気がつけば秋 | 日だまりの縁側で

日だまりの縁側で

なんとか日々おだやかに暮らしたい・・・と思っております。

ずいぶんとお久しぶり。

すっかり秋ですねぇ。


今年はいろいろ天変地異が続いたけど

残りはどうか平穏に過ぎますように。


なんてね、のんびりしてるように見える

農村風景を眺めながら思うわけですよ。

こののんびりした光景の中にも

そぉっと放射性物質は降り注いでるのかなって思うと

どうにも不思議な気分です。

表面上はな~~んにも変わらないのにね。



でも、去年までは秋の風物詩として

何気なく見過ごしてきた、

それどころかあの匂いが大好きだった

稲刈り後の田んぼの野焼きの煙を見ると

なんだか息がつまる。




アレ以来ずっと漏れ続けて

そっとそ~っと

地表につもっていく放射性物質。

ニュースも少なくなってきたけど

事態はあまり変わっていないように思う。




米は大丈夫だったっていう検査結果に

胸をなで下ろしたけれど

その収穫後のワラは?

籾は?

まったくなにもないなんておかしいんじゃないかって

思ってしまう。

米が大丈夫っていうのはあり得るだろうと思う。

何となくその分、ワラや籾には

蓄積されてる気がして仕方がない。

単なるイメージかもしれないけど

このあたりは飛んできた放射性物質の量も

原発立地自治体に比べたら微々たるものだろうけど

決して0ではないから。

だから見渡す限りの田んぼの方々から立ち上る煙を見て

平常心ではいられない。



自治体や農協は

なにも指導しないの?

なんでまた再飛散するようなことを平気でするの?

まさかこんな大変なことが起こったその年のうちに

例年と同じような農の営みを見ることになるとは思わなかった。

少なくとも1年や2年は

みんな気をつけて気をつけて

農業をやっていくんだろうなって思ってた。

それが当たり前だと思ってた。

例年通りの景色に憤りさえ感じる。



実家も姉の嫁ぎ先も米農家で

私がそんなことを言うと

『考え過ぎ、気にし過ぎだぁ』と笑う。

いや笑い事じゃないだろう!と

内心では思いながら

『そうだよねぇ、気にしてたらノイローゼになっちゃうよねぇ』

と一緒に笑ってみせる。


地元のものがそんな不安がるようなこと言ってちゃ

検査結果でOKが出たのに

他の県の皆さんの不安をあおってしまう。

そう思いながらも書かずにはいられない。




地元民だって不安なんです。

農業で食べてるわけじゃないから

他人事として言えるのかもしれないけど

子を持つ親としては

その田んぼを野焼きする人達の

危機意識の低さに戦慄を覚えたりする。

各農家がひとりひとりで

取り組めるようなことじゃないから

どこかで取りまとめて

もっともっといろんな検査をし

除染に取組み

今まで以上に胸を張って美味しくて安全と

断言できる米づくりに取り組んでほしい。




農業に携わる人が高齢化しているせいもあるのかな。

『そんなめんどくせぇことはわかんね』と言い放ち

長年やってきた通りのことを繰り返す

我が家のばあちゃんみたいな人も

多いのではないかと思います。




今、農協の方からの指導は

農家の方に聞きかじったところによると

稲刈りのとき、短めにワラを刈り取って長めに田んぼに残すこと。

ワラをロール状にして売らないこと。

束ねて田んぼに立てよく乾燥させること(これが不思議(・_・;))

短くカットして田んぼに鋤き込んでもよい。(え!(((( ;°Д°)))))



ホントにそれでいいのかと

かえって不安になってしまいます。



実際のところは

本当に微々たる汚染レベルなのかもしれない。

なんでもないことを、ことさらに不安がってるだけかもしれない。

でも実は、汚染が進んでるのかもしれない。

静かに地面に定着してるのかも知れない。

驚くほどの数値なのかもしれない。

それとも田んぼに張られた水とともに

川に流れ、海まで行ってしまって

田んぼにはもうあまり残ってはいないのかもしれない。


知れない知れない知れない・・・誰も知らない。わからない。

わからないから不安になる。



もっとしっかり検査してほしいけど

検査機関はもういっぱいいっぱいらしい。



検査環境は整わない。

大丈夫とも大丈夫じゃないとも言い切れるほど

わかっている研究者はいない。

じゃあどうすればいいの!!だれかわかる人はいないの!!と

どこにぶつければいいのかわからない怒りが湧きます。



何が正しいことなのか

情報も対策も、

無い無い尽くしで

神経だけすり減らして

他県の人からは叩かれ

情けない想いにかられ

いきどおり

不安なものを不安に思いながらも

おおっぴらに言い放つこともできず

生きるために食べ

表面上では笑って暮らす。



それが今の私の生き方です。



同じような思いの方もいらっしゃるかしら?



もしかしたら、よく言われるようなガンがどうとかよりも

ストレス性疾患が増えるんじゃないかな?

と思います。

県民すべての健康診断をするのなら

そちらの方面の検査や聞き取りもしっかりして

対応してほしい。


そして今後の指針となるように

すべての検査データ類はしっかりと

蓄積し分析されるものであってほしい。

検査だけするのなら『人体実験のようだ』と揶揄する向きもあるけれど

その結果が役に立つのなら

いくらでも応じましょう。

人体実験のようだと言っても

もう起こってしまったことだし

こんなことは人体実験をすることも不可能だろうから

データが取れるチャンスがあれば最大限に使って

未来のために役立ててほしい。

そんな風に思います。