目は、ねみーねみー言ってるのに頭と体がまだまだ無邪気、だ
こういう時、目をつぶっていろんなことを考える
つい最近までは就職と親のことばかり考えていた、考えない日なんてないよ
でも今日は違う
正社員の彼、のことばかり考えている
正社員の彼、じゃ言いにくいからあだ名をつけよう
つばきの一色さん似だから、一色さん、だ
私はよくこうやって勝手に、気になる人にあだ名をつけている
そしてなぜかあだ名はバンドマンになる
前回は基央だった
気になる人が似てるからしようがないんだけど
私らしくていいじゃないか
おっとっと
で、一色さんのことを考えていた
どうやったら近づけるか
もしバイト先で飲み会開いてくれたらこうやって話しかけようとか
彼女いるのかは確認しなきゃいけないだとか
考えるというより、今の状況ではこれはただの妄想だ、妄想リアルもあーそうりある
でも私は、私は一色さんが好きだ、なんてこれっぽっちも思っていないよ
そう決め付けたくないから頑なにその考えにはいきつかないようにしているんだ
今、私は恋愛をしたいんじゃなくて、彼氏が欲しいんだ
夜眠れなくても隣に一緒に寝てくれる人
テレビをみて一緒に笑ってくれる人
病気になったらそばにいてくれる人
ごはんを一緒に食べてくれる人
そんな人が欲しいだけなんだ
ただただ私のそばに居てくれる人
だったらその辺から適当な男を捜せばいいのだけれど
適当な男ですませようなんて考えるほど私は落ちてもいないし、自分をそんなに安い女だとは思っていない
自分の容姿や中身に自信があるとかではなく
やはりそばに居て欲しいと願うなら、気になるあの人に居て欲しいと思う、それは普通でしょ?
そして今の私には恋愛のドキドキ感やせつない気持ちなんていらないんだ
そんなものいらないから、ただ誰かそばに居て欲しいいんだ
だから、彼氏が欲しい、男がほしい
女友達と遊んでも埋まらない淋しい穴があるんですよね
それは男でないと埋まらない淋しさ、埋まらない楽しさ
病気がでると、たまに男の声が聞きたくなるんです
女友達より男友達の声が聞きたくなる
多分これも男でしか埋まらない淋しさ、からきてるんだと思います
でもただの「男」だと、そこに愛は生まれないから
やはり彼氏が欲しいんだ
彼氏、なんだから、私と彼がお互い好きだということは前提である
お互い好きだから、一緒に居てくれると嬉しい
だから彼が欲しい
なんだか色々考えていたら、ぐるぐる回って結局一色さんのことが好きなんだよ
という結論になりそうだけども、それは置いてほっといて腐るのを待っておく
そうやっぱり私は彼氏がほしいんだ。