本日午後、とても嬉しい事があった。
緩和ケア病棟のロビーで、月1回のピアノコンサートが行われた。
ピアノ演奏は、病棟の医師(女性)である。
患者さんたちを励ますために、やってくれる。
他の患者さんも聴きに来ていた。
うれしそうだった。
私もギターを弾き、歌を歌いたかったが、それは来月にしよう。
今日は、次の3曲であった。
ハナミズキ (一青窈)
これは、私もリクエストした曲である。
「君と好きな人が百年続きますように~」
「君の好きな人」というのは、母のことである。
一青さんは、お母さんのことをイメージしてこの歌を作ったらしい。
これ意外と知られていない。
私は95歳でこの正月に他界した母のことをじっと思い出した。
もう少しで100年だった
昴 (谷村新司)
先日亡くなった谷村新司さんの代表曲である。
「我は行く~、青白き頬のままで、我は行く~、さらば昴よ~」
谷村さんは、どこに行くのだろうか? なぜ行くのだろうか? なぜ満天の星(昴)と別れなければばらないのだろうか?
永遠の謎である。私の解釈は次だ。
「我が人生に何が起きようとも、自分は歩いていく、弱く頼りない一人の人間であるが、最後まで皆を見守る。さよならは、始まりだ。」
はるかなる大地より 北の国からのテーマ(さだまさし)
TVドラマ「北の国から」で有名なテーマ曲である。最初に放映されてから50年くらい経つので、知らない世代も多いと思う。ドラマの中心人物である田中邦衛さんも去年だったろうか、亡くなった。田中さんの子供達の役名が「純と蛍」だった。
私は、今から20年くらい前だったろうか、蛍を演じた中嶋朋子さんと偶然、東京の地下鉄で会ったことがある。私はシート席に座り、中嶋さんは私の目の前に立っていた。私の隣に座っていた中年の女性はすぐに気付きサインを求めた。中嶋さんはサインに応じてくれたが次の駅で下車した。私はその様子をじっと眺めていたが、子役の「蛍」のイメージが強すぎたのか「何か違うな」と感じた。素直な子供も中年になるとああなるのかなと思った。
コンサートはそんな感じで終わったが、本当に良かった。元気度がアップした。わたしはみんなにお菓子をくばり、「ありがとう、よかったね」と心の中で言った(声が出なかったので)。また来月楽しみだ。