後藤愛彦 作品展
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後藤愛彦作品展
(1月10日~22日 東京・神楽坂 「えすぱす ミラボオ」)
2011年に没後20年になる後藤愛彦(1905~91)は、
長く北九州を拠点に旺盛な制作を続けた野人画家で、
その作品はゆうに1000点を超える。自ら〝生涯一画学生″
の気概を貫き、ただひたすら描き続けるなか、70歳にして
パリ・モンパルナスの画塾「グランドショーミエール」に
〝留学″、文字どおり老画学生として原点に立ち戻り、
裸婦のデッサンに没頭する。これを機にその後約10年、
たびたびカッパドキア(トルコ)、サハラ砂漠(チュニジア、
アルジェリア)など異境への放浪を重ね、〝原始回帰″
をテーマに次々に大作を発表する(その一部が北九州市立
美術館、北九州大学ほかに収蔵されている)など、晩年に
いたるまでけっして枯れることのない純粋な絵描き人生を送った。
今回のミニ回顧展は、画家の海外取材に常に行を
共にした三男が、父親の没後、北九州、熊本、東京ほか
各地で続けてきた一連の作品展〝私の色、私のフォルム″
シリーズの一環で、パリ〝留学″ 時に描かれたデッサンや
エスキスを中心に二十数点を展示する。たしかな
デッサン力をベースに、大胆なデフォルメと独自の
色彩によって画面をつくる自在な表現が楽しく、
独特の詩情が感じられる。
素敵な絵がたくさんあります。
