雨の中、Dさんの自宅近くまで行き5万円渡すと、ありがとうねぇ~とお礼を言いつつさらにDさんは言いました。


「あんねぇ、

うち色々物入りで・・・甘えちゃダメってわかってるんだけど、もう5万円貸してくれないかなぁ?」



と言われました。
なんとなくあっけに取られて、でもぐいぐい押しが強くて断ることもできず、


「・・・あ、いいですよ~。月曜日に会社の一階まで持っていきます。」


と言ってしまいました。やはり今考えるとおかしな精神状態だったんだと思います。
そしてDさんがただの知人なら、バッサリ切ることができたのでしょうが、会社の人というのが私の判断を誤らせました。



「Dさんには仕事でよくしてもらったよね。復職したらまたお世話になるし、困った時はお互い様よね・・・。」


「会社ちょっと抜けて銀行行けばいいのに?

まさか私騙されてる?いやいや困ってる人を疑っちゃいけない・・・。」


と頭の中はグルグルでした。




翌日、リワークに行く前に会社の一階に寄りDさんを待っていましたが、待ち合わせの時間になってもなかなか来ません。


?と思って電話すると、



「あ、まいさん?

うち今風邪ひいて、会社の裏の○○病院にいるの。今処方箋待ってるから、ここまで持って来てくれない?」



と。


ここでさすがにムカついてきて。←遅い。
病院行くなら一言電話で言ってよ、しかも人に物を頼む姿勢かね?と。


「いやいや、そこまでは行けませんから。

私リワークいかないといけないし、会社の人にDさん宛の書類ですって言って渡すので、あとで受け取ってください。」


と言うと、Dさんはすごく慌てて、


「ダメ!それはダメ!皆にお金を借りてる人間って思われたくないの。

すぐ行くから!」


と。実際走って会社までやってきました。


「あの、お給料入ったら返してくださいね。」


と言いましたが、あいまいな返事をされました。


一抹の不安ショック!