何ヶ月ぶりでしょうか、朝早く起きて遊びに出かけるの、9:45からの上映だったもんで7時に起きて準備して川崎まで映画を観にいって来ました、「眉山」、びざんって読みます、舞台が徳島県でした、映画が始まった途端に聞こえてきた阿波踊りのお囃子の音が、私の頭の中で鳴り響いて大学時代のことが渦のように思い出されました、私があの山に登ったのは大学1年生の頃でした、友達になりたての男の人と、あの山からみる夜景がきれいだからと車に乗って行きました、当時、人生で初めてみるジャニーズ顔のイケ面に緊張し、こんなかっこいいんだから私のことなんか眼中にないだろうと思っていたら、意外にも意気投合し、友達をしていたら変なことになってしまい、何年もその気持ちを引きずっていました
あの川辺は、あがちゃんと恒例のランチをしたあと、私が取り置きしておいたくつを取りに行ったあとにお店からでると彼がベンチに座って待っていて、私が隣りに座りに行って、風がきもちいいねって、こういうのがいいよねって話した場所、多分その時のランチに抱き枕のお願いをしたんじゃないかな
あのお店はバイトでよく行った場所で、太陽の下、スーツを着て新郎新婦家族を待つのはとてもきつかったけど、待っている間の社員さんとの会話がとても楽しくって、ほんまにここに就職したいなって考えてたり、友達と和菓子バイキングに行って、その時初めて、彼氏できたんちゃって告白した場所
あの鷹がとんでた風景だって、私たちがよく居た教室から見えてた景色で、授業の中休みに窓から下の景色を覗いていたら、イマが私の隣にきて最近どうよって話してた場所
大学病院も友達に案内されてうろちょろした場所で
あの道も母親と一緒に阿波踊りを見た場所、けんかして帰った道
目に入ってくるもの全て、道も建物も木々も人々も全部見たことあって、道にも建物にも木々にも人々にも思い出が染みこんでて、その一つひとつを見るたびに思い出が蓋をあけて私に飛び込んできた、あまりにもそれが多すぎて処理するのができなくなって、嬉しさとセツナさでいっぱいになって涙がでた、遠すぎない記憶は痛すぎる、そう思った、あの街自体が私の思い出なのだ、久々に帰りたくなった、「帰る」場所ではないことは分かっているけど、帰りたくなった、あの鉦と太鼓の音を聞いていた日常にはもう戻れない、だからこそ帰りたいと願う
「東京と徳島なんてすぐだよ」って、私も言われたかった、あなたに、もう無理だね。