突然の贈り物 | 言葉のサラダ

言葉のサラダ

日記かいてます。牛乳が好きです。

就職がなかなか決まらず、親からも呆れられ落ち込んでいる兄に、さらに冷たい言葉を親が吐く

兄は余計に苛立つ

私はいつも兄の味方をしていた、だからこの時も私は兄の味方だった

落ち込んでいる兄を励ますために、本屋で猫の本を買って送った

徳島から福岡に住む兄へ送った、もちろん手紙をそえて

確か、私はいつも兄の味方やから頑張ってね、みたいなくさい事を書いたと思う

くさいこと書いたけど笑わないでね、と注意書きを書いたことも覚えている

メールでお礼の返事がきたと思う、一年ぐらい前のことだからそこらへんはよく覚えてない

春休みや夏休みに実家に帰っている間、兄とは何度か会った、けどその本のことを兄はなにも言わなかった


今日お昼ごろに郵便物が届いた

茶封筒には久々に見る兄の字、はてどうしたんだろう、太郎の写真でも送ってくれたのかな

はさみで封を開け、中の物を取り出してみた、猫の本と手紙

手紙を読んだ、白い紙に兄の下手な字がたくさん


「誕生日おめでとう、就職も決まってやっと兄らしいことができるようになった

いろいろとお前に迷惑をかけたなと少しだけ(笑)反省している

お前も今から就活やろうけど頑張ってな

俺と違って活発的で何事にも物怖じしない性格だからあんまり心配もしてないけど

ほんとに切羽詰ったときには気軽に相談の連絡してこい


P.S猫には猫をということで猫の写真集をあげるよ」


笑いながら私は泣いてしまった

人を喜ばすために私はよくサプライズで色んなことをするが、されたのは初めて

そしてとても嬉しかった

さっき化粧したばっかりやのに、、涙がでる

笑いなきしながら猫の写真をみた、とてもかわいい


手紙をよんでわかった、私が兄にしたことを、兄はそれなりに感謝していたのだと

ただ言葉には出さなかったけど、感謝してくれていたということを

いつもは長期の休みに入ると、私が先に実家に帰って兄を帰ってくるのを楽しみにしていた

今回は兄が先に実家に帰っている、お出迎えをしてくれる、それが今から嬉しい

家に帰ったらどんな顔をしようか、含み笑いでもしようか、含み笑いをしてわかるのは兄だけ

両親は何も知らず、なにこの子達と私たちを見るだろう

両親には秘密で、きょうだいの間だけの秘密ごとはたくさんある

小さい頃から、お互い大きくなった今でも

私が兄に本を送ったことも、兄が私に本を送ったことも

それがきょうだいと言うものだ、私はそう思っている


兄になんてメールを送ろうか考え中

ありがとうを伝えなくてはいけない、私たちきょうだいらしく、兄妹らしく

私の誕生日から3日後に届いた兄からのプレゼントが

他の人からいただいた言葉や物よりも、なによりも、一番嬉しかったです

それは兄からのプレゼントだったからです、兄だったからです。