にゃろは〜。
今回は、少し静かな考察。
恩師の他界された月が終わる日に
想うことをチラホラと。
。。。。。
彼女とは出会ってから30年近く、
亡くなってからは、もう10年。
仕事の上司でしたが
私の母と同じ歳ということもあり、
初めから気が合い、公私ともに
優しく接してくださいました。
動物占いでは(古っ) 黒ヒョウとペガサス。
「まあっ!私たち腐れ縁ですって!
最期までのお付き合いかもしれないわねぇ」
なんて彼女は仰ってケラケラと
二人で笑っていたら、
本当に、最期を看取る場に
居合わせてしまいました。
大腸がんを患い、
それでも顧客のことを思い
無理をして仕事を続け、
「体を切ること(手術も)が
どうしても受け入れられないの」と
代替医療やサプリメントなどでしのぎ、
一時は病状も恢復して一安心しましたが、
全く仕事を休まない生活に、また再発。
どうしても彼女に良くなって欲しくて、
ネットや図書館でガンのことや
免疫学のことを調べては
彼女にお知らせする日々が続きました。
そのなかで私は、
生きている「体」というものの
底知れない驚異を学びます。
一人の人間の中に、
60兆個あるともいわれる細胞。
一つひとつの細胞に組み込まれている
DNAという設計図。
一つの細胞の遺伝子の配列が
髪や目の色、皮膚の質感を決め、
あるところでは細胞が集まり
臓器を作り、骨を作り、皮膚を作り、
血管を作り…
そして、
ある細胞は不要な物質を壊し、排除して
自らも死んで分解、排除される
体に備わったとてつもないシステム。
食べたものを分解し、吸収し、
排泄する過程で、
分泌物を混ぜ、アミノ酸を作り
ブドウ糖を作り、水分に溶かし、
排出前に何度も吸収して
余ったものは蓄えて
恐ろしいまでの貪欲さで
エネルギーを作ります。
食べたもの、吸う空気、
日の光、熱、湿気、…
全てをエネルギーに変えて
動き、私たちは生きている。
どれほど
頭が勝手な思いで好きなことをしようと
体はせっせと、働いています。
。。。。。
病気になると、まるで災難のように
疾病を恨んでしまいがちな私たち。
しかし、その状態になるには
なるだけの生活や心の状態があり、
急に訪れた疫病さえも
その体が受け入れてしまうのには
その時の状態を作った自分がいます。
だけどそれは、
「悪いことをした」
と嘆いたり悔やんだりを
促すためではなく、
ただ、そうなっただけ。
そうなる状態が、その生活が
「そろそろ限界にきているよ」
と教える体からの静かなシグナル。
体はせっせと働いて、
バランスをとって、
ホメオスタシス(恒常性)を
保とうとしているだけ。
「良い」や「悪い」を決めるのは
勝手にいろいろ当てはめる
頭の中の評価や、感情や、考え方の癖。
だから。
どこかが痛かったり、辛かったり
病気のサインが出るときは、
今の自分を見つめなおして
無理をしているのは何かを思い返して
体が教えてくれるシグナルに
「教えてくれてありがとう」と感謝して
今まさに働いている全ての細胞に
「頑張ってくれてありがとう」と労って
自分を守っている自分の体を
優しく、信じてみてほしい。
。。。。。。。。
恩師である彼女は、
わたしにとってはもう一人の母でした。
まだ若くて許容範囲の狭い私を
本当に慈愛を持って
全てを受け入れて褒めてくれました。
今なら、
あの時よりは医療の知識も増えて
大好きな彼女に有効な
アドバイスもたくさんできるはず。
後悔のような、小さな胸の痛みを
感じるときもあります。
でも、あのときはあれが
わたしの精一杯であり
また、
彼女も彼女の生を精一杯生きたのだ、
と、心から信じるようになりました。
そして、彼女がいたからこそ
「体を信じられる」今の私があり
「学んだことをみんなに伝えたい」と
願う私がある。
深い感謝と愛が溢れてきます。
「全ては今につながっている」
あぁ、そうだよね。
間違いなんか、
本当に一つもないんだよね。
優しい想い出を胸に
そんなことを静かに思う
ねこはち でした。
では、皆さん
体も心も魂も、
自分の全てを愛してね♡
テイクケア。
そして、アロハ。
体の動かし方のイラストが出てきました。