かなり揺れた。


一回目は あぁまた珠洲で地震かな っと思ったくらいだったけど、そのすぐ後に来た地震は酷かった。


夫は猫を慌てて抱っこして避難しようとして、ひっかかれて流血した。


窓から見える夫の車がアスファルトの上でまるで踊っているかのごとくバウンドしているのが見える。


長い、うち崩れるかも。


と思った。(我が家は地震に弱い設計で、かつ長年の雨漏りで柱が腐っている可能性がある)



わたし、石川県在住なのです。


能登の方、まだまだ支援が行き届いていなくて、寒い思い、ひもじい思いしてる方がいっぱいいらっしゃる。


能登は山と海に囲まれた半島だし、道路が崩れてしまえば交通網がなくなる。


過疎化の激しい奥能登だけれど、年始で帰省している人が沢山いて、いつもより人口かなり増えてたと思う。



色んな悪条件が重なったけれど、避難所にいても3日間何も口にしていないとか、石油ストーブが全くなくて低体温症で亡くなったとか、そういう報道を見ていて私は思った。


あ、これ、石川県なにも備えていなかったのでは…?


と。



…その通りだった。


きのうの中日新聞に割りと小さい記事で載っていた。(ここ石川県は北国新聞という森喜朗氏と仲良し新聞社が圧倒的シェアを誇る。中日新聞見てる人は少ない。)


なんと、26年前から能登の地震想定ずーっとそのままだったんだって❗️❗️


「被害は局所的で、家の倒壊は200件程度、避難民2000人強。」


という、とんでもなく小さい見積りそのままだった。


各市町村の避難計画は県の想定を元に作られるから、避難所の数も、備蓄品も全然少なかった。


2007年に能登沖地震が起きて以降、断層の調査が進んで専門家からは地震想定の見直しを求める声が何度も上がっていたのに、県は何も動かなかったんだって❗️❗️


更にはここ数年珠洲に震度6を超える地震が複数回来ていたし、見直しは緊急だったはず。


去年知事が変わってから、やっと見直しし出したらしい。そして、近く新しい想定がまとまる予定だったけど、間に合わなかったって。



前の知事は誰かというと、そう、谷本正憲氏だ。


コロナかに頭おかしい発言連発していたあのオジサンだ。


奴は、福島の原発事故の後、京都などが自主的に近隣原発事故が起きた場合を想定して避難計画を作ったのに対し、記者から石川県はそれをしないのかと問われた際に「それは国の仕事でしょ?」

としらっと言い退けた。


私はその報道を見てズッコケた。


こんな人が知事だなんて石川県終わっていると。



奴は、観光の盛り上がりばかりに注力し、自然を大事にしない人間だった。うちの近くの河原は奴の時代になってから、中洲をぜんぶぶっ潰し、沢山いた鳥や蛇はもう一匹も目にすることはなくなった。


そこに掛けられていた橋は、河原に住む野鳥に配慮するため、夜の街頭を外に漏らさないという素敵な設計が成されていたのに、肝心な河原の自然自体をぶっつぶして生き物を住めなくしたのだ。


中央公園も木が沢山あって街中のオアシスだったのに、イベント会場にするために、すっからかんに木々を切ってしまった。



そんな場所がいっぱいある。



そして奴は、人の命すら大事に思わない人間だったことが今回明らかになった。



中日新聞の記事が、全国民に知れ渡ることを望む。



別に誰かを貶めたいとか、人のせいにしたいとか、そんなんではない。



谷本正憲氏は、石川県知事を7期も勤めた。

多くの県民が彼を選び続けたということだ。

私は一回も彼に投票したことはない。



選挙、大事です。


地方の選挙でも誰がトップになるかによって、命すら脅かされることもあるんだと、みなさんに知ってもらいたい。


そして全知事にはせめてもの償いとして、7回分の退職金(2億超)を今回義援金として寄付して頂きたいです。ホントはそんなんじゃ全くもって足りないけど。



だいたい、自然を大事にしない人は最終的には人も大事にしないと、私は感覚的に思っている。