死を意識して、生きるということ。
「ガンジス川でバタフライ」にどハマりした松本が、
ついに作者のたかのてるこさんに会いに行ってきました。
てるこさんは、世界のいろんな国や“ちょっとディープな場所”を旅しながら、
そのときの体験を綴っている方。
もともと行動力はあるけれど、
「もっとああすればよかった」と後からくよくよしてしまうタイプだったそうです。
けれど、旅を重ねるうちに変わっていきました。
「人間はただのうんこメーカー」
「人生は思い出づくり」
そんなふうに思えるようになり、
どんどんポジティブにフォーカスできるようになっていったのだとか。
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印象的だったのは、
旅の途中で出会ったジプシーたちの話。
言葉はまったく通じない。
でも、笑顔や身ぶり手ぶりで少しでも伝わると、
お互いにぱっと顔が明るくなる。
その瞬間の喜びが、とても原始的で、人間らしい感情に思えたと話してくれました。
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私のクライアントさんの多くは、
いつも考えすぎたり、自分を責めすぎたりして苦しくなっています。
だから私はよく、こう聞きます。
「もし明日死ぬとしたら、何を後悔する?」
「あなたが本当に恐れていることは、何?」
「今のまま死んでも、納得できる?」
てるこさんも、“死”を意識することで人生が変わったと話してくれました。
ガンジス川で泳いでいたとき、
燃えながら流れていく遺体を見たそうです。
その瞬間、
「人はみんな死に向かって生きている」
という当たり前のことが、骨の髄まで響いたと。
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私は思いついたらすぐ行動するタイプなので、
「離婚したい」と言いながら
何年も動かない人の話を聞くと、
「この人は自分は死ななと思ってるんかな?」
と感じることがあります。
だって、“死”だけは誰にでも確実に訪れるから。
それを見ないふりをするのは、
とても不自然なこと。
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「死を意識して生きる」
一見、矛盾しているように聞こえるけれど、
実はそれがいちばん生を感じる生き方なのかもしれません。
死を遠ざけるほど、生きることが薄くなる。
死を受け入れるほど、
“いま”がいとおしくなる。
私たちは、毎日少しずつ死に向かって歩いている。
だからこそ、
「生きているだけで、もう十分」
そう思える瞬間を増やしていきたい。
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💬
「死を意識して生きる」ことについて、
あなたはどう感じますか?