チルい??

 

 

毎年、12月に楽しみにしているのは、辞書編纂者が選ぶ「今年の新語」です。

 

昨年の大賞は「ぴえん」でした。LINEのチャットなどのメッセージアプリでよく使うようになり、すっかり私の使用語彙として定着しました。

 

そして、今年大賞に選ばれたのは・・・・

 

「チルい」

 

発表を見た瞬間は、「えっ、チルい??? そんなん、知らんし・・・。」また、語釈を見ても、「英語の chill outねぇ。“チルい曲”、”チルい雰囲気のいい感じのカフェ”?ピンとこないなぁ。」というのが率直な感想です。

みなさんは、いかがですか?

 

そこで、Oxford Learner’s Dictionaries で調べてみたところ、

 

 

Chill-out  adjective

[only before noun](informal)

intended to make you feel relaxed and calm, especially in an area in a club where quiet music is played

 

  •  It’s a loud club with space for dancing and a fully-equipped chill-out room at the rear.

 

なるほど。すると、“チルい曲”というのは、ゴンチチや小野リサあたりでしょうか。ベタすぎますか!?

(ゴンチチの曲はこちら)

 

レッスンで学習者さんに聞いてみたところ、「香港でも流行ってますよ!」と言うので、使い方などを聞いてみました。

広東語での会話中に「chill !」と混ぜて使うそうです。ちなみに out は、省略されるそうです。

わたしに全く chill out の語感がないので、どんな感じか確認してみたところ、

 

  • ハーバービューのホテルでワインを飲みながらゆっくりしている感じ。

  • ちょっとかっこつけている感じ。

  • 家でソファでゆっくりするのはリラックスで、それとは違う感じ。

  • ジョギングをしてからオープンエアのカフェでコーヒーを飲んでいる感じ。

 

だそうです。

なんだか、「チルい」よりも「チルってる」という感じですね。
そして、(笑)が含まれているような気がします。

 

 

A:今朝、ジョギングしてから、海沿いのカフェで朝ご飯食べたんだ。

B:わぉ、チルってるね。

 

そして、

 

B:わたしも、週末はチルろう(笑)。

 

という感じでしょうか。

でも、“チルろう”って、言いにくいですね。

 

二位以下についても、学習者と色々と面白い話をしたので、それはまた別の機会にお話します。

 

ではそろそろ、“チルい音楽” がかかっている “チルいカフェ”で 一息つきましょうか(笑)

 

 

 

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。

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(引用)

三省堂 辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2021」

Oxford Learner's Dictionaries