで強力を使ったお酒は多かったが、やはり伝承強力はお気に入り。
参加者の燗酒アンケートでは、にごりが2位で生もと山田錦が3位だった。
「辮天娘」
辮天娘の娘さんが登場。
純吟山田錦18BY10番娘 55%精米 9号
優しさと旨みとがじんわり溢れる派手じゃないけどリッチな感じ。
地元の若桜だいこんの奈良漬けが、これまたウマい! 合う!
もう2種は純米19BY7番娘 五百万石65%精米と、純米槽汲生原酒あらばしり 若桜町産玉栄70%精米。
残念ながらうちのテーブルでは最後の方に出てきたので、かなり酔いがまわっていてメモがないのが痛恨。
「千代むすび」
完熟純米 山田錦・五百万石 55%精米 42℃
参加者アンケートで一番だったお酒。
4年熟成とのことだったが、非常に飲みやすい。
特別純米 五百万石55%は冷やで出されたが、けっこう好きな感じかも。
「鷹勇」
純吟なかだれ 山田錦・玉栄 50%精米 45℃
燗冷ましがおすすめとのこと。
辛口酒が多い鳥取酒の中では、ちょい甘めに感じた。
純米にごり 山田錦70%精米
冷やで出たけどお燗で飲んでみたかった。
あとは初めて飲む2蔵。
「いなば鶴」(中川酒造)
純米ろくまる強力 60%精米 45℃
会全体を通して、最初に出されたお酒。
強力の旨み◎。
鳥取酒の会の乾杯?としては、とてもよかったと思う。
社長さんのお話からも、強力米へのこだわりが伝わった。
純吟5割搗き強力は、冷やでだされたが、これも燗で飲みたかった。
「いなたひめ」(稲田本店)
良燗純米 玉栄65%精米 17BY 45℃-50℃
落ち着いていて普段飲み用か。
家でゆっくり飲んでみたい。
純米強力14BY 70%精米
冷やで出されたのは痛恨で、これはぜひとも燗してみたいお酒。
純吟強力19BY 55%精米
これも冷やだった。残念。
クリアできれい。おいしいけど、なんか鳥取酒っぽくない 笑。
若い人たちで造っているようで、今後に注目。
そんな感じであっという間の3時間。
充分堪能させてもらった。
感想。
華やかなお酒がもてはやされるなか、食事のおともには、やっぱり落ち着いた純米酒。
強力のお酒がけっこう冷やで出されたが、やっぱり燗がいい。
各テーブルに盛られていた板わかめ。つまみ始めるとやめられない。
ダンディ山根社長は、年間で鳥取-東京を何往復してるんだ??
これだけの種類を80人分お燗で、しかも蔵元こだわりの温度で用意する会って、かなりすごい。サンシンさんに感謝。
そして独酌会世話人の方々、ありがとうございました。