最近夜になると、淋しくなる
病気の前兆みたいな感じかな
考え事があるからなのはわかってる
昨日はピークだった
あと数分間一人でいたら泣いていたというところに、電話がなった
久しぶりにやつからの電話
嬉しかった
このタイミングでの電話、私は彼が大好きだ
相変わらずのことで、彼から電話があるときは、愚痴を聞いて欲しい時
私はただ彼の話を聞いていただけだったけど、結局は私も満たされる
声が聞けてよかった
工学部にいる彼は、卒論用の研究で深夜まで研究室にこもり、家に帰っても寝るだけの生活を送っているみたいだ
今日は久しぶりに早く帰れたんだと、嬉しそうに言っていた
そんな状況の中、電話の相手に私を選んでくれたことに、私は喜んでいた
相手はそんなことに気づいていないだろうけど
遊びたいだの癒されたいだの言う彼の言葉ひとつひとつに、私はいちいち反応を返す
こんなんでいいのかな、なんて考える
自分から話をふることはない、沈黙が流れても、彼からまたぽつぽつと話し出す
そうして彼が自分から電話をきろうとするまで、それを続ける
電話ズキの彼に付き合うには、ちと忍耐がいるのだ
今日は3時間程話をして電話を切った
最後に、お土産ありがとうと誕生日おめでとうの言葉をもらった
私はこれだけで充分だ
来年の3月になるまで彼の声は聞けないのかもしれない
私が働き出したら、気を遣って電話をしてこなくなるだろう
もしかしたら今日の電話が最後だったのかな
連絡がないことは元気でやってる証拠だよ
そう思うことにした。