最近すっかりカセットテープにはまった私は、またまた八王子のハードオフで324円のジャンクのカセットデッキを購入しました。ほんと、ジャンク品て激安です。
オンキョー製。k-185シリーズです。
別宅にあるミニコンポ等と揃えてみたいと思ったからです。
それにしてもこのコンパクトなカセットデッキコンポのスタイルって今なかなか入手できないんじゃないでしょうか。結構希少価値ありますね。
こんなに背が高く奥行きがあるのですが、中身はスカスカです。サザナミインコが5、6匹は入りこめそう。
まぁ仕方ありませんね。正面から見てカセットテープをバコって入れなきゃいけないのですから。
カプラーを3カ所外します。
電源トランスに注意です!

私は死んだチヨジを思い、泣きながら作業していて、うっかり1回感電しました。
感電中って不思議です。電気を手で触れている場合、「あれ?なんで手がチクチクするんだろう?」って感じてしまいます。




動作の状態

通電ok
正面から見て
再生スイッチの右、再生ok、早送りokでした。
再生スイッチの左、再生NG、早送り→微妙.....
(動作したりしなかったりと不安定でした)

 いつものように、単純にベルトの交換だけで済むかと思っておりましたが.....

フロントのインジェクションを解放して、ベルト、アクション分を取り出します。ベルト側の写真を撮り忘れました。

↓正面側アクション部
順番的には、先にベルトのチェックを行いました。大きいフラットベルトは特に問題がなかったので、簡単な清掃だけ済ませました。

少し小ぶりなベルトのほうは一応、いつものバンコード を自作して取り付けてみましたが、動作は改善しませんでした。



アクション分を入念にチェック。
時間をかけて観察しまくります。


破損箇所発見!


テープを抑える車輪ローラー!
このパーツ、オートリバースと言うこともあり、左右に2カ所付いております
再生、もしくは早送りした際にこの車輪ローラーの部分が上に持ち上がります。結構強力なスプリングを使っているのでこの部品にかなりの圧力がかかります。案の定、両方ともバネを支えるプラスチック部分がひび割れておりました。特に損傷が激しかったのが、左側です。通りで車輪ローラーの部分が持ち上がらない→テープを抑えることができないので再生ができない状態と言うことだったのでしょう。
素材はなんでしょう?強化プラスチック?

よく解りませんでしたが、エポキシ系レジンを使って接着を試みます。
ブレーキクリーナーを使って油分を取り、レジンで接着。

接着後、クランプにて固定し、豆電球の熱で数時間かけて接着させます。その後も24時間は放置しておきます。


↓フラットベルトです。直径は70ミリだと推測されます。結局今回は交換は見送りました。


↓もう一つの小さいサイズの角ベルト。サイズは直径50ミリ。写真にはありませんがバンコードをフュージョン自作して取り付けました。

原因は車輪ローラーだったようですので、角ベルトは交換しなくてもよかったかもしれません。


車輪ローラーの修復が終わったら、改めて組み直しました。すべてのアクションにグリスや油を指し、おかげで正常に機能しています。フラットベルトも、もう少ししたら新しいものに交換しようと思います。今回は結構簡単な修理で何とかなりました。



最近のカセットテープ人気にあやかって、時代の流行に敏感なリサイクルショップでの中古のハイポジやメタルなんかも結構な値段で取引されてます。ハイポジで500円、メタルで1000円位でした。高い!
まぁ仕方ないことですが、コス辛いなぁと感じました。
音楽CDならぬ音楽カセットが欲しくてリサイクルショップ等で探し回りましたがなかなかないです。あるのは演歌とかそういうのばっかりです。
でも最近、横須賀にある、もう半分趣味でやってるようなリサイクルショップで大量の音楽カセットテープを発見しました。
もう足の踏み場もない位雑然とした店でしたが、店の親父さんはとてもいい人でした。お目当ての場所にたどり着くために他の商品を一緒に退けて、などやっていたら缶コーヒーをおごってくれました。
こういったお店って意外と穴場なんですね。

矢沢永吉、チューブ、ドリカム、麻倉ミキ、渡辺美里、長渕剛、マドンナ、尾崎亜美、ハウンドドッグ、U2、米米クラブ、横浜銀蝿、MALTA、リックアストリー、シャープ&フラッツと、これだけの音楽カセット(いわゆるCDアルバムなどのカセットテープ版:1本あたり定価2800円位)
がまとめて1500円でした。お値段もどんぶり勘定で、こういう店すごく好きです。
今度また改めて行ってみようと思います。まだ到達できなかった未開の場所がありますので^_^;

多くの方がカセットテープの良さを再認識してもっと使うようになってくれれば、カセットテープ自体のコストも下がって安く入手できると思うのですがなかなか難しい問題です。
高級オーディオ機器にこだわる耳の肥えたっぽいユーザーや、ジャズやクラシックのミュージシャンだってレコードやカセットテープのアナログの音の素晴らしさが分かってくれない方が多いのが現状ですから。わかっているかもしれませんが、実際に所有して使う人は少ないです。
まぁ確かにマスター音源に近いデジタルハイレゾ音質の方が実際のレコーディングした状態に1番近いと言うのも事実です。アナログ化すると言う事は特定の周波数だけが強調されて、そのかわりパンチのある音が前に押し出されるので、元の音源とは多少違ってきます。ですが、それが魅力の1つかもしれません。



最後まで読んでくださりありがとうございました。
ラジカセも良いですが、こういったカセットデッキも動作的に安定感があり大変お勧めです。
修理は結構簡単ですのでよかったらやってみてください。というかこんな古い機材持ってる人、あまりいないか......。