本日見てまいりましたミッドナイトスワン!
今日は通院の日で、一日休みをいただいたので、今日がその日だと見てきましたよ。
結論
号泣
やー、自分でもびっくりするくらい泣きましたね。
これ、DVDになってから家で見てたらわんわん声出して泣いてたと思うわ。
私、とにかく草彅くんの演技が大好きなので、草彅剛がトランスジェンダーの役をやるっている情報だけで、もう見たい気持ちが抑えきれなくなってですね。
号泣はしたものの、見てよかったなーって思うし、全裸監督見たいー、って気持ちにもなりました。
大まかな感想としては
①トランスジェンダー、性的マイノリティをめぐる環境の描写が緻密でよかった
②草彅剛の演技最高かよ
③こんな最後悲しすぎるよ
④メリバっぽい終わり方だね
って感じですね。
まぁこんなブログを見にくる人なんてそうそういないと思いますが、あまり内容に触れないようにしながた書き殴っていこうと思います。
①トランスジェンダー、性的マイノリティをめぐる環境の描写に関しては、これは本当に対比がよかったな、と思った。
凪沙が一果のために就職しようとした時の、人事課っぽい人の「私たちもね、LGBTっていうの?そういうのの講習受けたり勉強したりしてるんですよ」っていうセリフからの、バレエの先生からのナチュラルな「お母さん」呼び。
この対比はよかったなー、と思いました。
これって、差別意識の根本的な問題で、「差別をやめましょう」「マイノリティを理解しましょう」って言うこと自体が、そもそも差別性をはらんだ言説なのではないかと思うんだよね。
「制度上の差別」と「心情面の差別」は別々の問題であって、後者に関しては扱いが非常にデリケートなんですよね。
「自分とは異なる者」に対しての違和感とか引いちゃう感じっていうのは、ある程度はしょうがないのではないかとも思う。
ただ、それを以てして相手を不当に貶めたり傷つけたりするのはおかしいことだとは思うけどね。
まあそんな語りは置いておいて。
最初の方の「みんな女の体なんだもんね」って時の凪沙のなんとも言えない表情の理由とかが途中で分かるのも趣深いよね。
②草彅剛の演技は本当に良かった!!!!
これは詳しく書いちゃうと色々ラストに繋がっちゃうから書かないけれど!!!
草彅くんの演技って、めちゃくちゃ自然で本当にそこにその人がいるかのような雰囲気を醸し出してくれるという印象。
本当に演技が好きなんだよな。。。
凪沙はトランスジェンダーで、生き辛さとか苦しさを抱えて生きているとてもナイーブな人間なんだと思います。
だけど案外情に厚くて、傷ついている人や苦しむ人を放っておけない一面もある。
そんな凪沙の希望になったのが一果だったんだ。
凪沙と一果の心が通い合っていく過程はあまり描かれていなかったけれど、
一果→凪沙は、一果が凪沙の弱い一面を知った時から関係性が変化した気がする。
そして凪沙→一果は、部屋を綺麗にしてもらったあの時から少しずつ変わっていった気がする。
大きな衝撃ではないけれど、日常の少しずつの出来事で変化していったんじゃないかなーと思った。
私が個人的に結構好きな場面は、二人で凪沙の作ったご飯を食べるシーン。
ちっちゃい机で二人でご飯を食べて、「いただきますは?」「野菜も食べなさいよ」とか、適切ではないかもしれないけれど、ままごとみたいな食事。
母にはなれない凪沙と、家族を感じられない一果のままごと。
ここですでにうるうるしていた私(笑)
ここの草彅くんの微笑みがほんっっっっっとーーーーーによかった!!!!
大切なものを見る目!
ラストの方はね!言わずもがななので!!見て!!!!!!!
③、④はほんとーにまさかこんなラストなのかって感じで辛かったなー……。
でも、凪沙と一果にとって辛い最後だったのかっていうとちょっとそれはわかんないんですよね。
凪沙は自分の希望を守り、その希望が輝く瞬間を見ることができた。
一果はきっとこれからも凪沙を感じて思い出して生きていくんだろうなって。
だからメリバなんだよー…
※メリバとは
メリーバッドエンド。
端からみるとバッドエンドだが、本人にとってはバッドエンドではない。
的な内容だったと思う(うろ覚え)
小説版を読むとまた色々な内容が補完できるらしい。
ちょっと立ち読みして帰ってきた。
あぁ、そんなことがあったのね、ってのはあったな。
まぁ何にせよめちゃくちゃいい映画でした!!!
思うがままに書き殴ったので乱文失礼いたしました。
ではでは。