帰巣本能


中学受験を考えている私立中学で昨日から5日間の夏期講習が始まりました。

この中学までは、我が家の最寄り駅からちょっと距離はあるものの快速電車で1駅しかなく、時間にして約15分。

そして、その駅から学校まではスクールバスが送迎してくれるのでとっても安心。


……のはずだったんですが…汗


やってくれました、うちの娘さん(小5)。
初日の帰りに5時間行方不明ガクリ


まだ娘さん用に携帯電話を準備していなかっためテレホンカードを持たせ、駅にある公衆電話から電車に乗る前に連絡をするようにと言っておきました。

切符の買い方、電光掲示板の見方、電話のかけ方を教え、もちろん時刻表も調べておいたし腕時計もしていた。


快速電車でたった1駅とはいえ、前回の一人旅とはわけが違い、切符を買うところからひとりでスタートしなきゃいけないから心配は尽きなかったわけですが。

…まさか本当に行方不明になるとは…ウキャー!


到着予定を過ぎても娘さんは駅から出てこず連絡もナイ。


この時の私はまだ「乗り過ごしたのかな」ぐらいに思っていたんだけど。

時間はすでに15時汗
到着予定から約1時間半。

何かの手違いで家の留守電にメッセージが入っているかもと考えて、家に向かっている途中にタイミング悪く連絡がビックリマーク
すぐ車を止めたものの出る前に切れちゃった…ガクリ


それっきり連絡がナイ。

家の留守電にも入っていない。


娘はどこに行ったのか?

そもそも電車に乗ったのか?

反対方向に乗っていったのか?


イヤ~な汗が流れる汗


時間は17時半。


もし警察か駅員さんに保護されてたら連絡が来るはずだけど、それもないってことはどこかの駅のベンチでひとり泣いているんじゃないかと気が気じゃない。

まずはもう一度駅まで行って駅員さんに事情を話して、警察案件だと言われれば警察に行こうと思っていた。

そろそろ決断をしなくっちゃ日が暮れてしまう。



そして。


駅員さんに事情を話し、あっちこっちの駅に『迷子』の連絡をしてもらっている最中にやっと連絡がきた~~~なく

娘 「もしもしお母さん」

私 「今どこにいるの!?」

娘 「……家」

私 「………なんでっっ????」


なんで家にいるのかさっぱりわからなかったけど、とにかくすぐ帰るとだけ言って電話を切った。もうね、駅員さんにも心配かけて、ホントに平謝りですよ苦笑

だけど。

見つかってよかったよ~
なく



家に帰ってよくよく話を聞いてみれば。

そもそも降りる駅を勘違いしていて、終点まで行っていた(切符も終点まで買ってた汗)

駅から出て私が待っている駐車場を探すも見つからない(←当たり前)

そこで初めて電話する(電車から降りて約1時間後汗)


私が電話に出なかったので、もう一度電車に乗り正しい駅まで帰ってくる。

ここでもう一度電話したらしいけど、私の携帯は履歴ナシ(番号を間違えたのか?)

仕方ないから歩いて家まで帰ってくる(約1時間苦笑)


この炎天下、お昼ご飯も食べず(帰ってから食べる予定だった)、水筒のお茶もなくなったのに頑張って歩いたらしい苦笑



なんか、行動の全てが謎すぎてがっくりと疲れ果てました。

どれだけ心配したと思ってるんだビックリマーク


本人も大分反省していたので怒りませんでしたが、「とにかく連絡を入れろ」と。

「電話に出られない時もあるけど、それでも何回も掛け続けろ」と、それだけをコンコンと言い聞かせました。


終わってみれば笑い話になりますが、その最中は生きた心地がしませんでしたよ、ホント。

娘さんにしてみれば大冒険だったのかな。

もう夏期講習に行きたくないと言いだすかもと思っていたけど、今朝は妙に自信のある顔つきで出かけて行ったし、ちゃんと帰ってこれたし(笑)、子供って親が思うよりたくましいのかもしれないな~と思う。

いろいろと失敗はあったけど、ちゃんと自力で家まで帰ってこれたし、また一つ成長したのかなにこ