きっかけは春期講習終わりだった。

春期講習終わった翌日に祖父母と旅行へ行き、翌日の通常授業の理科のデイリーチェックで55点を取った。


ろくに復習もしていないので本人も納得の点数だったし、私も怒ることはなかった。2人で「仕方ないよね〜」と笑って終えたのだが、それからぱったりと勉強をしなくなった。


私も4月は仕事が忙しく、たまに「そろそろサピやろうか?」と声かけするも「ちょっと待ってー」と言ってやらない…


理科と国語は春期講習の復習ができていない状態で溜まっている。5月のテストに向けて少しずつやっていかなければいけないのに、目の前の宿題すらやらないことにわたしだけ悶々とする日々。


算数や社会はあっという間に終わらせるが、理科はちょっとやってすぐ休憩。国語Bは相変わらずブチキレている。


あまり勉強しろと急かしたくなくて(今思えば、やる気があるのかないのか様子をみていた)


「そんなに嫌なら中学受験やめる?」

すると「うん、それでもいいよ」と返ってきた無気力


「塾のクラスに明らかに勝てない子が数人いる。楽しく遊んでても、ふと『あーボクはダメなんだな…』と思って悲しくなる。ママがどうしても続けてほしいならやるけど…ボクはまあまあ勉強はできるけど、勉強するのは好きじゃない。春期講習みたいに、あんなにたくさん勉強したくない」



もう答えは出ていると思った。

夫に相談すると「このまま続けたらいずれ歪みが出る。本人が言うように、普通の子よりは賢いけど勉強は好きじゃないんだろう。嫌々宿題してるし、辞めたほうがいと思う。自由に過ごさせてあげよう」


その日は自問自答してなかなか寝付けなかったが、翌日には気持ちが落ち着きスッキリした。そしてサピックスへ電話した。


つづく