朝7月起床。とても眠い。薬が効いているせいか、よく眠れる。咳の痛みに効くモルヒネの点滴は、一日3回までであるが、辛い時に、スピードを上げてもらっている。


 今日から血糖測定が無くなった。確かに臨終を前に、糖尿病管理の必要は、もうないだろう。同様に、健康維持を目的とする薬の投与も停止された。血糖値が高い時にに打つインスリン注射は、10年続けたが昨日でお別れだ。嬉しもあり、寂しくもある。長年の悪友とやっと別かれられるような気持ちになる。もちろん血圧や心臓など命に関わる薬は続いている。 

 

 採血の回数も減った。昨日までは毎日のように採血を受け、血球数を把握していたが、週一回となった。確かに毎日の微妙な変化を見る事は、今となっては重要ではない。それに血球数が悪くなっても、もう手の打ちようがない。


 先生や看護師がどんどん優しくなっていく。自分たちがこの患者に出来ることが少なくなっていくのを見るのは辛いだろう。私は、先生や看護師に緩和にターゲットをあて、筆談ではあるが、質問をするようにした。


 「モルヒネはスピードだけではなく、量も増やせますか?」「この眠さはモルヒネによるものですかね?」


 答えはある程度予想しているが、真摯に答えてくれるに違いない。

 

 私は、移植も含めて、急性骨髄性白血病治療を一通り経験した。この病気との付き合いが、こんなに早く進むとは、思っていなかった。他の人にはなかなかできない貴重な経験かも知れない。


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