にゃごみです。


猫の死因トップ3に入るFIP(猫伝染性腹膜炎)。

猫の体内に入り込んだ猫コロナウイルスが猫の体内にて突然変異して、いろいろな臓器に悪さをする病気です。

代表的な症状は腹水、高熱、体重減少などなど。発症すると悪化するのが早く、無治療だと発症から1週間から10日で亡くなるとも言われます。


少し前までは対処療法をするしかなく、「死を待つ病気」と言われていました。

ところが人間界で世を騒がせた新型コロナのおかげ(?)で、FIPの治療法も増えたそうです。


FIPを引きおこす猫コロナウイルスと、新型コロナウイルスは共にコロナウイルスの仲間(ウイルス自体は別物です)。

新型コロナの治療薬として開発されたラゲブリオがFIPに使えるのではないか、とのことで研究が始まりました。

研究で猫への効果が認められ、猫用に転用されたラゲブリオがFIPの治療に使われ始めました。


こうしてFIPは「死を待つ病」を克服しつつありますが、次の問題は医療費…

ラゲブリオはまだ新しいため高価な薬。3ヶ月ほど飲み続けるそうです。

できることはしてあげたい、けど高額な治療費に頭を抱える飼い主さんもまだまだ多いはず。

私も悩むと思います。できる範囲で最善の治療を、となると思います。

獣医療には3割負担や高額医療費の払い戻しなんてないからですね…(ペット保険は一応入ってます)。



gattoさんのブログにある通り、【「何もできることがない」から「できることがある」になった】時代。

FIPが撲滅される日が来ることを願っています。